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金利が上がるとハイテク株が下落する、なんで?

連日「米ハイテク株下落」の文字ばかり見ます。
投資をちょっとまじめに勉強し始めた私には、
「金利が上がるとハイテク株が下がる、なんで?」「なんで??」ではてなマークで頭がいっぱいです。

私と同じような方のために(同じような方がいるかどうか知りませんが)私が新聞・ネットを読んで考えた自分なりの考察を記事にまとめてみます。

米株式相場が調整色を強めている。米連邦準備理事会(FRB)による金融政策の正常化に対する警戒から、21日の米株式市場ではハイテク株中心に売りが広がった。

2022年1月21日日経新聞夕刊1面記事

いつもなら「ふぅーん」とサラァーと流して読んでしまうこの文章、何を言ってるんだ?色々とググって分かったことは、

アメリカの金融政策は「FOMC(Federal Open Market Committe)米連邦公開市場委員会」で決定する。

この委員会の定例会合の参加者が「FRB(Federal Reserve Board of Governors)米連邦準備制度理事会」のメンバーと全米に12行ある連邦準備銀行の総裁5名。

このメンバーが集まって「アメリカ株式相場を調整するぞ」と言って金融政策の正常化を話合っている。

つまり、アメリカの株式相場は「ここ最近正常でなかったと伝えているとも言えるのね」と解釈しました。

確かに、コロナ禍で「世の中は不景気だ」と感じていても、株式市場を見ると「史上最高値更新」などの文字をたびたび見る、こりゃ正常ではなかったのかもしれない。

政府がお金をジャンジャン配って、コロナ特需とか巣ごもり特需とか言われる特定の分野にドンドン流れていって、かなり儲かっちゃった会社が株式市場をお祭り騒ぎにしていたんですね。

すぐ思いつくのがZoom。私がZoomを本格的に使い出したのは2020年4月。その頃から株価はどんどん上昇していました。

私がネットフリックス会員になったのも2020年。その頃「登録会員数2億人目前」という記事が新聞に載っていた。株価もどんどん上がってました。

「金融政策の正常化」への過程の一例として紹介されていた順序は、①テーパリング(量的金融緩和の縮小)②テーパリング終了 ③利上げ開始 ④量的金融引き締め。

②以降の政策はまだ実施されていないにも関わらず、市場はそれを警戒してハイテク株中心に売りが広がっている。

では、金利が上がると何故ハイテク株が下落するのか?

これはですね、ハイテク株はグロース(成長)株に該当するからのようです。グロース株は現在の業績よりも将来の成長性を期待して、株価が爆上がりするだろうと多くの人が予測している株のこと。

例えば、テスラ。2010年に上場した時、初値は19ドル。現在の価格は(ハイテク株が下落したと言っても)約943.90ドル。ものすごい爆上げ!

943.90ドルで1株買ったとしら、何年で投資に使ったお金943.90ドルを回収できるか?これを計算する指標がPER(株価収益率)と呼ばれるもの。

テスラの現在のPERは、1,475倍。つまり、943.90ドルを回収するのに1,475年かかるということ???

1,475年かかっても投資したい!という人が多いとは、人気のある企業だということがよく分かる。これがグロース株。

グロース株に該当する企業は、これからどんどん成長していくために、お金を借りて事業拡大するぞー、と考えている。ところが、金利が上がると借金の利息が増える。借金できなかったら成長するための資金がない。だから、金利上昇はグロース株企業には痛手なんですね。

企業の資金調達方法、ハイテク株が下落する要因は、これ以外にも色々ありますが、「金利が上がるとハイテク株が下落する」理由の一つを理解できた私は満足、ホッとしています。

日経新聞には、こんな内容も掲載されていました。

20年に米株投資を始めた東京都在住のある30代女性は、今年に入り米ハイテク株を全て売却した。1月5日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で引き締めを急ぐ姿勢が明らかになると、金融株やエネルギー株の上場投資信託に資金を移した。「インフレも長引きそうでハイテク株は持ちにくい。業績の良い銘柄はあと1割下げたら再度買いたい」と話す。

2022年1月22日日経新聞

自分との違いをまざまざと感じます。
やっぱりねー、ちゃんと勉強している人は、FOMCの発表などをチェックして、投資をしているのよねー。

30代でこれだけきちんと資産運用していらっしゃるなんて、この方が私ぐらいの年齢になる頃には億単位の資産をお持ちになってるかもしれないなぁ、とか羨ましく思ったり。

仕方ありません!私は今から勉強頑張ります!

出所の確かな情報を基に、自分で考えて判断して行動する。
投資分野に関わらず、これからは、ますます必要になるスキルだなと痛感しています。これを学べる投資は楽しい!ですよね!


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