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せっかくだから住環境を考える~省エネ住宅に住んで変化した生活5つの事~

建替えた実家に住み始めて約1年ちょっと経過した。

新築された家は「長期優良住宅」の認定を受けている。春夏秋冬全ての季節を一回り経験して「生活がずいぶん変化したなぁ」と感じるトップ5を振り返ってみた。

1 寝具の種類が減った

「今日は熱帯夜になります」お天気キャスターが言ってたな。

以前は、家の中の温度=外の温度という環境で過ごしていたから、夏は決まって寝不足だった。暑くて熟睡できない!

夏は、冷感敷きパッドとかヒンヤリシート、枕には冷たいジェルパッドとか氷枕とか、掛け布団はタオルケット、いやもう何もいらん。
冬は、暖かい敷きパッドにぶ厚め羽毛布団、時にはその上に毛布、足元には湯たんぽ。

振り返ると、結構な種類と数の寝具を駆使して快適な眠りを求めてた。

現在は、1年中、ほとんど変化がない。強いて言えば掛け布団のみ。夏は薄目の冬は厚めの羽毛布団のみ。

2 扇風機を使わなくなった

私にとって扇風機は夏の必需品、これがなかったら家の中で熱中症になるんじゃないかと思うほど大事なものだった。卓上扇風機とか首にかけて使う小型扇風機とか、毎年欲しいものリストにランキングされてた。

今年広告でよく見るパーソナルエアコン、以前なら絶対買ってただろうな。

現在は、扇風機、全く使ってない。家が新しくなるから扇風機も新調だ、ダイソンの Cool & Hot を張り切って購入したけれど、ほぼ使ってない。

3 家の中で着る服の種類が減った

夏は、ランニングTシャツに短パン、これじゃないと過ごせなかった。暑くて汗もかくから、1日に何度か着替えたこともある。
冬は、上半身にはユニクロのウルトラライトダウン、絶対必要だった。下半身には裏起毛だったり綿がはいってたりの暖かいズボンに厚手の靴下、時には貼るカイロも使ってた。

現在、下半身は1年中ほぼ同じ。ジーンズ履いてる。上半身は、夏は半袖か長袖のTシャツ、冬は、セーター1枚とか長袖Tシャツにダウンベストとか。

寝巻に至っては、1年中同じ。長袖長ズボンのパジャマ。

以前は、夏は半袖Tシャツに短パン、冬は寝巻用にしたウルトラライトダウンを着てた事もある。

4 半身浴できるようになった

半身浴って、以前はできなかった。

夏は、お風呂から出た後、汗ダラダラ。こんなんだから、お風呂に入ってお湯の中にゆっくり浸かるという発想は皆無で、生温いシャワーを浴びるのが精一杯だった。それでも、お風呂から上がると扇風機の前を占領して涼んでたな。(これが既に懐かしい記憶となっているとは・・・)

冬は、寒くて半身浴なんて絶対ムリだった。熱いお湯に肩まで浸かってた。そもそも寒い洗面室で洋服を脱ぐのも「エイヤッ」って気合が必要だったし、寒い浴室では、とにかくまずは湯舟に肩まで入って身体を温めることが優先だった。

現在は、半身浴できる。室内が寒くもなく暑くもない一定の温度で保たれてる環境の中だと、「半身浴やるぞー」って気合を入れなくても自然にできる、というかそうなるものなのね、と実感する。

お風呂のお湯の温度も1年中ほぼ一定。多少ぬるくても全く問題ない。

5 お湯を使わなくなった

これは冬に特化した体験だけど、食器洗う時とか掃除の時とか、以前は寒くてお湯を使っていた。

冬の寒い日、ゴム手袋をはめて、お湯で食器を洗っていると、手の先から暖かくなり、そのうち身体全体まで暖かくなって、結構楽しい作業だった。台所が寒かったからだねぇ。

現在は、全く使ってない。冬、水道の蛇口をひねると、確かに冷たい水が出てくる。「あ、冷たい」とは思うけれど、お湯を使おうとまでは思わなくなった。台所が寒くないからだ。

冬の掃除には、お風呂の残り湯をバケツに汲んで使ってた。ほんのり冷たくない程度のものだったけど、水道から流れてくる水と比べると各段に冷たさは違う。

現在は、お風呂の残り湯も水道の水も、どっちでもOKな状態で使っている。お湯の問題は既に問題ではなくなり、トイレも洗面室もお風呂も、家中が一定の温度なので、「寒くて掃除する気にならん」ってことがない。


私は、コロナ禍の最中 建替え工事が終わり引っ越しし、必然的に家の中でほとんどの時間を過ごしている。

だから「今日は猛暑でしたね」「今日は寒かったですね」と言われても、「え?そうだったんですね」現在はこんなリアクションになってしまう。

以前は、家の中の温度=外の温度だったので、家の中にいたって誰よりも暑さ寒さには敏感だったと思う。現在のこんなリアクション、これも変化したことのひとつ。

このすべて変化、室内の温熱環境がもたらしたもの。

医者は自分が病気をして入院を経験して初めて患者さんの気持ちが分かるようになるとか聞く。

建築士だって、熱貫流率の計算とか、一次消費エネルギーの計算だーとか、断熱材の厚さやら種類やらザワザワやってるが、やっぱり自分が実際に住んでみて体感して経験して「こんなんなんだ」と分かる事は沢山ある。

夏は暑く、冬は寒い、日本では当たり前のことだ。この季節感を感じながら暮らすことも素敵なことだと思う。ただ50代からの暮らしを考えると、
室内の温熱環境のバリアフリー化で、身体へのストレスは格段に減る。

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