蝉が鳴く理由に毎年驚く(そしてすぐ忘れる)

さっきイヤホンを外したとき、想定より(想定ってなんだという感じではあるのだけど)蝉の声が大きく聞こえてきて思わず上を見上げた。
名前も知らない木に茂る葉っぱが、陽の光に照らされてきらきらしていただけだった。
こんなに彼らの声は聞こえるのに、ぱっと目をやるだけでは姿は見当たらないものだ。

それにしてもこんなに音おおきかったかな、と耳に響く夏らしい合唱に驚いて、それから蝉が鳴く理由ってなんだろうと気になり、調べることにした。

検索フォームに「蝉」と入れると、他の人も気になって調べたのかサジェストに「鳴く理由」とでてきたのでタップする。

答えは明快で、蝉はオスしか鳴かない。オスがなくその理由はメスへの求愛だ、というものだった。

「朝からあんな大音量で虫のラブシーンをきかされていたのか」と思ったが、それも蝉の生きる知恵なんだとも感嘆した。
なぜか先日見た「ザリガニのなくところ」という映画を思い出した。


何より結果を見て思い出したのだけど、私はこれを去年も調べていた。その時も確か似たような感想を持ってスマホを閉じた気がする。

来年もまたすっかり忘れて、ふと同じように気になって調べて、今の私を思い出すんだろうな。

生き物たちの生きるための知恵は、この夏も響いている。

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