バンダイとプイレイボーイとのコラボ(珍品)2号(1)
この時代(1980年頃)だけ、バンダイは「大人の男の子専用」ボードゲームという、たいへん珍しいジャンルの商品を販売していました。
昨日の記事に続きまして、2つめの紹介です。マンギンカという名前です。
色は真っ黒で重量感あるゲーム盤と、金色メタリックに輝く42本のペグ(まじ本物の金色合金でした。真鍮(brass)だったのかなぁ?)で、オトナ感が演出されていました。
小さな子供は、絶対に買うなよ!という、極めて排他的なデザインでした。
今日紹介する「マンギンカ:Manginka」は、ヒトコトで言うと「変形Wari(ワリ:マンカラの仲間。ルール違い)」です。
変形マンカラ・変形ワリのアイデア商品は、この時点でEUやアメリカのボドゲ市場では出尽くした感がでており、完全に「ふうっ!」と、ため息をついてる時代でした。
マンギンカは、世界規模で見ればゾロゾロいっぱいある「ワリの変種」にすぎません。
しかし当時の日本では、マンカラとかワリとかは、とても珍しいゲームでした。
1980年頃といえば、まだインターネットが「始まったよ」くらいの時期です。
従って、日本の場合は「ボドゲGeek」つまりボードゲームオタクしか、マンカラ(あるいはワリ)を知らなかったです。
*マンカラのルールを調べる方法がどこにもない!!そんな時代です。
洋書を読めばマンカラのルールがわかると言っても、どうやってその洋書の名前を知るの?どうやって本を輸入するの?って、とてもハードルが高い時代でした。
バンダイだか、プレイボーイだか、どちらかは分かりませんが、とにかく社員の中に「ボドゲGeek」がいたのは間違いないです。きっと。
インターネットがない時代っていうのは、こういった商品開発の背景情報までもがバレてしまいます。
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さて、ワリとマンカラとが、互いにどのくらい違うのか、ラジくまるは本日まで真剣に考えてもみなかったです。お恥ずかしい限りです。
驚くほどマンカラとワリとは違うゲームだったんですね!
もう全然違う。バリエーションとは言いたくないほど違います。
同じゲーム盤&同じ基本動作ではあるけれど、「テイストは全然違う」ゲームじゃないですか。驚きました。
そんな驚きも、ぜひ読者の皆様と共有させていただきたいです。
蛇足的補足:
「マンギンカ」の話をする前に、ワリの詳細情報をお話したいです。
「マンギンカ」はワリの変形ルール(詳細は後述)と申しましたけど、じゃあオリジナル版ワリってどんなん?という疑問を先に解消しておきます。
オリジナル版・ワリは、マンカラと同様で、1つのピット(くぼみ)に13個でも20個でも。
まあ、とにかく、ものすごい数のコマをため込むことが可能です。ピットに置くコマ数に上限なんてありません。
そんなすごい個数のコマを、手に取って1個ずつ「ピット(くぼみ)に配布」していくと、ゲーム盤を2周しちゃうわけです。その際に厳重注意があります。
*今、コマを全て手に取った「ピット」に対しては、今回のターンでは「1個もコマを配布しません」。すなわち、ターン終了時点において、コマを手に取ったピットのコマ個数は0個で終わります。
もうひとつ大事なことがあります。マンギンカは14ピットですが、標準的なワリは12ピットです。
マンギンカの詳細ルールは明日ご紹介ということで。
ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。