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NikonF2 買って2ヶ月の感想

3月の頭にNikonF2を買って2ヶ月経った。それ以来カラーネガとモノクロは全てF2で撮っていて、最近の記事もF2で撮った写真を使っている。



そんなわけでF2の楽しいところ・嫌なところをまとめられるようになったので小さなレポートとして置いておきたい。

まずはNikonF2の基本的な部分から。F2はニコンの初代一眼レフのFに続いて2代目のフラッグシップ機。F一桁台最後のフルマニュアル機で露出計に使用するSR44(LR44)のボタン電池以外の電力は不要で機械的に制御されている。

UltraMax400
御堂筋線から新大阪駅

シャッタースピードは1/2000秒まで切れ、普通に使う上では困らない。露出計についてはレンズに付いたカニ爪にファインダー下部にあるレバーを噛み合わせて、一度最大絞りまで絞ってから開放まで開けてやるとレンズの開放F値が露出計に伝達されて機能する。

レンズもカニ詰めさえ付いていれば大概のレンズは使えるし、露出計を使わなければ付いていないレンズでも使用可能である。ファインダーもクリアで十分に見やすくピントの山も掴みやすく、フォーカシングもスムーズである。

UltraMax400

基本の諸元的な話をするとこんなところだが、実際に使ってみるとどうだろうか。私はその使い心地には非常に満足しており、唯一の不満点はあまりにも重いことだけだ。

残念ながら重いのは、とにかく重い。もう一台持ってるフィルムカメラはFM2だが、これの2倍重く感じる。斜めかけにしても非常に肩が凝るので、少し危険だが肩掛けにしている。なのでフィルムカメラを使ったことない人は絶対にこのカメラはやめたほうが良いと思う。フルサイズのデジタル一眼と同じ様な重さであり、重いのが苦手な人には厳しいと思う。

UltraMax400

しかし、重いという唯一の欠点さえ問題にしなければ非常に楽しいカメラである。

ColorPlus200

力強いシャッターフィール、衝撃をしっかりと受け止める質実剛健な筐体。細部まで作り込まれた各種部品。中身がギッシリ詰まっている様な感覚で信頼性は間違いない。まさに「写真機」といった感覚でレリーズボタンを押し込めば「撮れた」という確かな感触をシャッターの衝撃が伝え、大げさ過ぎない横走りシャッターの音の余韻が響く。

この感覚はこれはデジタル一眼のD780にもないし、FM2にもない。この感覚が「このカメラ楽しいな」と感じさせる要因なんだと思う。写真を撮る行為そのものの楽しさが非常に大きいこと、確かに記録されたという感覚から私はF2はカメラというよりも「写真機」と言いたい。ファインダーも見やすくピントの山がわかりやすいものになっている。一眼レフ独特のファインダーを覗いたときの感動はF2にもあった。

見た目においてもその圧倒的な存在感は他を寄せ付けない。少し前の社員旅行もこのカメラで出かけたのだが、写真をしない人でも「いいカメラ」だと分かるらしく、私のカメラを見るなり小さな人だかりができた。

私は初めフォトミックファインダーのゴツさが不格好に思えたのだが、色々なフィルムカメラを見ていく中でその存在感からいつしか「カッコよさ」を感じるようになっていた。


ColorPlus200

簡単なレビューではあるが、約2ヶ月使ったNikonF2の感想はこんなところ。重さがネックではあるが、その重さも作り込まれていることの裏付けではある。F2でできる撮影体験は非常に贅沢なものであり、私の大切なカメラの1台だ。これからもたくさんのフィルムを通していきたいと思う。

それでは今週はここまで。皆様にとって良き週末となりますように。

ColorPlus200


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モノクロフィルムで撮る大阪梅田。西の都大阪の中心部、梅田。大都市の日常をモノクロフィルムで綴ります。


・・・過去の記事・・・
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【フィルム写真】UltraMax400で撮る鹿児島 -鹿児島旅1


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