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大雨で電車が遅れてきた

お昼には帰るはずだった今日の予定は、雷雨の勢いに流されてしまった
少しの間止んだ雨を縫うように駅まではなんとか辿り着けた
久々に傘をコンビニで買ったのだ

駅までは傘の列に流されて、雨を避けられる駅に入った

改札口では、慌てた風貌のサラリーマンが電話の先にずっと謝っている
電話をかけ終えて、項垂れた背中は哀愁が漂っていた

ホームでは、学生たちが楽しそうに話をしている
自分達のカバンを中心に置き、まるで儀式でも始めるかの如く並んでいる
呪文のような言葉は今日の部活の話だろうか
坊主頭が楽しそうに揺れていた

電車がきた
誰も乗っていない電車がホームにきた
吊り革が電車の動きに合わせて規則正しく揺れている

さて、家に帰ろう。

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