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居場所づくりから始まるコラボレーション [F&N vol.19 no.2]


F&Nは越境活動で新たに出会った1人にフォーカスして文章作成をする。
私の越境活動は今年の6月から4ヶ月間続いた私にとって大きな挑戦である。
それは1800人超える観客が来場予定且つチケットが有料の舞台に挑戦することだ。
今いる環境の一段上を目指し、自分の好きな演劇などのエンターテイメントを自己満ではなく人のためになるものへと変化させたかった。
そのためにプロの大人と協働して作る舞台に勇気を出してオーディションを受けたのだ。そしてなんとかキャストを掴み取った。
しかし、練習時の会話も含め本番のセリフは全て英語であることや共に活動する人はハリウッド経験のあるディレスターをはじめ、登録者15万人のYouTuber、プロの女優さん、そんな人達と一緒に活動をすることになった。そのこと自体に初めはワクワクしていたはずなのに、いつのまにか自信を無くしていることに気づいた。やはり能力の違いを感じざるを得なかったのだ。というのも日本語で意見を言うならまだしも英語で意見を言うことに対しては未だにハードルを拭い切れていなかったこと、そしてもちろん演技においてもハイレベルな周りに圧倒されていたのだ。


そんな時この4ヶ月を通して出会った学生リーダーであるMさんの言葉が私にとても響いた

今はできなくても良い
この期間を通して何かを感じ取って、何かを得て”次に”できれば良い
大丈夫、あなたの人生はうまくいく



こんなことを英語で言われるもんだから
感動するに決まっている

ここでの”次に”は、この4ヶ月間の活動中を指すものではない、その後のことだ。

やってみなよと言う前に、一歩引いて待ってくれるこの言葉に救われた。

信じられている気がした。

否定されない場所
頑張ろうと思える場所
一歩踏み出そうと思える場所
だと思った。

一方同時にこの言葉は甘やかしで発している言葉ではないと感じた。
本気でみんな取り組んでるからこそ、言える言葉だ。

そんな居場所に出会えたことが嬉しかった。

周りに圧倒される時は誰にでもあると思う。しかし、そこにいる周りの人たちが人とどう関わろうとしている人かによってだいぶ場の雰囲気は変わると思う。

私が参加したその場にいる人はみな、周りを否定する人たちではなかった。能力なんて関係なく受け入れる。どうにか自分を輝かせるために主体性を発揮しながら困っている人を助ける力を持った人達しかいなかった。

人のために積極的に行動する精神がある団体はなんて素晴らしいんだろう。

その精神は周りに伝線していく。
そして最終的にはその思いは作品にも繋がっていく。そんなことを学んだ。


最後に


言葉の力は私が思っているよりも大きいと思えた瞬間であった。信じて待ってもらえる居場所、私自身を受け入れてくれる居場所、そのおかげで私は自分に正直になることができた。
どんな組織にもこの居場所づくりが通じるわけではないと思う。しかし、私もこんな居場所を作る側になりたい。
誰にだってモチベーションや不安が募って思ったように行動ができない時があるはずだ。そんな時でも信じて待つ、支えるリーダーになりたい。
リーダーから伝線してできる居心地の良い場所づくりをしたい。
そんなふうに初めて思えたきっかけだった。

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