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弱み+アイディア、仕組み=強み[Footwork & Network vol.20 no.2 ]


新しく出会った人にフォーカスして執筆するF&N。

今回は私が今インターン生として活動しているPLAYWORKS Inc.が開催した【インクルーシブデザイン体験ワークショップ:視覚障害者との共創】について話します!


このワークショップに参加したきっかけは、 
長岡研究室の活動の一つであるカフェゼミONLINE です。運営に挑戦したデザインについて考える回で、自身のキャリアや場づくりなどのデザインについて学びました。

イベント終了後、あらゆるデザインについて、もっと知りたいと感じ、今回のワークショップの参加を決めました。

実際にワークショップに参加し、胸に刺さる言葉との出会いがありました。 

社会的に除外されてしまう人のマイナスをゼロにするのではなくプラスに。
改善ではなく熱狂に。


そんな熱い想いを持つインクルーシブデザインにこのワークショップを通してさらに興味を持ち、今はインターン生として活動しています。



私は20代前半の高橋さん(仮名)との対話を通し、まだまだ知らない事実がたくさんあることを知りました。

例えば視覚障害者さんのやりたいことができず、生活や夢がまだまだ制限されてしまっていることです。

彼は地方に住みたいという夢を持っています。
しかし、地方はお店が少なく、移動手段として車がなければ生活をするのが困難です。歩くとしても、買い物に行くまでの道が整備されていない可能性もあります。それだけでなく、虫が駆除できず、共存することになります。
これらの問題によって視覚障害者の方は地方に住むことは困難なのが現状です。

正直話を聞く前までは、仕事など個人的な理由以外で移住ができない人の存在を知りませんでした。

現在の社会の仕組みでは1人で地方に住むことができないのです。

他の例としては、視覚障害者の方は生活をする上で白杖を日常的に使います。しかし、彼は白杖を使うのが苦手だと言いました。私は視覚障害者の方は当たり前に白杖を上手に使えると思っていました。

私たち健常者が使うものは、時代変化につれてハイスピードで工夫がなされ、利用場所や状況によって細かく細分化されています。しかし、障害を持つ方が使う商品はまだまだ改善の余地があります。

私はその点に非常に疑問を持ちました。
「なぜだろう?」

その答えの一つはシンプルで
日本の視覚障害者数が、健常者の人数より少なく、企業が利益を得ることが難しいからです。

しかし、世界の規模で見ると、2億5300万人が何らかの形の失明と視覚障害の影響を受けています。(参考Webサイト

それでも企業が取り組むには判断材料として足りないかもしれません。

そこで、健常者の人にとっても付加価値提供が必要です。
健常者となんらかの障害を持つ方々が共創して作り上げたアイディアによって、
win-winな関係を作り上げる。
それがインクルーシブデザインの良さなのかもしれない。と今はまだなんとなく、私は感じています。


この出会いが無意識に設定している固定概念や価値観を捨ててくれました。
私はまだまだインクルーシブデザインについてはアマチュアです。ですが、これからも理解を深めたい。そして何か社会が良くなる企画(企業などとのコラボレーション)の一員だったり、インクルーシブデザインに関わる人を増やす一員として少しで貢献できたらいいなと考えています。

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