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友達

わたしが1番仲がいいと思っている友達は、高校時代の友達で、今は近所の、20分も歩けば会える距離に住んでいる。

高校入試で席が近くて、眼鏡がよく似合う可愛い子だなあと思って覚えていた。それが初めて会った時。

実際に入学したら出席番号が2つ前で、そのおかげで席も近かった。自分の記憶力が良くて良かったのはそれに象徴されているかもしれない。

まあ、つまりナンパ成功したわけです!!

それからほかの2人組とくっついてダブルデート現象を起こしつつ、そんで元鞘に戻りつつ、今までお互いに高校の友達で縁が続いているのはお互いだけ、みたいな感じです。(ちなみに女子校)


もちろんお互いの家族構成とか、他の人に話していない生い立ちのこととか、過去のこと、どんな人かとかは知っているんだけど、家の場所も知ってるし。
でも、それでもあまりその子のこと知らない気がするんだよね。

その子は中学時代の卒業文集に「宇宙と交信してそうな人」に名前を書かれたと言っていたんだけど、そんな感じで(?)ちょっとどこかミステリアスなのかもしれない。
その子が「わたし、」と一人称を言う度にちょっと不思議な気持ちになる。性別をあまり感じないからか。

ちなみにわたしは「静かな人」「怖い人」のランキングに入れられましたがこれは嫌がらせだと思っています。中学校大嫌いですから。はは。


お互い我関せずで悩み相談やらしたがらないからかな。結構な重大な出来事があっても嵐が過ぎ去ってから報告し合うみたいな。
それでもわたしにとっては大事な存在なんですよ。
その子に出会えたからあの高校に入ってよかったなって思えるくらいで。

最近、そいつから「子猫が来たから遊びにおいでよ」って最高の連絡があってね。遊びに行こうかなと思っていたら、旅行に行く間の留守で子猫の面倒を見るバイトをしてほしいと言われ、

昔はディズニーに誘っても1週間後にOKの返事を寄越すような子だったけど、猫ちゃんのおかげで最近また頻繁に話すようになったよ~。

すごく感謝していることがいくつもある。
まず、中学時代の悪い縁を断ち切らせてくれたこと。
わたしは大学受験をする仲間がまわりにいなくて、ひとりきりで受験生をしていたけど、それを遠くから応援してくれたこと。ほかにもたくさん。同じタイミングで上京してきたのも大きかったし。


そういえば、人間関係の悩みって変わっていくものだなあって思うんです。

中学までのわたしは、クラス全体に馴染めない子で、
少人数のグループの中でも省かれるような奴で、
インターネットにしか心を許せる人はいなくて。

それから高校では誰とでも隔てなく仲良くできる人になりたくて、女子校を選んだんだけど、
そうしたら深く付き合える人がいなくなった気がした。

浅く広く、わたしのことを嫌いな人もいなければ、
大好きでいてくれる人もいないのかなって思うようになった。

表面上とまでは言わないけれども、本当に心を許せる存在は少なかった。もう諦めるようになった。

学生を過ぎれば、人と知り合う機会がめっきり自体少なくなって、「もう友達なんて増えないよね~」なんてわかったようなことを言うようになった。

でも、そんなことないよと思う。
わたしの母親は社交的で、親子ほど20歳も上や下の人ととても仲良くしている人だった。小さい頃のわたしは不思議で仕方なかった。縁なんだよね。


思えば、今では友達関係で悩むことはなくなった。

大人になったのかな。今は気軽に連絡して会える友達がぽつぽつ。これがいい。まわりの人を大切にしていきたいな。

わたしは、一緒に遊んだり夜中に無意味な電話をしたりっていう本当の意味での君のお友達にはなれないかもしれないけども、みんなたちのこと、とっても大事なお友達だと思ってるよ。

そんなことを言いたくなった夏の終わりでした。
あちぃね。

そして語らせていただいた親友ちゃん、
人間性と顔が好きだし、人として感謝と尊敬をしています。(お披露目も来てくれていました。🥲)
これからもよろしくね。


來世

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