見出し画像

会社を辞めました。

2月28日。会社を辞めました。
この会社に入社したのが、昨年の2月。まさか1年でドロップアウトすることになるとは。そこは不本意ですが1年間よくやったと思っています。

退職の意思を上司に告げ、2月28日での退職が正式に決まったのが年末。2月まではなんとしてでも勤めあげると心に決めた。でもその間、何度も心が折れた。このままでは2月まで持たんと思っていたけど、その度に決心を思い出す。そして、ようやくここまで来ることができました。

ずっと心が休まらない職場でした。
業務が膨大過ぎて、休憩時間が全く取れない。ご飯はいつもデスクランチ。食べたらすぐ戻らないと終わらない。私は時短勤務契約だったが、8時間フル勤務が少なくなかった。だけど残業代は1円もでない。
更に、この会社には休憩室がなかった。ちょっとだけ一息つきたくても、逃げたいと思っても逃げ場はなく、ずっと張り詰めた状態で仕事をしていた。
加えて、残業しても仕事が終わらないこともしばしば。家に持ち帰って、家族が寝静まった夜中に仕事をすることもあった。
そんな時は、浦井さんの枕もとやワクサカソウヘイさんのスペースを聴いて、心に安らぎをもらっていた。

明らかにキャパオーバーでも、会社は増員検討余地なし。一応役割分担をしてはあったけど、私が携わった業務は私が1人で担っており、助けを求めることもできなかった。最初は物申すことをしていたけれど、この会社は絶対に増員してくれることはなく、環境改善する気もないことがわかり、もう物申すことも諦めた。

それともう1つの環境。
直属の上司が女性で同い年。この上司がいつも言っていたのが
「仕事は楽しく。みんな仲良く。」
この考え方、私にはきつかった。
社会人になって20年以上経ちます。ですが人との関わり方はずっと苦手。これは幼少期から続くことなので、もうどうしようもない。それでも仕事はしなくてはいけないから、どの職場に行っても必死でした。
その中で、仕事に対する考え方もだんだんと定まってきて

仲良くなる必要はないけど、人とはなるべくうまく付き合おう。
そして仕事を効率よく、丁寧にやろう。

こんな考え方になっていたので、楽しく仲良くがどうにもこうにも受け入れられない。社員の皆さま個人個人は、とてもお優しくていい人たちばかり。それには救われていたのですが、でもこの風土のせいか、なんとも言い難い違和感をずっと感じていました。そして上司はこんなこと言うのに、面倒くさい案件は全部こちらに丸投げで、責任は一切取ってくれず。もう笑うしかありません。

だけど、そんな状況でも辞めると決めるまでには、かなりの葛藤があった。

今回求職活動にかなり時間がかかり、やっとの思いで決まったこの職場は、正社員で時短も認められていた。残業多くてちっとも時短ではなかったけど、契約は時短だから帰れるときは早く帰れた。
そして、保育園への送り迎えの動線がちょうどよかった。
自転車通勤ができ、片道25分もかからない程度。通勤時間もちょうどよい。

そして一番に思いとどまらせた理由は、仕事をする以上何かしら大変なことや、我慢をしなくてはならないことは絶対にある。

「お給料はがまん料ですよ。」

このお言葉、美輪明宏さんがよく仰っていました。本当にその通りだと思っていた。仕事をしない選択肢は選べないから、また職探しをしなくてはならない。でも転職したところで大変な目に絶対に合うはずだ。それよりは今のほうがいいのかもしれない。そう思い込んでいた。

辛かった時は、仕事中に男性ブランコさんのコントを音なしで観たりしていました。音がなくても台詞はだいたい覚えているし、観ているだけでも面白いし。家に帰ってきてからも少しだけできる自分の時間は、コントやYouTubeを観て、元気をもらう日々。
そして、好きな音楽やラジオを聴いて、心に栄養をもらっていました。

いろいろとお助けして頂いたり、考え方を変えたりしようと試みましたけど、やっぱり無理だった。

私はかつて鬱とパニック障害を併発したことがある。5年くらい苦しんだ。社会復帰してずいぶん時間は経っていたが、今回再発の兆しがちょっと見えてしまった。また落ちていくのがわかった。もう逃げなくちゃだめだ。あんなに辛かった思いは二度としたくない。結局そこだった。ようやく踏ん切りがついた。おかげですんでのところで悪化は免れました。

そこからは上司と面談。上司は同い年で同性でしたが、それでも分かり合えないこともあるし、だからこそ理解し難いこともある。
もっとこの方の考えに寄り添えばよかったのか。そうしたら違和感なくできたのか。しかし、もうここまで来れば後の祭り。何を言ってもたらればです。
その後、日を改めて人事と面談し、やっと退職が決まりました。

このご時世に自分から職を失うことは、相当なことだったかもしれません。
先もまだ何も決まっていません。でも不安より、安堵のほうが強いです。清々しい気持ちです。だから今回の写真は富士山と海。初めてみんなのフォトギャラリーを使わせて頂きました。素敵なお写真を提供して下さって、ありがとうございます。
悠長なことはできないけれど、少しだけ休んでまた立て直します。

お金に余裕はないし、このご時世なのでライブにはなかなか行けませんが、ひとまず男性ブランコさんのコントたくさん観よう。読みたい本もたくさんあったな。
ただ子育てに休みはない。そこが玉に瑕ですね・・・(笑)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?