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父からの贈り物。『明日も出勤する娘へ』

コトバでは伝わらないから、モノに託すの。

ロスがまだ続いてます。。。『silent』より

父は口数は少ないけれど、
私のことをちゃんと見てくれて、
適切なときに、適切なものを与えてくれる人。

父から本のプレゼントをもらったのは、
これで3回目。

特に印象的だったのは、2回目。
『笹の舟で海を渡る』という本。

『笹の舟で海を渡る』角田光代

ちょうど母と大喧嘩をしていたときに、
紹介された。

小説の中の母親役が、
私の母にそっくりだった。

ようやくお母さんの気持ちが理解できて、
仲直り。。。

父からの本の贈り物は、
ある意味『魔法』だと思っている。

そんな魔法が、
2022年12月に舞い降りてきた。

平日は仕事三昧。
休日は遊びに行くか、ひたすら寝ているか。
そんな限界ベンチャーOLに向けた本。

『明日も出勤する娘へ』ユ・インギョン

タイトルを見て一瞬で分かった。

「ああ、私のことだ。。。」

でも悪い気はしなかった。
また心配をしてくれて、
読み終わった後はきっといいことがあると信じられるから。

どうやら、30年以上記者として働く女性が、
社会人になりたての娘に書いた「アドバイス本」らしい。

前置きがとても長かったけれど、
本を読んで心に響いたところを紹介します。

娘よ、女王ではなく女神になりなさい。

これは、いつポジションを奪われるか
ティアラを奪われるか分からないから、

瞬間的な勝利に酔いしれる
女王になるのではなく、

100年経っても変わることのない
自尊心と思いやりの心で
女神になることが

組織の中で生き延びていくコツだということ。

大学でジェンダーを専攻していたけれど、
綺麗ごとが綺麗ごとが一切なくて、
ある意味 "現実" をちゃんと捉えている本。

孤独は、自分を成長させてくれる友人。

「寂しいから誰かと遊ぼう」
「とりあえず飲んで忘れよう」

あるある。

でもこの代償をちゃんと知っている。
自分と正直に向き合うことから避けているだけだ。
だから、乗り越えた感じがしない。
フワフワしているだけ。

この本から学んだことは、
訪れた孤独を拒まずに、親しくすること。

日記をつけたり、
こういう風にnoteを書いたりして、

人生について、友だちについて、
より深く考え、より感謝する。

そういった孤独を手放さず、
そのまま味わうこと。

サンタクロース症候群にはご注意。

「あの人が喜ぶこと言ってあげたいな」
「周りが喜ぶことしてあげたいな」

こう思う人、「サンタクロース症候群」予備軍です。

実際には、
「口ばっかり」で相手に期待させてしまう人のこと。

相手を喜ばせようと言った言葉が、
実は相手を傷つけたりする。

もしくは、
意外と冷酷な職場では命取りになる。

「ああ、これが現実なんだなあ」と
少しがっかりしたけれど、

もしかしたら社会は、
もう少し自分勝手に生きていいようにできてる

のかもしれない。

印象的な3つをここではピックアップ。
総じて父が私に言いたかったことは、

「時間を取って自分と向き合え」

ということ。

仕事で成功できる人ほど、
内省ができる人だと聞いているので、

2023年は
「自分から逃げずに向き合える人」
になりたいです!

お父さん、また魔法をかけてくれて
ありがとう。

Chihiro.


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