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【日記】図書館の中のカフェでバイトする僕。

4月4日 火曜日

久しぶりにnoteを書いてみる。noteが書けるということは、精神的に余裕があるということ。自分以外に目を向けて、周りの様子を観察したり、その影響について自分なりに考えたりできるということ。良い傾向だ。

図書館という空間

僕は図書館の中にあるカフェでバイトしている。これはなかなか珍しい経験なのではないか。飲食店でバイトしたことがある人は少なくないだろうが、図書館という特殊な空間の中に位置するカフェでのバイトはそうそうないだろう。

図書館は好きだ。辺りを見渡せば、大きな声で自分の欲求を叫ぶ幼い子供、習い事か何かのグループで訪れるおばさま達、学校帰りに制服で勉強会という名のおしゃべり会を開く学生、様々な人々がそれぞれの目的で使用している。

もちろん、施設の立ち入りは無料で、身分証さえあれば自由に本を借りることができる。館内で読むだけであればそれさえいらない。

つまり、図書館という公共スペースはおそらくすべての人々にとって平等な場所だ。どんなに高い地位を得たお金持ちでも、図書の返却期限は守らなければならないし、予約席の順番は待たなければならない。

図書館は本を読むためだけの場所ではない。お腹が空いていてもいなくても、お金を持っていなくても、雨風を凌ぐことができる、フカフカのソファに腰掛けることができる、新聞や雑誌で社会に今何が起きているか知ることができる、少しだけ、ホッとすることができる。もちろん、トイレだって気にせず行けちゃう。

全て「本がある」ということで理由づけされるから、気軽に足を運ぶことができる。こんな空間はどの時代でも必ず必要なものだ。図書館って、素晴らしい。

みんなのための図書館

図書館がそんなスペースだからこそ、本当に全ての人々にとって使いやすい場所になっているのか考えるべきだ。

僕がバイトしているカフェは、空間づくりにすごくこだわっていて、地元の木を使用したり、靴を脱いで足を広げられる座敷のような席があったりする。まあ、平たく言うと最近のオシャレなカフェ空間という感じだ。

でも、最初に注文と会計をレジで済ませるタイプのカフェなのだが、メニューとレジを置いている台がかなり高い仕様になっていて、背の低い子供は親が抱っこして見せなければならないし、車椅子を使用する人にとっても見にくいものである。

また、地面には一部飛び石のように石が埋め込まれている床があって、それも車椅子で移動する人は不便だ。掃除もしずらいし。

確かに、オシャレでスタイリッシュなカフェというのは魅力的だ。しかし、図書館という様々な事情を抱える人々の訪れる空間の中では、完璧にと言うのは難しくても、どんな人でも居心地よく、不便さをなるべく感じさせない空間づくりというものを最優先に考えるべきではないか。

僕は最近どこのお店に行っても、そのスペースがすべての人々にとって使いやすいものなのか考えるようにしている。空間デザインに興味があるのかもしれない。これは僕が以前行ったイベントで手話を取り入れるべきことに気づけなかった経験が起因となっているのだと思う。こんな仕事ができたら面白いだろうなあ。

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