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【SOGI】

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SELFの活動、自分のジェンダー観について
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記事一覧

【イベントレポ】早稲田でしあワセダ②

みなさんこんばんは。SOGI研メンバーの令です🍂 かなり間があいてしまいましたが、前回投稿した僕の早稲田出張見聞録、第2弾を書きたいと思います! 今回の早稲田の旅で、僕はあるトークセッションを見学させていただきました。12月6日に開催された、「監督と研究者で考えるこれからの映画とLGBTQ+」という企画です。 本イベントには映画「片袖の魚」を手掛けた金沢市出身の東海林毅監督、早稲田大学学術院准教授の岩川ありさ先生、そして金沢大学人間社会学域准教授であり、SOGI研教員メ

【イベントレポ】早稲田でしあワセダ①

みなさんこんばんは。金沢大学SOGI研メンバーの令です🐶 今回私達のノート初投稿ということで、「SOGI研」ってなんやねん。と思っている方々も多いと思いますが、それについてはまた次回書きたいと思います。ごめんね! 僕は先日、SOGI研の教員メンバーであるおふたりと、早稲田大学に出張してきました🚅💨 今回は、そこで得た新しい発見と僕の考えたことについて書きたいと思います。良かったら最後までお付き合いください🙇🙇 早稲田大学GSセンター早稲田大学には「GSセンター」とい

ソジメン、『怪物』みてきた。

こんにちは。SOGI研メンバーの令です。 つい先日、是枝裕和監督、坂本裕二脚本の映画『怪物』を心してみてきました。実は僕個人のnoteで感想を投稿したのですが、SOGI研をフォローしてくださっているみなさんにもぜひ読んでいただけたらと思い、こちらのアカウントにも掲載することにしました。ぜひ観賞後に読んでみてください。 この先はネタバレが含まれるので、知りたくない人は引き返してほしい。 でも観る前にこれだけは知っておいて!この作品を見ることは、クィアな人々やアライにとって

【セミナーレポ】日高庸晴先生『若年層のセクシュアルヘルスを考えるー性的指向を分析軸に』

こんにちは!SOGI研メンバーの令です🌧 6月30日(金)金沢大学にて、宝塚大学看護学部の教授である日高庸晴先生を講師にお迎えし、『若年層のセクシュアルヘルスを考えるー性的指向を分析軸に」という演題でセミナーが行われました。 日高先生は厚生労働省エイズ対策政策研究事業の研究代表者として、HIVや性感染症に関する調査研究をはじめ、LGBTQ+に関わる大規模な実態調査を通し、性的マイノリティへの理解増進や、ユースのセクシュアルヘルス、教育に関する啓発事業などに幅広く従事してお

【イベントレポ】Bye Bye BINARY Queer Reading by bow!!

みなさんこんばんは。SOGI研メンバーの令です🐱 7月22日(土)、community & library コトノハにて「rainbow without r(p)ain」さん主催の「Bye Bye BINARY Queer Reading」というイベントに参加してきました。 rainbow without r(p)ain「rainbow without r(p)ain」(通称:bow!!)は、オープンノンバイナリーである穣(みのる)さんが主催するプロジェクトで、「雨が降ら

【イベントレポ】『あたりまえ』の恋愛が分からない私たちのしゃべり場

みなさんこんにちは~🪴 SOGI研メンバーのれいれいです。 先日10/30(月)、早稲田大学SDC・GSセンターさん主催のイベント「~Aロマンティック(and/or)Aセクシュアルかもしれない人へ~「あたりまえ」の恋愛が分からない私たちのしゃべり場」にオンラインで参加してきました! 僕はツイッターでこのイベントの情報をゲットしたのですが、夕方から開催でオンライン参加も可とのことだったので「時差的にもいける・・・!!」と確信し、すぐに申し込みました。 (実はスウェーデンで

『SEX EDUCATION』 Calから考えるノンバイナリー表象

こんにちは!SOGI研メンバーのRayです🍽🇸🇪 みなさんはLaurie Nunn原作・制作の『SEX EDUCATION』というドラマをご存知でしょうか?2019年からNetflixで配信されているイギリスのドラマです。2023年9月にシーズン4が配信され完結しましたが、それからもしばらく「今日のTV番組トップ10」に入り続けるほどの人気を誇り、世界的に注目されました。 ストーリーはタイトルにある通り「性教育」に大きく関わるものです。母親がセックス・セラピストである高校

【SOGI】ノンバイナリーのモヤモヤ、その場で指摘すべき?

考えても考えてもわからないことは、一度書いてみるといいんだ。 とても久しぶりにnoteを書く。ただいま。 一昨日すごい疲れることがあった。僕は8月半ばからスウェーデンに留学している。その日は移民庁に居住許可を取りに行く日だった。朝からバスで1時間半かけて、同じ日本の大学から来た4人の学生とÖrebroという街に向かった。 居住許可をもらう手続きも終わり、僕たちは雨の中初めて訪れた街をブラブラした。おもしろそうな雑貨屋や2nd-hand storeを巡り、ひと段落したとこ

【SOGI】ノンバイナリーでいたい僕の抱える矛盾。

最近、自分の容姿についてすごく悩んでる。 僕はノンバイナリーだが、生物学的には女だ。 自分の容姿や声に関してコンプレックスがある。僕は体型や顔が多くの人々からしたらいわゆる“女性らしい”見た目なんだと思う。 僕の着たい服に胸はいらない。切除するほどの勇気はないけど、平らに見せられたらいいなと思う。 身長はあと5cmほしい。少し広い肩幅と、大きな背中がほしい。 もう少し穏やかで低い声がほしい。 正直、ただ男になりたいと思ったこともある。でもこれらの要素って全ての生物

【SOGI】恋愛のわからない僕ができる恋バナについて。

今日は今度のSOGI研のイベントの打ち合わせをした。 僕とSOGI研メンバーの子と、お世話してくださってる教授のおふたりと。 今回のイベントのテーマが「愛について語ろう。」ということで、やはり改めて考えても、なかなか思いきったテーマにしたと思っている。当日が近づいてくるにつれて、少しずつ、楽しみなような、でもこわいような、そんな気持ちが膨らんでくる。 でも、初回は絶対このテーマが良かった。愛を語らずして、僕たちの活動をスタートさせる訳にはいかない気がしていた。 今日は

恋をしないはなし。

僕には「恋をする」という機能がない。 この一行目を読んで驚く人も多いと思うが、世の中にはこういう人間もいる。いわゆる、「アロマンティック」という存在だ。名前があるとすれば。 「この人かっこいい」「かわいい」と思うことはある。「かわいい」は特に。店員さんや知り合いの知り合いなど、大して親しくもないのにちゃんと目を合わせて、笑顔で話してくれる人は好きだ。かわいい。いつも完璧に仕事をこなす人の黒いTシャツに白い歯磨き粉がついている、かわいい。試着室で似合ってるかどうかずっと聞い

【ジェンダー】考えることを放棄していた

新学期、授業スタート初日。空きコマに書いてみる。 大学生になってから、ジェンダーやセクシュアリティの問題についてずっと考えてきた。一分、一秒の時間もそれが頭の中からなくなることはなくて、答えの出ない問い、心配を一人で静かに抱えてきた。 でも、ツイッターで幾度となく見かけるヘイトスピーチ、誤った解釈、それに押し寄せる何万件ものいいねとリツイート、同感するコメントが垂れ流されて、政府からの心無い発言も重なり、昨年の冬あたりからもうどうにもならないんじゃないかと思ってきていた。

【SOGI】ノンバイナリーというアイデンティティについて

最近、ノンバイナリーに関する本やドキュメンタリーを何本か見て、改めて思った。ノンバイナリーにも本当にいろいろあるってこと。 それで自分の思うノンバイナリーについて考えた。僕はなるべく他の考え方を否定したくない気持ちがあって、だから人に話すってなると、どうしても文末に「こうじゃない人を否定したいわけじゃないんだけどね。」っていれなきゃいけなくて。まあ本当にそういう気持ちだからさ。 でもそんな周囲への配慮で回りくどく言っていると、自分でもわからなくなってきたの。だから、一度こ