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2022

 今年が去年になるまで、あと半日もないなんて...毎年早いなぁと驚いているのに、今年も懲りずに驚いています。今日はnoteを書く方が多いのじゃないかなと思って、私も久々にパソコンを開いて文を書いてみることにしました。

(そう昼間に書いたのに、上手く書けなくて、紅白を流し見しながらもう一度向き合っています。)



 今年を漢字一文字で表すなら。この質問にちゃんと答えたことのない私は、聞かれた時にはとりあえず「考」と答えがちです。高校2年の時、2学期の終業式のHRで担任が真っ白な紙を配ってこの質問をしました。その先生は妙に張り切るところがあって、小学生とかが喜びそうなことを高校生、しかも勉強が好きな高校生に提案してくるのです。その日も紙に大きく漢字を書いて、前で発表することになりました。

私はやっぱり「考」を書きました。高校2年の時は、私の将来のビジョンがはっきりした年で、職種も志望校も、もっと言えば死ぬまでの計画が立った年でした。

ひねりがないと、私は毎年「考」にするでしょう。私は小さいことに対してでも長い時間をかけて考えがちです。上手くは言えないけど、自分の中で大切にしたいものと、それ以外とがはっきりしていて、その違いで楽観的にも悲観的にもなれます。そのラインが多くの人と違うから、余計に考えるわけです。

そして、今年もやっぱりよく考えました。色んなことが上手くいかなくて、上手くいかせようともできなくて、上手くいけとも思わなくて。

それでも、考えることは放棄しなかったんじゃないかなと思います。

考えたからと言って、すべての決断や結果に納得がいっているわけではないし、後悔がないわけではないです。でも、1年の終わりに、「考えているのが私らしいな」と思えたのは成長です。よく言えば乗り越えた、悪く言えば諦めた。どちらと捉えるかは気分次第で、でも1年を終えられてよかったなと、今は純粋に思います。


 今日1日は過去を振り返っているだけでいいのに、たった数時間後には未来のことを語るのが当たり前になっているなんて、ちょっと疲れるなと思います。年が変わるだけなのに、終わりと始まりを意識せざるを得ない。

でも、世間の流れに乗って、私も未来を考えてみようと思います。

高校生までは、なんでもできると思っていました。正確に言えば、なんにもできないからこそ、できるように必死になってきました。必死になれれば、もちろん限度はあるけれど、自分の想像が及ぶことくらいはできると思っていました。ある意味で楽観的で、根っこは悲観的だった時期です。

この2年くらいは、できないことをひとつひとつ数えていました。あれもこれもできない。自惚れていたわけではないけれど、あまりにできないことが増えてきて、耐えれなくなってしまいました。

来年からはどうしようかと思いましたが、なんだか今は少し気分が良くて前向きです。多分この間見てきたBREIMENと、その移動中に読んだよしもとばななさんのおかげです。

来年はできることをひとつひとつ数えてみようと思います。些細なことかもしれないし、私の本来のビジョンとはかけ離れているかもしれないけれど、そんなことも大切にしてみようと思います。

楽しいことや嬉しいことも、ちゃんと手に取ってみようと思います。見て聞くだけじゃ、無かったことにしてしまう瞬間があるので。ちゃんと手に取って、またひとつ増えたな、と実感できる捉え方をしたいです。


 そう言えば、昨日ベースが届きました。何か将来とは関係ない、「楽しい」だけで終われる趣味が欲しいなと思ったのがきっかけです。やっぱり音楽が好きなので楽器を始めることにしました。

一番はアルトサックスが欲しかったけれど、値段も高いですし、アパート暮らしだと練習もできないので断念しました。次に迷ったのがキーボードかベースかでした。でもピアノは実家にあるしなぁ、と。今は帰省の時に子犬のワルツくらいしか弾けないけれど、せっかくならやったことのないものにしようとベースにしました。

吹奏楽をしていた時から、私は低音郡が好きでした。サックスもバリトンの音やメロディが一番好きでした。体の大きさ的にアルトサックスがぴったりでしたが。

そんなこんなで手に入れた初心者セットのバッカスの赤いベース。こちらも楽しみたいなと思います。


それではみなさん良いお年をお迎えください。今年一年お付き合い頂きありがとうございました。


 大人になると子どもだった頃みたいには無邪気にものが考えられない。
 だからこそ、小さな幸せは「なん個」と子どもみたいに数えたい。
 それがタイトルに込めたかった小さそうで大きな意味だ。
 小さい女の子がしゃがんで小石を数えてるみたいな無心さで幸せを見つけられたら、その人はどんな境遇にあっても決して不幸ではない。
 子どもはその「個」がいくつになったらいいとか、思ったりしない。ただただ数えるだけ。それってとてもいいことだと思う。
よしもとばなな『小さな幸せ46こ』

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