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【ギフテッドの本質】生存戦略から考えるギフテッドの存在意義

生き物って、
色んな不思議の能力を持っているよね。

あまりにも奇妙すぎて、
長年生物学者を悩ませることも多々ある。

当然未だに理解できない生き物の特性もいっぱいある。

じーーっとその生き物の特徴と行動を見ても、
化学物質を特定したとしても、
その生き物が持つ特性の原因を理解できない場合が多い。



生存戦略から考えれば分かる

生き物が持つ特性の意味を解明するヒントを提供してくれるのは、
いつもその生き物自体ではなく、
その生き物に纏わる環境および他の生き物との関連性である。

つまり、
「生存戦略」という観点である。

この観点は、
現代の精神医学が根本的に欠けている部分であるため、
〇〇療法と薬で強制的に患者の行動を矯正したとしても、
患者は幸せと感じない場合が多い。

人生のゴールは「治療と投薬が不要になること」なら、
生まれた瞬間は既にゴールだ。

だから、
現代医学はいつも繰り返す。
再治療と再投薬ばかり。

ほとんどの障害は全人口の数パーセントを占めているが、
遺伝子レベルでの突然変異はこんな高確率で起きない。

つまり、
「現代医学が定義した障害の一部は、
 実は生き物の生存戦略として何らかの意味を持っている」
と考えるほうがより納得できる。

拡大解釈、もしくは誤解されないように補足するが、
現代医学が定義した障害は治療や投薬、支援などが不要、
という意味ではない。

より重要な事である
「その障害の特性を生存戦略から考えるべき」
という意味である。

でなければ、
カンガルーを走らせるような愚行は起きる。

生存戦略は
・長い歴史上での人類の自然進化としての意味
・本人の人生における環境適応としての意味
と様々である。

全く同じような人生を送る人は世の中に居ない。

それぞれの生存戦略を理解したうえで、
本人の願いが叶えるように寄り添うのが大切である。


ギフテッドは何で存在するのか?

ギフテッドの生存戦略における位置づけを
本熊の見解として図にまとめた。

主に二つの軸から解釈できる。
①共感力
②生存資源

②については内容が膨大すぎるため、割愛させてください。

過去の様々な記事および今後の記事をご参考ください。
本当ごめん。
今後体力があればまとめてみる。

共感力

共感力は実は二つの種類がある。
①感情の共感力
②認知の共感力

また、
タイトルの図で示している共感力は
「感情の共感力」のみ。

「認知の共感力」は生存資源に含まれる。
その理由は後述する。

①感情の共感力

・ミラーニューロンの働きによって、
 自分以外の生き物の感情をキャッチする能力。
・キャッチした感情はストレートで実在の感情。

感情の共感力は、
生き物を結束させる目的として重要な役割を持っている。

人間の「利己精神」も「利他精神」も
感情の共感力から派生した能力である。
低ければ利己、高ければ利他。

では、
感情の共感力と図の中の各グループの関連性を
具体的な例で説明する。

日常生活の中で、
ある一定の共感力は
集団の結束を作る上に重要な意味を持つことは、
皆さんは普段の生活を通じて体感していると思う。

では、森林火災が起きた場合はどうなるのか?
種の存続として、下記のような役割は必要である。
・サイコパス、ナルシスト
 全ての仲間を切り捨てるまで生き残る。
 必要であれば、仲間に危害を加えるまでする。
 その後、生存者や他のグループと出会い繁殖し続ける。
 サイコパスにとって、人間はただの積み木みたいなものだ。

・定型発達
 共感力の強さによっては様々な段階がある。
 例えば、
 他人を助けつつ、自分優先。
 他人を助けつつ、自分優先、そして家族最優先。
 自分を助けつつ、他人優先、そして家族最優先。

・HSP、HSS型HSP
 定型発達と比べて、他人優先の可能性が高い。

・ギフテッド
 HSPと同程度の利他精神のはずだったが、
 後述の認知の共感力も高いせいで、
 自分のためとしても他人を助けないといけないため、
 結果的に森の最後の一人まで残る可能性が高い。

 ※後半まで読んでくれれば意味が分かる。


②認知の共感力

・人間の認知能力(≒想像力)の働きによって、
 世界の全てを対象に感情を自分の内部から作る能力。
・内部から作った能力は仮想上のものである。

前述の通り、
認知の共感力で共感したのは本当の感情ではなく、
人間の想像の産物である。

ここで、疑問に思う方も多いと思う。

感情の共感力はストレートで
実在する感情をキャッチする能力なら、
これだけあればいいのでは?

生き物として
感情を想像する能力(認知の共感力)を持つ必要はあるのか?

実は、認知の共感力は利用シーンが多い上、
場合によっては感情の共感力よりはるかに強力である。


例えば、森の中に人が取り残されている。
この場合、距離が遠すぎるため、感情の共感力は発揮しにくい。

でも、認知の共感力は違う。
空間と時間の制限に関係なく、
脳内で森に取り残されている人間の感情を作ることで、
人間の利他精神は発動させられる。

さらに、
認知の共感力は「枷」として非常に強力である。

例えば、
目の前で人が亡くなったとしても、
感情は記憶とともに薄れていく。

一方、
想像上の感情はいつでも作られるため、
認知の共感力が強い場合、感情は減衰しない。
今後の人生はいつまで経っても、
自分が作った苦しんでいる人々の感情を味わい続ける。

人を助けなければ一生苦しむなら、やるしかないでしょう。


芸術と哲学と創造力の源

共感力、特に認知の共感力は
人間の芸術と哲学と創造力を生み出す親でもある。

前述の通り、感情を作れる対象はこの世界の全てである。

認知の共感力によって、
人間と世界との連結は強くなる。

目の前にある生物/非生物の感情、
知識内の生物/非生物の感情、
想像上の生物/非生物の感情、
全部作れる。


過去の日本では、
全てのものに神が宿っていると信じてた。

つまり、
日本人は他の国より認知の共感力が強いはず。

これは「セロトニントランスポーター遺伝子(※)」のおかげだと思う。

※鬱の遺伝子とも言うが、
 どちらかというと創造の遺伝子が正しい。
 ストレスの強い環境ではネガティブの感情を創造しすぎてしまう。


サイコパスとギフテッドの戦い

サイコパスは人口の1~2%程度存在している。
この割合はギフテッドと近い。

そして、
タイトルの図から気づいた方も居るかと思うが、
サイコパスは生存資源を多く持っている。

現代医学ではサイコパスには高知能が多いと推測されている。
本熊の見解は高知能ではなく、
「生存資源が多い」という表現のほうが正しい。

この世の中で、
利益と恐怖で動かせない人間はほとんど居ない。
利益と恐怖の強さ次第である。

だから、
サイコパスに勝てる人間は極めて少ない。
戦う勇気を持つ人でさえほとんど居ない。

サイコパスは極端な状況下で種の絶滅を防ぐ役割を持つが、
内部分裂の最大の要因でもあるため、
安定した環境下ではむしろ同じ集団の人間にとって一番の脅威とある。

強い枷をかけられたギフテッドはサイコパスと戦うしかない。
そのため、他の個体より多くの生存資源を付与された。

しかし、
生き物の生存資源(特性)はいつも一長一短で完璧な生き物が存在しないのは、特性の発揮・使用は生き物自身に負荷がかかる場合が多いからである。

ギフテッドの特性もそうだ。

ギフテッドの肉体強度は他の個体と変わらないため、
生存資源を持ちすぎて自分自身も耐えられそうにない場合がある。


一方、
一般人はよくサイコパスのカリスマ性に騙され、
サイコパスの兵士になってギフテッドを排除する。

人類の歴史上、ギフテッドはずっと劣勢だった。
この時代もそうだ。

サイコパスとナルシストを牽制・抑制するには
ギフテッドの割合があまりにも小さすぎるように感じる。
ギフテッドは既に淘汰の道にあるかもしれない。


この真実を知ったら、
まだギフテッドを「天賦の才を持つ人」と呼ぶのか?



今回の記事はここまで。

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