積極的分離ー「極端」

熊です。

今回は極端の意味を考えてみたいと思います。

この話は、
積極的分離のレベル3まで進んだ人間にとって、
乗り越えなければならない試練である。

いつも熊の記事をご覧いただいている方の多くは、
積極的分離を進められる素質を持っているため、
少し予習として先に話しておきます。
※永遠に終わらない本編はすまぬ🐻


極端の三つのレイヤー

この社会では「極端」と聞くと、
ネガティブなイメージを持ちやすいが、
果たしてそうかな?

例えば、
極端な「思想」
極端な「行動」
極端な「結果」は同じことなのか?

まず、
「極端」を上記の「三つのレイヤー」に分けて考える自体が
初めてかもしれない方も多いと思う。

極端な「思想」は
極端な「行動」に繋がり、
極端な「結果」を生み出してしまうのが一般的な考え方。

この考え方が正しいかはさて置き、
人々が重視しているのは、
最後の「結果」の方と分かる。

言い換えれば、
極端な「結果」にならなければ、
極端な「思想」と「行動」は、
そもそも問題ないのでは?

逆に、
極端な「思想」と「行動」が、
極端な「結果」を防ぐ場合もある。

例を挙げましょう。

森の中であなたを含む100人が迷いました。
目の前にA、Bと二つのルートが現れました。

既にあなた以外の99人はAルートに進むと決めました。
あなたは、どうしますか?

幽体離脱

「極端」というのは、
統計上・確率上の少数派です。

もちろん、
どこまでが極端に該当するかは人それぞれだが、
先ほどの例でもしあなたがBルートを選んだら、
1/100の割合になるので、
統計上間違いなく極端となる。

皆がAルートが良いと思っているのに対して、
あなたはBルートが良いと思ったら、
あなたは「極端な思想」を持っている。

皆がAルートに進んだのに対して、
あなたがBルートを進もうとしたら、
あなたは「極端な行動」を取っている。

しかし、
一度森から抜けて、上空から見てみよう。
この100人の行動「結果」を。

「全員がAルートに行った」と、
「99人がAルート、1人がBルートに行った」と
どちらの結果が極端でしょうか?

「全員がAルートに行った」方ですよね。

森の中の人間たちは、
集団心理に影響され、
様々な偏見に常に左右されている。

当然、そういった心理に陥った人間は、
自分の問題には気づけません。

この話は、
「多様性」や「同調圧力」の側面として
捉えられることもあるかもしれないが、
そんな単純な話ではない。

これは「人間の存続」の話です。
そして「一番人間の存続を考える人間が一番死ぬ」話です。

1人だけでBルートに行ったら、
独自で食料や水を採集するのは困難であり、
万が一猛獣と出会したら命を落としてしまう。
孤独に蝕まれ、常に自分の選択肢の正しさを疑い続ける。

また、
Aルートは正しくない、Bルートが正しいが、
100人でBルートに行かなければ成功できない場合もある。

あなた1人だけが、
「正しいはずだった」Bルートを選んでも死ぬ。

正しくないAルートで、みんなと一緒に死ぬか、
正しいBルートで、一人で死ぬか。

幽体離脱のスキルを手に入れた人間が、
本当にあの世に連れて行かれる話。

こういった状況を想像するだけで、
人間は極端な思想や行動を止める場合がほとんどである。

「人数が多い方がいい」
「皆と一緒に居る方がいい」
「誰かすごい人に任せればいい」

こうやって、歴史上の様々な惨劇を繰り返してきた。
今も現在進行形であらゆるところで起きています。

上空から地上の流れを制御するのは極めて困難です。
自分の半身も地上に居るからです。

上空の寒さ、雷撃、気圧の変化、酸素の薄さは、
自分の判断力を奪ってしまう。
たまに、バードストライクにも遭う🦅


失敗していない失敗者

もう少し網羅的に見てみると。
下記の図のように人間の行動をパターン化することができる。

④、⑤、⑦、⑧は、
誰も得しないパターンなので、考慮不要。

残りの①、②、③、⑥、⑨について、
人間の行動選択の割合はどうなるでしょう?

①、②、③に集中してしまうことは容易に予測できる。
⑥、⑨は自分に無関係か損するかだからである。

しかし、
⑥と⑨の行動によって救われる人が居る。

こうやって世界の均衡が崩れた今、
誰かがその歯車になって穴を埋めるしかない。

均衡が崩れた世界で、
全員を平等に扱えば、
均衡を取り戻すことは永遠にできない。

・良いことがしたい
・良いことをしている自分に酔いしれたい

自分の行動はどちらかを常に自問するのが大事です。

世の中の資源は限られている。
①、②、③を選んだ人の一部は、
⑥、⑨の必要性を忘れたり、
⑥、⑨の存在に気付けなくなったり、
⑥、⑨を選んだ人を脅威とまで思ったりする。

・金銭的
・優越感
・承認欲求
・自己実現欲求
といった「儲け」が減ると勘違いする人はやってくる。

勘違いとはどういう意味かというと、
例えば企業の売り上げが100万から99万になったら、
多くの人は「損した」と感じます。
少なくとも「ネガティブなイメージ」を持つ。

しかし、
「損」はしていないです。
「損失」は発生していません。

あなたの財布に、
99万が入って儲かっています。

こうやって、どの企業も、
売上と利益の更新を最優先にする。

前年度より1円でも少なかったら、
それは許せない、
反省せざるを得ない事象だ、
と捉える。

積極的分離を進めようとする人間は、
この終わりなき戦いに疲弊し、
諦めてしまう場合がほとんどである。
自分の命まで諦める人も多いでしょう。

時々、自分のことを失敗者と思います。

しかし、不思議なことに、
積極的分離に失敗すると、
自分のことを失敗者と思わなくなる。

あなたが、
自分のことを失敗者と思っている限り、
あなたはまだ戦っている。

最終的に自分のことを成功者と思わなくても、
自分はファイターであることを忘れないでほしい。

お気持ちだけで十分です。 お金は自分より立場の弱い人に使ってくださいね🐻