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【ギフテッドの本質】2Eギフテッド問題の本質

以前書いた2Eギフテッドの記事が
あっという間に本熊の全記事の閲覧数2位になったため、
責任を持って記事をもう一度振り返ってみた。

そしたら、いくつか説明が足りないところに気づいた。
①2Eギフテッドはギフテッドではないと説明したが、
 2Eにギフテッドが居た場合はどう解釈すべきか、
 との説明がなかった。

②発達障害には三種類+αがあるため、
 どの発達障害前提の2Eによって話は少し変わる。

③ギフテッドに2Eと似たような特徴を持つ人が居れば、
 彼らをどう扱うべきかの説明がなかった。

今回の記事は上記3点について、
もう少し詳しく説明する。

方法論と結果論

まずは一点目。
≪2Eにギフテッドが居た場合はどう解釈すべきか≫

「日本で定義されている2Eギフテッドに本当のギフテッドは居るのか?」
と気になる方も多いと思う。

これについて、
「可能性はあるが、居るかも居ないかも」が本熊の答えである。

2Eギフテッドにギフテッドが居たとしても、
何故本熊は2Eギフテッドはギフテッドではないと言うのか?

理由は、居たとしても「たまたま居た」だけである。

「たまたま居たなら、居るんじゃないの?」と思うよね。

それは
意図して選別したわけではないので、
偶然居たとしても居るとは言えない。

結果論はつまり偶然論である。
選別基準が間違った時点で全ての結果は無意味となる。

これに関する一つ絶好の例は法律である。

違法な手段で取得した証拠は、
たとえ事実であっても法廷では無効と見なされる。
これは歪んだ正義のために手段を選ばない人を防ぐためのルールである。

人間は様々な防衛心理に守られており、
最終的に方法論より結果論を重視する場合が多い。

何故かと言うと、
方法論を導き出すために、
「何が正しいのか」を考えなければならない。

しかし、
「何が正しいのか」を考えることができる人間は、
自分のこの思考を止めることができない側面を併せ持つ。

何故かと言うと、
「何が正しいのか」はものによって全然結論が変わってくるが、少なくとも「考え続けること」は絶対正しい。

その結果
「何が正しいのか」を考えられる人間は、
「何が正しいのか」を永遠に考えなければならない人間になる。

有限の命を無限の思考に費やすのは、
ほとんどの人間にとってはとても耐えられないのである。

だから多くの人はすぐ妥協して
この世界は結果論主導の世界になった。

発達障害+ギフテッドの可能性

次に二点目。
≪どの発達障害前提の2Eによって話は少し変わる≫

ここは発達障害というクソみたいなグルーピングを一旦無くし、
・限局性学習障害
・ADHD
・自閉症スペクトラム
で見ていこう。


限局性学習障害+ギフテッド

これね。よく分からない。
医者も原因が分からないからね。

分からないことは本熊はちゃんと分からないと言う。

でも2Eのギフテッド選別基準が間違っているため、
前述の通り、仮にギフテッドが居たとしても
2Eギフテッドの概念自体はナンセンス。

ADHD+ギフテッド

これが一番簡単。

ADHDは一般人と比べ、
神経伝達物質のばらつきはあるが、
はっきりした原因は解明されていない。
だけど投薬はしているね・・・

以前別の記事で話した通り、
一般人がギフテッドの行動だけで判断しようとすると、
ギフテッドはありとあらゆるネガティブな代名詞になり得る。

おそらく行動だけを見て、
似たような行動が多いから
ADHDをギフテッドと判断しただろう。

実際、ギフテッド誤診ランキングの絶対王者はADHDだからね。
ちなみに、ASDや統合失調症、躁鬱も後を引かないぐらい迫ってきている。


ギフテッド臨床経験のない医者からすると、
ADHDとギフテッドの区別は非常に難しいと思う。
結局実績(IQテスト含む)があればギフテッドと思われる。

だから、
「ADHDと診断」⇒「ギフテッドに変更」
        or
「ADHDと診断」⇒「ADHDギフテッド(2E)に変更」
はよく聞くが、

「ギフテッドと診断」⇒「ADHDに変更」
は聞いたことがないでしょう。


で、ちょっと嫌な話をします。
「一番ADHDと思われがちなギフテッド」から言わせてもらうのは非常に虚しく感じるが、私たちギフテッドからすると「一般人とADHDこそ大差はない」のである。

君たちがADHDに対する描写、
集中力のなさとか、
こだわりが強くてわがままとか
衝動性があり制御不能とか
目的のないことを延々と喋るとか
落ち着きがなく、イライラしやすいとか

全部、君たち多数派のことでもあるぞ。
信じない?

でなければ
何故
君たちが定義した
神から授かった才能を持つ
ギフテッドが
こんなにたくさん死んでいるの?

「それはギフテッドであることを知らなかったから・・・」
と言いたいでしょう。

ギフテッドのことを知らないことは
人を攻撃する言い訳にでもなる?

何を偉そうにしているの?
自ら頭を使わずに発達障害という言葉を口にする。

怠惰な医者に便乗するのは罪じゃないとでも思っている?
原因分かっていないのに薬飲ませているぞ。
やばいと思わない??

歴史を振り返り、今を見る。
そして愚行はいつまでも続くと気づく。


自閉症スペクトラム+ギフテッド

これは難易度結構高め。

本熊が思う自閉症スペクトラムは
・複数種類のOEを持っている
・ミラーニューロンの働きが低いため、感情の共感力が低い
 ※想像性OEを持っているため、認知の共感力はある。
と上記二点を併せ持つ人々のことである。 

あれ、OEって神経の過興奮性だよね。
ミラーニューロンも神経じゃないの?

実はミラーニューロンの働きはまだよく分からないんだ。
多分原子レベルの共振としか説明がつかないと思う。

だから、
自閉症スペクトラムの方々は
一般人よりむしろ高いレベルの正義感や倫理観を持つ場合はあるが、
※認知の共感力

人間同士との感情のやり取りに苦労する側面がある。
※感情の共感力


勉強になった?ドクターたち。
原因ずっと分かっていないのによく人にレッテルを貼るよね。
君たちには「付箋依存性障害」という病名を付けようか?

脱線するところだった。失礼。

結論から言うと、
OEを複数持っている自閉症スペクトラムは
積極的分離を経験し、
かつ
レベル3以上の状態を長期間維持できる素質を持っていれば、
ギフテッドと言える。
※OEと積極的分離はギフテッドの条件
 詳しくは「ギフテッド群雄割拠」記事を参照。


発達障害支援のあるべき姿

最後に三点目の説明。
≪ギフテッドに2Eと似たような特徴を持つ人が居れば、
 彼らをどう扱うべきか≫

少し神経多様性の視点から話します。

どうしても多様性が嫌いなら、
人間の受精卵に遺伝子組み換えができるように
法律を整備すれば良い。

多数派が大好きな多数決で今すぐできることでしょう?
中途半端な偽善でマイノリティを苦しめないでください。

つまり、
発達障害の人に何の問題もありません。
問題はどんな人でも受け入れて、
活躍させることができないこの社会にある。

社会に、つまり人類全員にフォーカスして
「何が正しいのか」を一緒に考えましょう。

問題の困難さ、膨大さ、解決時間の長さ、
敵(ただの高知能)の強さに圧倒されそうに感じたら、
ギフテッドネスを持つ人々を盾にすればいいんだ。
※どれぐらい生きているか分からないけど・・・

もしくは本熊の洞窟に避難してきてください。
シェルターに改築します🐻


世界の違い

ちなみに、
たとえギフテッドが発達障害の特性を持ったとしても、
それはちゃんと特性ごとに切り分けて対処する必要がある。

もう一度言う。
「行動」ごとではなく、
「特性」ごとに対処する。

たまに使われている「行動特性」という言葉は、
実は不適切な表現と本熊は思っている。

この言葉のせいで、
みんなが行動と特性を区別できなくなっている。

特性は原因、行動は結果。
行動によって起きたことは状態、これもまた結果である。

だから「特性⇒行動⇒結果」は
実は 「原因⇒結果⇒結果」との関係性である。
一個目の結果は能動的結果、二個目の結果は受動的結果。

ギフテッドは世界の解読の仕方が一般人と違う場合が多いため、
物事を覚える、説明するのに苦労する場合がある。

つまり、
一般人と比べ
ギフテッドは質的な違いであり、
発達障害が定義した量的な違いではない。

「障害」という概念自体は定量的な観点である。
定性的に見れば、あり/なしはどちらも「正常」。


ギフテッドを発達障害と勘違いしたら、
一生治療は効きません。


今回の記事はここまで。

お気持ちだけで十分です。 お金は自分より立場の弱い人に使ってくださいね🐻