雨野

雨野と申します。あめの、でも、あまの、でも、好きな方で読んでくれれば結構でございます。そして敬語はここまでだ。残念ながら常に敬語で喋るようなおしとやかな乙女ではないのだ。

つい先日までは純真無垢、清廉潔白な人間の皮を被り上下左右全方向に全身全霊をもって毒を吐き散らかすスプリンクラーの役と人間を兼任していた私であるが、世の中がどうにも狭く息苦しい。数多くの人間の間で満員電車によって会社へと運ばれる様に暮らす生活はいつかの就活で受けた圧迫面接よりも遥かに圧を感じる。おまけに面接を途中放棄して逃亡することもできない。これはつらい。

これに加えて五体満足にして精神不安定なこの私は好きなことが言えないのを異常に嫌がる人間である。これは私が正直であり清純であり純一無雑であることをしっかりと証明している。私はたとえ空気が凍りつこうが殴られようが磔にされて熊が跋扈する丘に放置されても言いたいことを言い、傷つけたいものを傷つける所存である。私の言葉は切れすぎる貝印の剃刀の如く鋭く光り輝き、大抵は弾き返され僕の方がぼろぼろに傷ついて終わる。こんな生き方はもう人生そのものが自傷行為である。セルフリストカットだ。セルフオーバードーズだ。セルフじゃないリストカットやオーバードーズがあるとしたら殺人じゃないかとも思うがこのような駄文に必要であるのは『勢い』であるため押し切らせていただく。そんなわけでこの歳まで人生というRPGをもろはのつるぎ一本縛りで生き抜いてきた。そしてこの先も生き抜いていくつもりであった。私の辞書に敗北という文字はあったにしても読まないことにしていた。しかし人生というゲームを最上級の難易度でクリアしていくのは中々に困難であった。歳を重ねるごとに周りに物が、人が増えていく。すると傷つくのが自分だけでは済まなくなってくる。周囲のあれやこれやが傷つく上にヘイトは悲しいほどに私に向かう。これでは私は動くヘイトスピーチである。精神不満足な僕とて心は痛むのだ。こうして私は敗北を喫した。

そんなわけで傷ついてもいい、傷つけてもいい『自分』を一体爆誕させることにした。それがこの『雨野』だ。それ以外の目的は特に無い。私であって私でないし、私ではないが最大級に私である。やりたいことをするのだ。言いたいことを言うし、中指を立てたいものにだけ立てる。原始人のような『自分』である。皆様方も存分に中指を立て、石を投げつけてもらいたい。その中で少しでも笑顔になってもらえるなら、それは私にとってこの上無き喜びである。

以上。

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