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【実家の介護案件】遡って2018.7.3 -今に生きてる

また少し遡った2018年のこと

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今朝、母から電話があり、すごい剣幕でこう言
った。
「昨日旅行に行って疲れた。今日デイサービス行きたくない。デイサービスの日だってこと忘れてた。休むって電話したけど誰も出ない!私からだってわかるから電話に出ないのよ!だから、あなたから電話して今日行かないって言って頂戴!!!」
父も出かける準備の時間でイライラしている様子。
(父は動くのがとても大変なので、着替えなどは母の手助けが必要なのだ)

「分かった。わたしから電話しておく」と言ってデイサービスに連絡したが、もちろん私がかけても誰も出ない。不在なんだと思う。

その旨、すぐ母に電話で伝えたら「じゃあいいわよ!デイサービスの人が迎えに来た時、自分で断るから!」ブツっ、と電話が切れた。
すごく怒ってる。。。最近、感情の起伏が激しいのよね。

今日は、父は一日デイサービスに行き留守。私はお昼にデイサービスから帰る予定の母を、クリニックに連れていく日だったのだが、休んでしまうんだろうな。そういうこともある。

午後、サンドイッチをもって実家を訪ねたら、母は「あら、今、帰ってきてごはん食べちゃったところよ!」という。

「帰ってきたって、、、もしかして、デイサービスに行ってきたの?」と聞いたら、
「行ったわよ。」とケロッとしていう。結局行ったのか!
「偉いね!今朝、大変だったんでしょう?」と言ったら
「だって、あなたが行けっていうからしょうがないじゃないの!💢」ということになっていた。。。わたしはそうは言ってないけど、言われた気持ちになったのかもしれない。それか、わたしの心の中を読み取ったのかもしれない🤔。

出かける時間まで、家で母の話を聞いて、そのあと半年ぶりにクリニックに行った。
そのクリニックは、物忘れがひどくなった時に初めに相談しに行ったところ。医師から、脳のためにも血糖値のためにも、定期的な有酸素運動をするようにとアドバイスされ、介護保険の申請をして、おかげで今は週二回のデイサービスの利用ができている。
デイサービスと言っても、ジムのような運動専門のところで、エアロバイクや、天井から下がったロープを使った興味深いストレッチを行うところだ。目的に適った良いところが見つかった。

クリニックの待合室で、母がデイサービスの友達のことを話してくれた。夫の悪口を言い合うとか、利用者の中にお医者さんがいて、漢字のクイズでわからないところを教えてもらうとか、アクセサリーをじゃらじゃらつけてくる人がいるとか、、、
どうやら、仲良くやっているようだった。
たわいもない話だったのだが、それを聞いていて、私は思わずウルウルっと目頭が熱くなってきたよ!

以前、あれだけ行くのが嫌だったのに、慣れて友達もできて、行くまでは面倒だけれど、行けば楽しくやっている。行きたくないと言って、ずる休みをしたり、ドタキャンしたり、泣いたり怒ったりして、そんなに嫌なところに通わせるのはどうか?と妹と悩んだりもしたけれど、最近は休まず通ってるらしい。よかったな。

そして、あれだけ、忘れちゃうことがたくさんあるのに、クリニックで受けた短期記憶の検査は前より良くなっていた!
ちょっとうれしそうだった。というか、後ろで聞いて心の中で答えようとするわたしは全然だめで困った。

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2022.10月 追記

デイサービスに初めて見学に行った時の母を思い出すと、胸が痛む。「こんなところ、わたしが来るところではありません!年寄りばっかりじゃない!」って、すごく不機嫌になり、怒った。母は(わたしは年寄りじゃない!)という気持ちだったのに、高齢者サービスを勧めてしまった。もちろん高齢者だったからなのだけど、どこか傷つけちゃったと思う。そういうのが、後から思い出してチクッとくるところ。

素直なおばあちゃんではなかった母は、できればずっと自分の思うようにして、自由にしていたかったと思う。こちらが外から見て、こうであるのが良いかもしれないと勝手に思って勧めているが、それはこちら側の都合でもあって、本当は母の要望ではなかったのだと思う。もちろん、デイサービスが楽しくなったし運動も定期的にできた。通わなければ自由で「年寄り」にならず、これよりずっと幸せだったか?と言えばそれはわからない。

(晩年、唯一、母からの要望は、近所の知り合いのところでステンドグラスを習いたい。ということだった。母にやりたいことがあって妹もわたしも嬉しかったし、実現できてよかったと思う。それがトップの写真です)

余談)

自分が今何歳だという自覚って、ありすぎてもなさすぎても、ほんとの自分を見失うことにならないかしら。年齢の影響はもちろんあるけれど、それは常に新しい自分との出会いだと思いたい。何歳でもいいから、誰にも惑わされずにわたしはわたしが大好きと思っていたい。他の人と同じだなってホッとするときはそう思って、自分は違うと思うことで元気が湧くときはそうして、惑わされずに生きたいなと思うこの頃。

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