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【実家の介護未満】ほちょー!き!からの、照れる話 2019.5.24

いま実家から自宅に帰るところ。一時間と少しかかる。電車を待っている。

今日は母の付き添いで、耳鼻科の先生のところで補聴器の相談。

補聴器のことをいろいろ調べたが、ほんっとによくわからない!道を歩くと、眼鏡やさんの旗や、補聴器専門店の看板なども目につくが、何がどうよいのか、どうやって購入するのか等、謎に包まれていた。ネットの情報も少ない!

一方で、「音がうるさすぎて結局使わない」とか、「耳の穴の奥に入ってしまい救急車で運ばれた」、などの口コミも聞いている。母の知り合いの話。たぶん妄想ではないようだ。いや、どうなのだろう?最近は何が妄想なのかわからなくなる。

補聴器専門医もいうのがいるらしく、そこからスタートした方がよい、という情報がある。
だがしかし、そのようなシステムにはきっと権力が絡んだり何かしらのビジネスが絡んだりするんだろっ?😏と、疑ってみたりする。そしてますますわからなくなる。眼鏡市場じゃダメなん?という気にもなったが、まあ、一度専門医にかかってみて、試してみてからどうするか考えようということになった。

耳が遠くなるのは、年齢を重ねればありうることだ。でも遠くならない人もいるし、有識者?の話では、聞きたくない気持ちから耳が遠くなるということもあるそうだ。先週など、母の耳と父の目の医者を「はしご」ならぬ、「往復」したが、両方の先生が「80も過ぎると誰でも難聴(白内障)になります。」と断言していた。

母の場合は、聞き直す回数が頻繁になり、父の声が聞こえないことで話がすれ違い、すれ違ったことで夫婦共々イライラし、ケンカになってこまる。先日などは、たまたまその場に居合わせた、父の訪問リハビリ担当の理学療法士さんが、私の携帯に電話をかけて、わざわざそのバトルについて心配して報告してくるほどに、都合が悪くなってきた。

それと、認知のズレが、聞こえないことで増幅されている感がある。なかったことをあったように聞いていたり、聞いたことが違うことにすりかわっていたりする。元々認知がずれてきていて、回りは妄想話と折り合いをつけるのが大変なことになってるのに、それが増幅されたらたまったものではない。

それから、聴こえないから、だんだん知らないふりをするようになってきたこともある。話をスルーするから、コミュニケーションがまたちぐはぐ。お友だちにそれを指摘されたりするようになった。😢

何より同居家族の悩みもある。テレビの音が大きいということ。テレビの近くに座ればよいものの、そういうことはしないんだよね。音を増幅させるスピーカーなども買ったが、使うこと忘れちゃうし😓

話は飛ぶが、まだ私がご高齢との付き合いに不馴れだった頃、SONYの集音機なるものを見つけて、試しにレンタルしたことがあった。それは首かけ式と言って、ヘッドホンを肩で休ませるようにして使うスピーカー。ちょっとスタイリッシュなデザインでカッコイイものだった。なにせソニーだから!
まず借りてみて、もしよかったら買うつもりでレンタルした。

結果として、、、、
こんなの誰もつけてない。
こんなの恥ずかしい。
こんなの要らない。
私はなにも困ってない。
聞こえてる。

と、猛烈に罵られて恨まれておしまいだった。感情の起伏も激しくなりますよね、ご高齢😃。前頭葉のブレーキが弱まるらしいです。

で、
今回は本人が「補聴器がほしい」と言い出したので、満を持して母と共に補聴器探しの旅に出ることになった。まず先週、最寄り駅の近くの補聴器専門医を受診し、軽度の難聴との診断された。その耳鼻科クリニックに月2回くる老舗の補聴器会社の相談を受けることになったというくだり。

今日はその相談日。病院の奥の部屋に補聴器相談用の部屋がある。まず驚いたのは、その部屋の四方の壁にチューナーのようなアンプのような、ダイヤルがついた計測機が縦横無盡にギッシリ積んであったこと。

機械の隙間の狭いスペースに、補聴器会社の二人の男性が、ならんで座っている。スターウォーズのジャバザハットみたいなダミ声のご高齢紳士と落ち着いた感じの男性社員。
長年やってますという感じ。リオネットという国産補聴器シェア1番の会社。

ダミ声の方が、まず大きめの声で、「なにか補聴器について質問や不安はありますか」と聞く。
母が、上に書いたような補聴器についてのネガティヴ噂話を伝えた。すると、やれやれというような顔をして、「そういうことはありません。ちゃんと調整をしたら自然に聞こえます」という。もう一人もうなづく。

「いろんな話を聞きますが、耳の穴の奥に入っちゃうなんてのははじめてです!そういうのを聞くと、補聴器のことは、本当に一般に知られていないことがわかりますね。」

「補聴器は眼鏡とは違う。目に見えないものを測る。できたら終わりではないんです。はじめの調整が肝心で、そのあと徐々にその人に合うように調整をしていくものです。きちんと調整することで、快適度がまったく違います。」

「それに、耳にいれるタイプは、当社は耳の型を取ってつくるから、耳の奥に入るようことは構造的にあり得ません!」

若い方の社員の人が、
「これは私の耳に合わせて作ったダミーです」と言って見せてくれたのは、とても小さなものだった。小指の先ぐらい。

それを耳穴式という。スパイが耳にいれるイヤーピースより小さい。それに対して今日、試しに借りたのは耳かけ式という。短い透明なチューブの先にイヤホンがあって、本体は耳の外に出ている形。これもほんとに小さくて、本体が小指の半分くらい。昔の補聴器のイメージとは全く違い、母が装着しているのを横でみても、ほとんど見えない。耳の後ろに隠れるほどの小ささ。

耳かけ式を数週間試してから、いざ購入するときに耳穴式か、耳かけ式か選べる。

気になるお値段。ざっくり高級なものは片方の値段が30万台!普通のでも20万台。古い型のだと10万台。(ちまたには数万円のも売ってる)

メンテナンス、調整は無料。ランニングコストは電池代。

この電池、小さなボタン電池で正しく使えば10日もつ。新しい電池はシールが貼ってある。シールを剥がして1分おいてから装着してくださいと言われる。

1分?なんで?と思って聞いたら、なんと、
空気電池なのだって!!!😲

シールを剥がすと空気が入って電池になるんだって!!!!

調整をしてもらい、耳にいれるといい感じ。私が普通に話しても聞こえている。
これを持ち帰り3週間試して、次の面接で、不満のあるところをまた調整して試す。納得したところで購入ということ。

他のメーカーを試すとしても、まず1つ、しっかり試してからがよいと思ったから、これでいいのだ!

(ここまでで、すでに長過ぎる話だが、オチはもう少し先である。がんばって!)

家に帰る途中の聞こえ具合は全く問題なかった。うるさすぎる音もなく、声もよく聞こえている。バッチグー。

家につき、父と妹にたった今仕入れてきた知識をプレゼンする。母はつけ方、はずし方を自分で図解してメモを作っている。

補聴器を外したら、本体の側部にある電池の蓋をすこし開けてから、ケースにしまう。付けるとき、電池の蓋を閉めてから、つける。が、正解。

できるかな~?😃

母「しまう時、耳から外したら~ふたを閉めて~」

いや開けるの!

母「つける時、箱から出したら~ふたを開けて~、」

いや閉めるの!

ま、体で覚えるしかないですね。ケースはいつも同じところに置きましょう。高いものだからね。無くさないように。

妹に、「小さな声で話してみて」というと、

「ママー」

と、蚊の鳴くような声で、、😂

すると母

「😒聞こえないけど口でわかる」😂

私と妹が早い速度で話していることは、いままで全く聞き取れなかったが、どうやら聞こえている。

テレビの音は残念ながらそれほど下がらなかったが😅、母は、「これをつけてデイサービスにいこう!」と意気込んでいる。

父に、なにか言ってみてと言うと、

「それつけると聞こえるの?!」と普段出さないくらいの大声で聞く。😂

「きこえるわよ!」と母。

「普通の声でなにか言ってあげてよ~」と妹。

父はなにを言っていいかわからない。元々無口すぎるから。暫し沈黙のあと

「好きだよ」

なにそれっ!と爆笑する私たち。生まれてはじめて聞いたわい!😱すると、

「めーわくー!😂」と母

「きもーい!😂」と妹

その反応にも驚くわい!!!

無くしたらどうなるか、、、と思うとゾッとするが、まあ頑張って。

追伸
あ!帰りに聞いたら、補聴器の人と会った部家の壁一面に積んであった機械はね!!補聴器とはまったく関係なく、耳鼻科院長の趣味のアマチュア無線?の機械なんだって!!!!!

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2022.10月 追記

この頃は父も家にいて、母とバトルしていたのに、この記事を読んだら、なんだ微笑ましいな?。と意外な気持ちになった。補聴器は、しばらく順調に稼働したが、それから2回無くなった。「耳がないの!!!」という悲壮な連絡が何度もかかってきた。家の中をひっくり返して探しても出てこなかった。1回目に買いなおした時、かなりおまけしてもらった。

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