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ワンコとあなたの物語を絵にします その3- 時を超えるワンコたち

前回までのお話


今日は、このヘッダーのワンコ「コタロウ」の絵をご紹介してから、現在進行中の「子犬のワルツ」の進行状態を動画でシェアしますね。

「ワンコとのお別れ。。。一緒にいた時間を絵にしてそばに置きたい」

動物と暮らしていて、必ず向き合わねばならないお別れの時。。。わたしはそれを思うだけで涙腺が崩壊してしまいます。しかし、生き物として先輩である動物は、生を満喫していつかお空に帰ってしまいます。そして、生に内包される限りある時間の尊さを教えてくれます。

お空に帰ってしまったワンコとの思い出を絵にしたいとのリクエストを承りました。フレンチスタイルのフラワーアレンジメントの先生、Naoko Kohyamaさんのオーダーです。

Naoko Kohyamaさん
くるくるヘアーがチャームポイント
コタロウちゃん ミニチュアダックスフンド
女の子だけどなぜかコタロウ😃

フランス風フラワーアレンジメント le bonheurは、かつて自由が丘にレッスンルームがあり、Naokoさんはいつもコタロウをバギーに入れて電車でレッスンルームまで通っていたそうです。今はご自宅でレッスンをしています。そのレッスンルームの壁に、お花の教室でコタロウと一緒に過ごした時のことを絵にしてかざりたい、というご要望でした。
Naokoさんは、ご結婚されて間も無く迎えたコタロウを、我が子のようにかわいがっていたことが、お話を伺ってよくわかりました。亡くなって3ヶ月ぐらい経ったころにヒアリングに伺いましたが、写真に話しかけるNaokoさんは、見えないけれどコタロウと一緒にいるようでした。

リクエストはこのようなものでした。
・お花のレッスンの風景の中に、一緒にいるコタロウ。
・バギーの中にいる
・お花がいっぱい。コタロウはお花に囲まれている。
・お花の種類は、芍薬一択。
・全体の色はグレイッシュピンク。
・楽しい雰囲気
・写真のように写実的なものではなく、
・その時の雰囲気、空気を絵の中にとどめたい
・絵本の一場面のようなかんじ

いくつか下絵を描いて選んでもらいました。↓

下絵のいくつか

そして、出来上がった絵はこちらです。

"Avec Mon Chien" 「コタロウと一緒に」  ©Yoko Yasuda 2021

Naokoさんと、コタロウを先に描き、OKが出てから周囲へ。コタロウとバギーは、少し大きくデフォルメしました。コタロウの眠っている様子は、丸まっているところか、おへそを上にしてるところか、悩んだ末にお腹を出して寝ているところに決まりました😃コタロウがりんごが大好きだと聞いて、バギーにりんごを入れました。途中の絵を送る度にNaokoさんが「コタロウかわいい・・・」と喜んでくださいました。

芍薬の花の色、形、テーブルなど、途中経過をお見せしながら、何度も相談して、好みのスタイルに近づけていきました。はっきり好みを言ってくださるので、わかりやすく、信頼して進められました。
完全にわたしにお任せいただくのもよいですが、作成途中を見てお話すると、なにか新しい希望が出たりして、一緒に作っていくプロセスも好きです。力が追いつかないところもあるかもしれませんが、できるだけご希望に近づけていきます。それが楽しみです。 

作成途中でも、変更希望や、より良くなるアイデアや、逆に違和感があれば、リクエストをお聞かせください。気を遣ったり、遠慮しない方がよいものができます。

カラフルな画面の中で、Naokoさんのドレスと、コタロウのバギーを同じ色に合わせてみました。2人の無言のつながり。Naokoさんの向こうに永遠の循環を意味するリース。りんごが3つついています。これから進んでいくNaokoさん。コタロウくんのリンゴは4つ。安定しています。お空にいるから1つ多いのです。ここらへんはわたしのイマジネーション🌈

壁の色も数パターン用意しました。その中から選んでもらって、とうとう印刷に出しました!

キャンバスに印刷した

ご希望により、A3判キャンバス地に印刷してお渡ししました。(デジタルアートは印刷して初めてアナログ化します。)お渡しした時にNaokoさんが「コタロウ、この中にいるのね、帰ってきてくれたのね」と、話しかけているのを見て、私も目がうるうるでした🥺「一生の宝物です。」との言葉を受け取って、お仕事終了。まさに感無量🥺

現在、この絵はレッスンルームの壁に飾ってあり、Naokoさんは、新しい生徒さんに、絵のことを尋ねられて「この絵はね、、、」と、コタロウのお話を紹介するのを楽しんでいるそうです。常連の生徒さんたちも、絵をご覧になって、どれが私?と楽しまれたとのこと。

納品後1ヶ月半ぐらい経ち、お花を習いにボヌールをお尋ねした時、Naokoさんは「絵を描いてもらって、心の中にようやくひとつ区切りがついたようです。」と話してくださいました。
春のお花のことを元気に語るNaokoさん。絵を作りはじめた時の、悲しみがいっぱいだったNaokoさんが、悲しみを包み込む春の喜びをまとっているように見えました。それは、お花に触れて、コタロウのいる空間で、お花の素晴らしさを人に伝えることで生まれるのかもしれないと、感じました。

これからも、お花に囲まれて、Naokoさんと生徒さんたちとの楽しい時間は、続いていきます。未来への希望を身に纏っているようなNaokoさん、いつか次のワンコにめぐり会えますように。

この絵を描かせて頂いて、気づいたことは、わたしたちは時を越えることができるということです。お空のワンコが時を越えて来る。作成中の「子犬のワルツ」にもそのことが起こりました。

Yさんと大吉の絵「子犬のワルツ」の進捗状況は?

今回は大分長いお話になったので、今描いている絵のプロセスを動画で紹介します。実は、Yさんは「コタロウと一緒に」の絵を見たのがきっかけで、大吉と自分の絵も描いてもらいたいという気持ちになったそうです。

動画は、画面半分が真っ白になる事故の直前から始まります。事故後、背景を描いたり、いちごの帽子をお花の冠に変えたりしながら創作が進んでいきます。そして、、、、

さて、この子はだあれ?大吉ではありません。

途中でワンコがもう一匹!?

動画の後半に出てくるワンコ。この子は大吉くんではなくて、その名も「王子」大吉くんの兄マルチーズです。王子っぽい佇まいだと思います。王子は大吉がYさんのお宅に来る前に飼われていたワンコでした。ところが、少し線が細い子だったせいか、まだ若くして突然亡くなってしまったのです。悲しみにくれた家族の元へ、王子の弟の大吉が貰われてきたというわけです。Yさんは、王子の分まで大吉を可愛がってあげたいと言っています。

時を越えて、絵に入れよう

王子も絵の中にいれることになりました。王子をどこに描いたらいいでしょう。
ピアノの上に座っているのと、野原に座っているのと、どちらが良いか選んでもらい、野原の方にしました。

わたしはワンコの描き分けに定評があります😃他のマルチーズではなくて、「王子だ」とわかってもらえました。肖像画ではないですが、その子だとわかるように描きたいです。

動画、少し長いですがお楽しみください。

では、今日はここまで。
次回完成予定です。

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いろんな絵を自由に描いています。その他の絵はこちら↓

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