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天満レインボーチャーチはどんな教会ですか:LGBTQのための教会

配信をご覧くださっているみなさん、こんにちは。天満レインボーチャーチの村島と言います。よろしくお願いいたします。今日から、天満レインボーチャーチの仕事を開催いたします。まだ教会の建物はありませんが、配信から始めてまいります。
 
今日から、3回にわたって「天満レインボーチャーチ」がどのような教会になっていくのかをお話ししたいと思います。
天満レインボーチャーチは、LGBTQと理解者のみなさんのための教会です。この2年、私たちはコロナウイルスの拡大に悩まされています。その一方で、インターネットを通して、それまで知り合うことのできなかった方々とお話しする機会ができました。LGBTQの方々が経験されたことを聞きながら、シス男性の私は決して経験することのできないことばかりでした。それは決して苦しいことばかりではないでしょうが、侮辱的な言葉が投げかけられること、ヘテロセクシャルが当たり前の持っている権利が取り上げられていること、そういうことを知る機会となりました。
「天満レインボーチャーチ」は今日はじまりました。まだ皆で集まることができるような場所はありません。「天満レインボーチャーチ」は、何よりもLGBTQの方々が、自分自身のままで集まることができる場所にしたいと思います。それは、この世界を、私たちを造られた神さまが、私たちのことを愛していらっしゃるからです。
初めて聖書の話を聞くみなさん。まず申し上げたいことですが、LGBTQは罪ではありません。聖書は創世記という書物から始まります。創世記は神さまがこの世界と人間を造ったという話から始まります。天を創り、地を創り、動物・植物を創り、人間を作った時、神さまは人間を祝福しました。そして、仰いました。「非常に良かった!」と。すべての人間が生まれてくるとき、神様は「非常に良い」と仰るのです。人種、ジェンダー、セクシャリティは関係ありません。LGBTQのみなさん、みなさんは確かに神さまに愛されています。
しかし、聖書には同性同士の性行為を禁じているように読める箇所が確かにあります。こういう箇所についても、様々な研究がなされています。どういう文脈で書かれているか、その箇所が書かれた時代、どのような文化的背景があったのか。多くの学者たちが研究しています。同性同士の性行為を禁じているように読める箇所も、必ずしも現代的な意味での同性同士の性行為を指してはいないのではないかという研究者もいます。ただし、こういう箇所について、キリスト教でコンセンサスがあるわけではありません。「LGBTQは罪である」というクリスチャンはいます。しかし、私は言います。「LGBTQは罪ではありません。」天満レインボーチャーチはLGBTQと理解者のための教会です。いつでもそうありたいと思います。LGBTQのみなさん、わたしは是非皆さんにお会いしたいと思います。私は大阪の天満橋というところに住んでいます。すぐ近所にプライドセンター大阪があります。先日お伺いして、スタッフの方とお話しいたしました。お互いにLGBTQの皆さんが行きやすいコミュニティを創りたいと願っています。天満に「非常に良かった」という場所、セクシャリティやジェンダーの壁が取り去られた場所、すべての人が安心して集まれる場所を天満で実現したいと願っています。どうか今後とも天満レインボーチャーチの配信をご覧いただきたいと思います。
 
そして、これをご覧のクリスチャンの皆さん、特にシス男性、シス女性のみなさん。
 
聖書箇所:使徒10:34-35
「そこで、ペテロは口を開いてこう言った。「これで私は、はっきり分かりました。神はえこひいきをする方ではなく、どこの国の人であっても、神を恐れ、正義を行う人は、神に受け入れられます。」
 
使徒の働きの10章はよくご存じの箇所かもしれません。
ペテロはユダヤ人ですが、当時のユダヤ人は、自分たち以外が神様に受け入れられるとは信じていなかった。さらに、ユダヤ人は外国人と食事をすることは許されていなかった。神さまが許さないと言ったのではありません。当時のユダヤの文化では、外国人と食事をすると、その人はユダヤ人のコミュニティから排除されてしまいます。1世紀ころのクリスチャンのほとんどはユダヤ人でした。ですから、ペテロがローマの兵隊でコルネリオに会うということは、ユダヤ人クリスチャンのコミュニティからも仲間外れにされるということになります。
しかし、ペテロがコルネリオに会い、イエス・キリストの十字架の死と復活の話をすると、コルネリオやコルネリオだけなく、ペテロの話を聞いたひと全員に聖霊が降るのを見ました。すべての人たちが神様を讃美し始めました。ペテロは悟ります。「これで私は、はっきり分かりました。神はえこひいきをする方ではなく、どこの国の人であっても、神を恐れ、正義を行う人は、神に受け入れられます。」
 
私を含めクリスチャンがとても素晴らしい人たちというわけではありません。しかし、教会は、どこの国の人であっても、何歳であっても、どんなセクシャリティであっても、すべての人が受け入れられる場所ではなりません。コルネリオはローマ人でしたが、ユダヤ人のようにふるまう必要はありませんでした。お互いがありのままで集まって来られる場所。それが教会です。「天満レインボーチャーチ」は、そういう教会でありたいと思っています。
 
アライのクリスチャンのみなさん、神さまはペテロを探していらっしゃいます。ペテロの行動にはリスクが伴いました。もしあなたが、「LGBTQであることは罪ではありません」と言ったら、あなたのクリスチャンの友達は離れていくかもしれません。教会でこんなことを言ったら、牧師に注意されるかもしれません。
 
しかし、イエス・キリストは、病人、女性、子供、ある時は外国人と話をしていました。当時のユダヤ社会では低い身分とみなされていた人々です。そういう人たちに人気があった。そのために苦難の人生を送りました。クリスチャンがイエス様に従うとは、キリストの苦難の人生を私たちも歩むことです。そのように私たちは招かれています。ペテロはそういう人生を選びました。つまり、イエス様の生き方にならいました。
 
「天満レインボーチャーチ」の考え方に賛同してくださる方がいらっしゃれば、一緒に教会を作っていきたいと思います。誰もがありのままでいられる場所。ともに作っていきましょう。

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