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2018年11月の記事一覧
幸福追求権が実質的に消滅する!?
今回は憲法13条の部分が現行憲法と自民党改憲案とでどう違うかを見ていきたいと思います。
(憲法の条文をそのまま載せていますので、一部日本語がおかしいと感じる部分があると思いますがご容赦下さい)
【現行憲法】
第十三条…
・すべて国民は、『個人』として尊重される。
・生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、『公共の福祉』に反しない限り、立法その他の国政の上で、『最大』の尊重を必
緊急事態条項が独裁国家・日本を誕生させる
先日のnoteで話したボン基本法の防衛事態における合同委員会には基本法を改正したり無効化したりする権限はありません。
しかし、日本の自民党改憲案にある緊急事態条項では、その辺りはハッキリと明記されていません。(つまり駄目とは書いていない、という事です)
その代わり、こう書かれています。
『内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる』、と。
つまり、事実上『議会で議論することな
ドイツ版緊急事態条項に学ぶ
今晩は!
今回は緊急事態条項についてお話しします。
何らかの理由(国内で大規模な混乱が発生、または外国軍が自国を攻撃するなど)で政府がより強い権限を手にして迅速に対処する事が必要だという考え方があります。
こうした『国家緊急権』ですが、これは一定の歯止めがなければなりません。
そこで、ドイツのボン基本法を見てみたいと思います。
この法律において“緊急事態”は『国内の反乱や災害等の内部的緊
自民党改憲案の見えない問題点
おそらく臨時国会で現政権は改憲の議論を発議するでしょう。
しかし、自民党改憲案は『国家権力といえど侵せぬ市民の権利と自由』を『国家権力のコントロール下に置かれるモノ』に書き換えてしまう危険な代物です。
先ずは私達の生活に深く関わる現行憲法29条の財産権について、自民党改憲案と比較してみたいと思います。
現行憲法
【財産権は、これを侵してはならない。】
自民党改憲案
【財産権は、保障する。】