ポケモンユナイトやLoLに疲れた人に捧げるブラサバERのすゝめ
ポケモンユナイトがサービスを開始したことにより、MOBAと呼ばれるゲームジャンルが多く広がることになった。
私も長い間、具体的には10年以上MOBAをプレイしており、LoL・ポケモンユナイト・Vainglory・モバイルレジェンド・非人類学園など様々なMOBAをプレイしてきた。
MOBAは楽しい。楽しいが、どうしてもこう叫びたくなる時がある。
「味方がひどすぎる!」と。
MOBAはFPSと違って、細かい技術(ミクロ)よりも知識(マクロ)のほうが大事なゲーム。
また、多くのMOBAが5vs5を基本としているため、一部のキャラクターを除いて基本的には「味方と協力しないと勝てない」構造になっている。
※育ったマスターYi、ゲンガー(ナーフ前)を一人で止められますかって話よ。
FPSであれば一人で5人倒すこともあるが、MOBAではそういうケースは非常に少ない。
そのためどうしても「俺は勝ったのに味方のせいで負けた!」という心情になりやすい。
※逆もしかり。「俺は負けたけど味方のおかげで勝った!」というシーンも多くある。
そんな「味方ガチャ」と呼ばれるMOBAの闇に囚われた人たちにおススメしたいゲームがある。
それが今回紹介する「ブラックサバイバル エターナルリターン」だ。
ブラックサバイバル エターナルリターン(ブラサバER)とは
一言で言えば「バトルロワイヤル式のMOBA」と言えば伝わりやすい。
本作はSteamでのみ展開されているため、遊ぶにはPCが必要だがノートパソコンでも動くほど軽い。
もし、スマホしかない人がこの記事を見ている場合・・・後述する「ブラックサバイバル」をインストールしてみてほしい。
「ブラックサバイバル エターナルリターン」では、プレイヤーはルミア島と呼ばれる孤島に降り立ち、そこで最後の一人になるまで戦い続ける。
二人プレイのDUO、三人プレイのSQUADもあるが、一人プレイのSOLOモードがある。
SOLOモードのいい点は「勝っても負けてもすべて自分の力」である点だ。
敵を倒した?流石だ、君は最強だ。
敵と戦ったけど相手が逃げた?素晴らしい、相手はビビってるぞ。
最後の一人になった?君こそがこの島の神だ!
・・・敵に負けた?それは君が弱いからだ。
そこに「味方が~」という概念は存在しない。
ただし、バトロワ形式のMOBAというだけではこのゲームはおススメしない。お世辞にも万人に受けるゲームではないからだ。
このゲームの「おススメしたい点」「おススメできない点」の両方について話したいと思う。
おススメポイントその①世界観が良い
世界観について語る前に、一つ話さないといけないことがある。
「ブラックサバイバル」というゲームは実はシリーズ物であり、主にスマホで展開している「ブラックサバイバル 永遠回帰(以下ブラサバ)」とPCで展開している「ブラックサバイバル エターナルリターン(以下ブラサバER)」が存在している。
ブラサバERは、ブラサバの世界観をそのままMOBA×バトルロワイヤルに持ってきいる。
「世界観やキャラクター背景の解説」に関しては圧倒的にブラサバの方が優れており、ブラサバERでは細かい解説は行われない。
そのため、世界観やキャラクターの背景の解説が気になった人はブラサバのwikiなどを見てほしいが、ここで簡単にブラサバの世界観について解説したい。
ブラサバの舞台はルミアと呼ばれる島で行われる。
なぜキャラクターたちが殺し合いをしているのかというと、彼らは「不老不死の実験」のために連れてこられた者たちだから。
単純に「老いない身体」ではなく「体がなくなっても記憶を別の体に転送できる」実験のために殺い合いをさせられています。
各キャラクターはルミア島に連れてこられた時点で遺伝子情報を取られており、たとえ死亡したとしても別の体に情報を入れることで復活できるようになっている。
また、キャラクター達も一癖二癖ある者たちばかりだ。
一例をあげると以下のような背景を持つキャラクターたちが多くいるため、刺さる人には非常に刺さる。
※リンク先は世界観の詳しい解説が行われている「ブラサバ」のwikiへ飛びます。「ブラサバER」ではないので注意ください。
相手を切り刻むシリアルキラーのジャッキー。
次は誰を切り刻もうかな~
自分の正義のためなら他人を傷つけることも厭わない警官のアヤ。
私の光、私の正義のために。
娘の医療費のためならなんでもする元サラリーマンの章一。
ハハッ、この雑魚はなんですか?
神の全能を洗脳され神を信じたが神に裏切られたシスターのキアラ。
私は汚れてしまった・・・。こんな私に救いなんてあるはずがないわ・・・。
冷凍室に閉じ込められて殺された妹を温めるために今でも放火を続けるアドリアナ。
明るく燃えて・・・私の妹が寒いって言ってるじゃない。
正体不明。経歴不明。使える武器?全部ですが?謎スパイのアレックス
こちらアレックス。無事 侵入成功しました。
超絶プリティ美少女食レポストリーマーのEleven。
幸せになる味の秘密は、やっぱり自分を愛すること・・・なのかな!
などなど。
キャラクターに細かい背景が設定されているので、見た目・スキル・強さなどで使いたいキャラクターを使うのも良いですが「このキャラクターを生きのこらせたい!」という理由でキャラクターを選ぶのもいいと思います。
おススメポイントその②Play to Winである
このゲームはお金を使うことと強さが一切関連しません。
結論、このゲームに100万使ってもキャラクターの強さは1ミリも変わりません。ここは多くのMOBAと同じですね。
ポケモンユナイトなどは「課金すればするほど性能が上がる」ため一部で非難されましたが、このゲームはそういうことはありません。
何よりも「いかのそのキャラクターを使いこむか」が重要になります。Pay to WinではなくPlay to Winです。
ブラサバERの主なお金の使い道は
・キャラクターの解禁(ゲーム内コインでも可能)
・キャラクタースキンの解禁(たまに課金用コインが配布されるのでそれで買うことも可能)
・試合前に組める装備ルートの設定枠の追加
あたりになります。
ぶっちゃけ、1円も使わなくても楽しめます。
私も400時間以上このゲームをしてますが、使ったお金は2000円も行きません。
※早く推しキャラのスキン来て!
おススメポイントその③1試合が短い
MOBAをやってると分かるのですが、MOBAは試合時間が最低でも10分、最長1時間くらいかかることもあります。
ブラサバERもMOBAと同じようなシステムをしているのですが、バトルロワイヤル特有の「最終安置システム」があるおかげで、最長でも20分くらいで終わります。
そのため、仮に負けてしまっても「じゃぁ次行くか」とすぐに切り替えることが可能です。
特に「味方のせいで負けた」という後味の悪さもないため、気持ちの切り替えも行いやすいです。
おススメポイントその④すべてが自分次第
ブラサバERにはカジリガメに寄ってこないプレイヤーもいなければ、ドラゴン戦に寄らない味方も存在しません。
ポケモンユナイトでいうカジリガメ、LoLでいうバロンのような中立MOBもブラサバERに存在しますが、それらを倒す・倒さないもすべてプレイヤーの判断に委ねられます。
場合によっては、「あえてそれらを倒しに行かない」ことが勝利につながることもあります。
ここまで、ブラサバERのおススメしたい点を紹介しましたが、このゲームは万人受けするゲームではありません。
ここからは「ブラサバERをおススメできない点」について触れていきます。
おススメできないポイントその①知識ゲーである
このゲームの基本的な流れは以下です。
①アイテム(素材)を集める
②装備を作る
③戦い、最後の一人になる
この①②で覚えることが多いです。
落ちているアイテムはエリアごとに決まっており、かつ個数も決められています。
また、装備だけではなく回復アイテム素材から作らないといけません。
※回復相手は敵を倒して奪うことも多いです。
そのため、基本的にアイテムは奪い合いになります。
もし、そのエリアでアイテムを拾えなかった場合、別のエリアでアイテムを探さなくてはなりませんが、そうなるとその別のエリアでは装備が完成している敵が居て・・・ということになります。
このゲームは試合前に「自分はこの装備をこのルートで作るぞ!」というのが設定できます。
このルートのままうまくいくこともあれば、素材が見つからないこともあります。
そうなった場合、見つからなかったアイテムをどこで拾うのかを判断するために、そのアイテムがどこで落ちているのかを覚える必要があります。
ゲーム内でアイテムを押せばそれがどこで拾えるかは表示されますが、秒単位で装備の作る速さを競うこのゲームにおいてその判断に使える時間は多くありません。
例えば以下の画像では「ライター」というアイテムが学校・路地裏・池・工場で落ちていることが分かります。
しかし、学校以外の場所は行く予定はありません。
もし学校でライターが見つからなかった場合、プレイヤーは以下の選択肢を選ぶ必要があります。
①それでもどこかにあるはずだから探し続ける
②諦めて別のエリアに行く
①のメリットは事前に組んだルートに従うことができる点です。
一方で、その分装備を作るのが遅くなるため、また別のエリアでほしいのもが見つからない・・・となる可能性があります。
②のメリットは他のアイテムを拾いに行ける点があります。
ただし、そのためには今回でいうとライターがどこに落ちているのかを覚えていないといけません。
おススメできないポイントその②基本的に勝てないゲームである
このゲームの目的は「最後まで生き残ること」です。
そのためいわゆる「強いキャラ」などが統計を元にtier表で解説されることもあるのですが、基本的に「どのキャラクターも勝率が5%ほど」です。
つまり、どんなキャラクターを使っても「20試合に1回ほどしか平均して勝てない」という構造になっています。
そんなん面白くないじゃないか!と思うかもしれません。
ブラサバERというゲームに「誰でも使って簡単に勝てるキャラクター」は存在しません。
存在しませんが、一方で「どのキャラクターでも一位になるポテンシャル」はあります。
以下はブラサバERのランキング上位の人たちがどのキャラクターをどれくらいの頻度で使っているのの画像です。
全員がほぼ同じキャラクターのみを使っています。
さらに以下の青い部分を見て見ましょう。
これはその人の「勝率」です。
17%、34%、17%、33%・・・。
先ほど話した「どのキャラクターも勝率5%程度しか勝てない」というデータから大きくずれていますね。
これが「どのキャラクターでも一位になるポテンシャル」がある、ということです。
このゲームは1つのミスで勝敗が決まります。そのため、必然的に特定のキャラのOTP(そのキャラクターだけを極めること)になることがより上位に行くために必要になります。
これが「世界観が良い」でも話した部分につながります
キャラクターに細かい背景が設定されているので、見た目・スキル・強さなどで使いたいキャラクターを使うのも良いですが「このキャラクターを生きのこらせたい!」という理由でキャラクターを選ぶのもいいと思います。
このゲームで勝ちたい!となった場合、一つのキャラクターを長く使うことになります。
純粋な強い・弱いでキャラクターを選んでしまうとバランス調整や新キャラの登場により「弱く」なってしまう可能性があります。
しかり、キャラクター愛があればそれも怖くありません。
キャラクターを愛すること、愛したキャラクターを頑張って生きのこらせること、それがブラサバERで大事なことです。
逆に「毎試合おれtueeeeeeee」したい人はキャラ愛関係なく章一あたりを使いましょう。
で、どれくらい払ってくれます?-章一の紹介文より引用
おススメできないポイントその③キャラ相性が強くでる
ブラサバERは武器を持って戦うのですが、どのキャラクターも「近接武器」もしくは「遠距離武器」のどちらかのみを持つことになります。
※一部のキャラは両方持てます。
当然、近距離キャラは遠距離キャラからひたすらいじめられます。
特にこのゲームは装備によって「視界が広がる」「射程が伸びる」という装備があるので、場合によっては視界外から攻撃されるということもあります。
そうなると、近距離キャラは遠距離キャラからひたすら逃げ続けないといけません。
・・・が、装備が揃ってくると話は変わります。
遠距離キャラは近距離キャラよりも防御が低い、体力が低いなどのディスアドバンテージを持っています。
特にこのゲームは「最終安置」の概念があるため、試合の最後は遠距離キャラであっても近距離の射程範囲内で戦わないといけません。
そうなると、今まで道中でひたすら遠距離から攻撃され続けた近距離キャラの恨みが遠距離キャラにぶつけられるわけです。
・・・まぁそこで勝つかどうかは本人次第ですが。
武器以外にもキャラクター同士の相性があり、「AというキャラクターはBには基本的に勝てない」というものがあります。
そうなった場合どうするのか。答えは簡単。
ほかの人がそいつを倒してくれるのを祈るのです。
半分冗談、半分本気ですが、それでも祈るしかないのです。
ルミア島(ゲームの舞台)に神などいないのだから。
補足:真面目なことを言うと、草むらに隠れてワンコンで潰す、追い込み漁のようにほかの敵と挟み込んで倒す、といった方法で勝つことも可能です。
ブラサバERほど脳汁が出るゲームを他に知らない
ブラサバERをおススメしない理由として「基本的に勝てない」と書きましたが、逆に言えば勝った時の「全能感」「脳汁ドバー」は他のゲームの追従を許しません。
ブラサバERに「味方がー」の概念は存在しません。すべての責任は自分であり、すべての功績もあなたのものです。
君も一緒にルミア島でサバイバルしないか?
ブラサバERを始めようと思った人向け
以上が紹介です。これを読んでみて、ブラサバERやってみようかな!と思った人に向けた便利なサイトを紹介します。
①日本語Wiki
いわゆる「公式日本語Wiki」というのは存在なく「浅民」と呼ばれる人がまとめているWikiがあります
なお、文中で何度も出てきた世界観等の補完にはこっちのWikiがおススメです。
②OPGG
みんな大好きOPGG
キャラごとの勝率や使用ルートなどが確認できます。
③ディスコード
貼っていいのか分からないので張りませんが、日本人用ディスコードサーバーがあります。
キャラクターごとのチャンネルも作られており攻略法が語られていたり、新キャラ実装時はお試しカスタムなども開かれるので初心者で早くブラサバERに慣れたい人はおススメです。
非公式大会なども行われているので気になった人は以下からどうぞ。
https://www.erbs-zyouhou-kyoku.com/2021/05/10/post-966/
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