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2024年 今年をどうするか考える

 明けました。年頭からおめでたくない事態が連発し、国全体が厄年のようになっていて、今年の抱負みたいなものを悠長に考えている場合ではないような気がしてならない。できることをする。それ以上何もないような気もする。

 大晦日から妻の実家へ行き、妻と長男と紅白を見た。義姉一家も来ていて、義父母やうちの次男、義姉一家は麻雀に興じていた。明けて元旦。子どもたちを義父母に預けて妻と二人、イオンの初売りに行ってきた。例年通り、行きつけのセレクトショップで福袋を二つ買い、元日からいきなりいきなりステーキを食べて帰ってきた。

 帰ってきたところに、能登の地震のニュースが飛び込んできた。平凡な正月は吹き飛び、非日常が当たり前を塗りつぶした。緊急ニュースの中に鳴り続ける緊急地震速報。一回でもニュースになるような規模の地震が何度も連続で報じられる。次第に入ってくる情報で凄惨な事態が少しずつ明らかになる。SNSで北陸方面の知人を探しながらニュースを見る。どのチャンネルを回そうと内容は変わらない。受信できるすべてのチャンネルが地震のニュースを報じていた。一月一日である。四十数年生きてきて、こんな元旦を過ごしたのは初めてだ。

 元日の夜、夕食を皆で摂ったあと一人で酒を飲み、20時すぎに寝た。眠れない夜を過ごしているであろう知人を思い浮かべながら、遠い地でなすすべもなく酒を飲んでいる我が身を呪った。

 二日。起きたらテレビは箱根駅伝の中継をしていた。地震のニュースに囲まれてはいるものの、一応見慣れた正月が枠の中にあった。二日の夕方、三時間ほどかけて自宅へ戻ってみると、羽田空港で旅客機が炎上していた。やっぱり平凡な正月は失われていた。

 詳細が明らかになるにつれ、より衝撃的な能登の景色が映し出され、死者の数がどんどん加算されていった。知人の故郷である輪島は歴史の教科書で見る空襲の後の光景みたいだった。同じ国の中で、わずかではあっても交流のある人がいるはずの戦地みたいな景色を、何度も降りたことのある滑走路で燃え尽きた旅客機を、みんな画面の向こうに押しやり、たまたま遠いところにいたというだけでなに一つ脅かされていないわたしがそれを眺めている。

 テレビの向こうにある現実のただなかに、なに一つままならなくなってしまった知人がいる。ただテレビの向こうとこちらというだけで、なに一つ不自由のないわたしがいる。少し多めに作ってしまった夕食をわけてあげたい。氷点下の北国でも快適な部屋で寝かせてあげたい。ただ遠いというだけで、なに一つかなわない。なにかできることはないかと、オンラインでできる義援金に寄付をする。電子的な処理のそれはただの「処理」であり、身銭を切る感覚すらもない。こんなものが本当に何かの助けになるのだろうかと思いながら、かといって他にできることもなく、ただ送金ボタンを押す。

 そんな風にして、2024年を迎えた。

 知人の生存を確認してホッとし、同時に苦しい状況にあるだろうことを想像していたたまれない気持ちになる。生きていてよかった、なるべく暖かくしてほしい、大変だろうけれど頑張ってね、次々に寒すぎて穴に埋めたくなるような言葉が浮かび、頭を掻きむしりながらただ「いいね」を押す。かけられる言葉など無い。投稿されている内容によらず、ひとまずあなたが生きていたことがわたしにとっては「いいね」なんです。どんなことばも全部インチキにしかならない。なぜならわたしはテレビのこちら側にいるから。

 複雑な思いを抱えながら何度も録音しなおして2024年最初のタワゴトーク(Podcast)を収録し、公開した。きわめて緩いどうでもいいような話のコンテンツ。こういうくだらないものも、誰かの元気につながるかもしれない。そういう誰を励ましているのかわからない言葉を信じてなるべく平常運転でスタートしてみた。note もここからは平常運転で行こうと思う。

今年どうしていくのか

note

 2024年、note をどうしていくか。昨年よりは本数を増やしたいと思っているけれど、どういう方向のものを書けば良いのかは正直わからない。自分に何が期待されているのかまったく計りかねている。悪ノリで書いたものが数字的には好評で、一生懸命書いたものほどふるわない。ただ、数字的にふるわないものを、とても丁寧に読んでくれる小数の読者がいる。どちらに寄せるべきか。「成功」という意味では前者に寄せたほうが良いのだろう。結果を出しているものに注力するのはセオリーである。でも後者のほうが、わたしが大事にすべき読者である気がする。こういう場合、プロの編集者などはどういうアドバイスをするのであろうか。

 方向性は完全に迷子だが、ひとまず本数は昨年よりは増やしたい。平均で週2本ぐらいは書きたいと今のところ思っている。

Podcast

 Podcast 「酔いどれタワゴトーク」。こちらは年始一発目を配信し、これが第867回であった。年内に1000回に到達するであろう。昨年は年間で324本だったので、今年は350本ぐらい行きたいな、と思ったところ、ちょうど1200回ぐらいになるので、年内に1200回を迎える、というのを目標にしようと思う。
 年末の時点で、このコンテンツはばかばかしくて面白いな、と自分でも感じたので、このばかばかしさを維持していきたい。年末の時点ではばかばかしいことになんの後ろめたさもなかったのだけれど、元旦以降ひどいことが起きすぎて、そのニュースを横目にこんなアホみたいな話をしていていいのだろうかという思いが頭をもたげる。要するに、わたしは「アホみたいなコンテンツを作る」ということに対しての覚悟が足りなかったのである。アホみたいであることは手抜きではない。であれば、誇りをもってアホであれば良いはずだ。その覚悟がないから、後ろめたさを感じる。もっと覚悟を持って、このどうしようもないPodcast をやっていかねばならんと思う。

Youtube

 Youtube 「Rainy's ASMR」。2023年完全に停滞したこのチャンネルを、今年はどうにかしなければならないと思っている。2023年一年間かけてこのチャンネルは全く成長しなかった。動画はそこそこ出したが、チャンネルとしての成長は一切なかった。問題はいくつも感じていて、改善の余地はあるのだがわたしの能力が足りない。足りないのは主に英語力だ。今年は英語力を強化し、なんなら一部始終台本を書いてでも、コンテンツを作らねばならないと考えている。本当は台本なしでできるだけの語学力を身につけたいのだが、そのハードルは極めて高く、おそらく今年一年かけても達成できない気がする。であれば、完全なスクリプトを用意することも辞さないという姿勢で行くしかあるまい。

英語

 英語はあまりにも中途半端な状態にある。リスニングはかなりできるようになり、今は英語圏のYoutubeばかり見ていて、字幕なしでほとんど問題なく見ることができている。しかし、話す方は壊滅的であり、かなり簡単な会話でもなんといえばいいのか出てこない。これまで発音を重視したアプリで練習してきたが、2024年年頭から、「会話」に主眼を置いた別のアプリも併用することにした。これにより一日60分ほど、スピーキングの練習に割く。それ以外の大部分はリスニング、ちょっとリーディング、といった具合。ライティングについては2023年から日記を英語で書くことにしたのでそれなりにやっているものの、もっといろいろな文型で書く訓練をしようと考えている。

ゲーム

 2023年の4月末にSwitch を買い、ゲームを始めた。一部XBOXやWindows のゲームも遊んでおり、今年はその辺を動画コンテンツにすることも含めてやっていこうと思っている。ゲームに関しては主に二軸で、一つはレースゲームを使用したドライブ動画コンテンツの作成。もう一つはスマブラで、こちらはスキルアップを目標にしたい。
 スマブラは昨年中にLv9 のCPU(CPUレベルとしては最高値)をコンスタントに倒せるようになったのだが、オンラインではまったく話にならない状況であった。そこで、今年はオンラインバトルに主軸を置き、世界戦闘力500万を目指したいと思う。スマブラをすでに遊んでいる人が見たら、500万というのは目標として低いのではないかと思うかもしれない。が、わたしは自分の実力とこれまでの伸び方から見て、これが妥当な目標ではないかと思っている。クラシックモードにおいて私の戦闘力は750万ほどあったのだが、オンラインに出たらまったく勝てず、200万を切るところまで落ちた。そのため、これを一年かけて500万まで戻そうというのを目標にしようと思っている。

 note、Podcast、Youtube、英語、ゲーム。この五本をやっていくというのが今年の涼雨零音である。小説についてはひとまず入れない。小説はあまりにも労力がかかり、昨年の状況を振り返って、他のコンテンツと両立することは不可能だと判断した。この5本のうち英語を含む3本を捨てれば小説を書く時間をとれると思うが、それをしたところで小説で何らかの結果を出せるとは思えないため、3本を捨てることのリスクの方が大きいという判断に至った。まともなプロットを持つ短編や、長編小説を書こうと思うと年単位の時間がかかる上に、日本語でかなり深くものを考える必要があり、英語の学習の大きな妨げになる。英語学習のために日常のほとんどすべてを英語で考えるようにしてしまうため、もはや小説を書くほど日本語に割くリソースが無いのである。英語に没頭しながら同時に日本語の小説を書くのは、少なくともわたしには不可能だと思う。「ヤバい」みたいなバカなものなら書けるかもしれないが、あんな冗談みたいなものを書いたところで評価されることは無いのでちょっと労力を割くことはできない。

 という感じの2024年を過ごそうと思っている。自分にできることをしていくだけだが、それが誰かにとって何か意味を持てたら嬉しい。

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