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[戯言戯言日記] いつやるのか問題

6月27日(日)

「今でしょ」
というの、流行ったね。いつやるのか問題。

「今できることは今やれ」という考え方がある一方で、「明日で良いことは明日に回せ」というのもある。この二つの間でわたしは揺れる。

今できることは今やる

 これはできることを先延ばしにせず、すぐにやろうという方向の考え方だ。「今でしょ」はこちらと言える。たとえば明日までにやるべきことがある場合、今すぐそれに着手し、さっさと終わらせてあとをゆっくりする。
 この方法のメリットは、課せられたタスクがさっさと片付いてしまえば、あとは気が楽だ、という点にある。間に合わなかったらどうしよう、イレギュラーが発生したら、想定通りいかなかったら、そういった不安を抱える時間を少なくすることができる。万一なにか想定外の事態が起きたとしても、まだ締め切りまで時間があるから対処のしようもある。予定より早く終わればしめたもの。後はゆっくりすればいい。先に終わらせて後で楽をする。この方法が良いのは、明日までにやるべきことを今日終わらせると、明日なにか楽しそうな別のことが発生しても「やるべきことが残っていてできない」という事態を避けることができる。

明日で良いことは明日で良い

 こちらは、明日で良いことは明日に回し、今は今しかできないことをやれ、という考え方だ。こちらも一理ある。たとえば明日までにやるべきことがあるけれど、明日始めれば間に合うので明日に回す。今日は別のことをやるわけだが、さしあたって何もなければゆっくりしたらよい。この方法は、明日締め切りのものを明日に回して持っていても不安にならない人でないと難しい。そこに不安を感じる場合、今日をのびのびと過ごすことが難しくなり、今日ももやもやし、明日も慌てるといった事態に陥る。
 ではこの考え方のメリットはどこにあるかというと、明日やるべきことを明日へ積み残したことにより、たとえば今晩なにかイレギュラーが発生し、明日までにやるべきはずだったそのタスク自体が無くなった、とかいうケースで有効だ。
 極端な例を出すなら、明日隕石が落ちて人類は終わるかもしれない。なにも人類ごと終わらないまでも、今夜何らかの事故があって自分が死ぬかもしれない。課せられた何か自体が必要なくなるといった可能性を考えると、やらねばならないけれどあまりやりたいわけではない、というタスクについてはギリギリまで先延ばしした方が良いことになる。

どちらがいいのか

 どちらがいいのかということを常々考える。わたしは多くの場合、今できることは今やる派だ。でも一貫してその姿勢を貫いているわけではなく、時に明日できることは明日でいいと先送りすることもある。その境界はどこにあるのだろうか。その判断基準はどこにあるのだろうか。自問してみるのだけれど、いまいちよくわからない。

 今しかできないことは今やる。それは当然のように思うけれど、今しかできないことと今やらねばならぬことが重なった場合、どちらを優先するのかという問題は依然として残る。どっちを先にやるかという優先順位の問題だけでなく、どちらかしか選べないというケースもあろう。そうなると取捨選択の問題にもなってくる。

 今なにをすべきなのか、といったことを考えながらこの文章を書いているわけだが、たぶんわたしが今やるべきことはこれではない。こんなものを書いている暇があったら他にやるべきことがあるような気がするが、とりあえず目をつむり、これを書いている。それを現実逃避などと呼んだりもするが、これは紛れもない現実であり、逃避できているとは思えない。物事の優先順位を考えるというのは生きる上でとても重要な要素のようで、思えば常に、なにを優先するのかといったことを考え続けているような気がする。

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