推し活日記

皆さんにもいますか? 推し。

わたしが推しているアーティストのファンクラブが今年20周年を迎え、その記念としてファンクラブイベントが開催されている。(この記事を書いている時点ではツアー中なので進行形)

わたしは3月9日(土)、その札幌公演に足を運んだ。

ファンクラブは20周年だがご本人の活動歴はもっと長く、再来年には30周年になるのではないだろうか。

もったいぶってないで紹介しましょう。わたしの推しはこの人。

坂本真綾。シンガーであり、声優であり、ミュージカル女優であり、エッセイストでもある。この曲は現時点(2024年3月)での最新曲で、なんと大江千里が作詞・作曲している。

大江千里という人は稀代のメロディ・メーカーだと思う。小学生の頃に聞いて脳髄にぶっ刺さり、40年近く「こんなに良い曲はほかにない」と思い続けているこの曲も彼の手によるものだ。

既にわたしのnoteを読んでくれている人はご存知かもしれないがわたしは40年来の聖子ちゃんファンである。ただ、彼女はもはや女神みたいなもので推しではない。それにしてもこの曲は見事すぎますね。大江千里、天才だと思う。そしてこの曲を聖子ちゃんより魅力的に歌える人も存在しないと思う。

さて、今回は推しである坂本真綾の話なので真綾に戻る。わたしがこの人のファンであると自覚したのは2006年ごろのことで、今から18年ほど前になる。実はもっと前2003年ごろから楽曲は聴いて気に入ったものがいくつもあったのだが、わたしはそのどれも同じ人が歌っているということすら知らなかった。

今振り返ってみれば、このころ私が気に入っていた曲はすべて菅野よう子の作った曲で、どちらかというとわたしは菅野よう子の作る音楽が好きだったと言える。

代表曲と言えばこの曲あたりは皆さんご存知なんじゃなかろうか。

ちょっと変わったところでは、荒井由実のカバーでこんなのも歌っている。

声優で歌も歌う、という人は今や珍しくないのだが、この人はちょっとレベルが違っていて、歌唱力がかなり高い。声優さんは声の表現力が普通のシンガーよりも高いため、そこに歌唱力が加わると専業シンガーよりもものすごい歌になることがある。彼女はその稀有な一人であると思う。

2006年、札幌に引っ越してきた最初の年、なんとなく気に入った曲を歌っているのが全部坂本真綾であったことを知り、「夕凪LOOP」というアルバムを買った。たまたま店にあったから買ったのだが、振り返ると当時これが最新のアルバムであった、これが初めて買った坂本真綾作品になった。

実にこのアルバム、収録されているすべての曲が好きであった。好きなアーティストは数あれど、そのアルバムをポンと買ってみたら全部好きだったというのはなかなかあるものでもなく、この人の歌はとても好きだなと改めて感じたのであった。

次いで2007年にコンセプトミニアルバムみたいな「30minutes night flight」という作品が出たのでそれを買ってみた。これはコンセプトアルバムであることもあり、それまで抱いていたイメージとガラッと違う作品だったのだが、むしろこの作品にどっぷりとハマり、このころから坂本真綾が推しになった。

それまでに発売されていた作品をかたっぱしから買い、出版されていたエッセイも買って読んだ。エッセイを読んだことで本人の人となりみたいなものが見え、さらに好きになった。

ファンクラブに入ったのはここからさらに数年後、初めてライブを見たあとであった。ライブ会場でファンクラブの案内が配布されたのをきっかけに加入したのだが、それからもう10年以上経つ。20周年のファンクラブ、実に半分以上会員として過ごしてきたのであった。

さて、今回見てきたのはファンクラブイベントである。ファンクラブイベントというのはファンクラブ会員に向けて実施されるイベントで、ライブの形をしているけれどチケットの販売数が少なく、要するに少なめのお客さんを相手にこじんまりと近い距離感で行われるものだ。過去にも札幌で行われたものには毎回参加しているのだが、坂本真綾のファンクラブイベントは、なんとアコースティックライブという形式で行われる。アコースティックとはいえ完全なアンプラグドではないのだが、ごく小さなアンサンブルにアレンジされた楽曲で、キーボード、ギター、パーカッション、ベースという4人のバンドに本人のボーカルのみ、という編成。打ち込み同期も使わず、シンプルなアレンジになっている。

そう、つまり、わざわざそういうアレンジを作ってライブを行うのである。これは本人に確かな歌唱力があるからできるものでもあるし、その確かな歌を求めて聴きに来るファンが多いからできることでもある。ファンクラブイベントに来るファンはだいたい普通のコンサートツアーも見ているし、楽曲はどれもよく知っているだろうから、その人たちにとって新鮮な音を届けようという思いもあるのだろう。

満足度5000パーセント。ここでしか聞けない編成、歌。アットホームなMC。目いっぱい楽しませてくれるのであった。

そして毎回、アンコールのラストまで演奏を終えると、ステージにメンバーで並んで挨拶をしたあと、バンドメンバーを拍手で送って全員帰し、最後に一人ステージに残って、ステージを端から端まで歩きながらすべてのお客さんに向けて深くお辞儀をする。この辺、聖子さんもそうなのだけど、常にお客さんへの感謝を忘れない。長く活躍し続ける人、こういうところが違うのだろうと思う。

番外編おまけ

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