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カメラ沼の零音さん

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FUJIFILM X-H2Sを買った

 5月末の発表以来、個人的に大騒ぎしていたX-H2Sがついに、7月14日に発売された。

 しばらくは様子見。そう思っていた。なにしろ現時点ではレンズキットの設定が無く、さらに、このカメラに最適と思われるレンズは既に発表こそされているものの未発売。それにどう考えてもこれはわたしの用途にはオーバースペック。
 一生懸命、買わない理由をリストアップしていた。

 が。我らがヨドバシカメラ様が、何を狙いすましたのか、7月31日までポイントアップキャンペーンというのを始めた。曰く、ヨドバシゴールドポイントプレミアム会員であれば、期間内にヨドバシカードを使用してヨドバシカメラで買い物をすると、使用金額に応じてポイントを追加還元する、というのである。

 既に30年来のゴールドポイント会員であるわたしは当然プレミアム会員であり、日常の支払いのほとんどをヨドバシカードで行うほどの愛用ぶりである。

 使用金額30万円以上で6000ポイント、40万円以上なら8000ポイントが追加されるとのこと。件のX-H2Sはヨドバシ価格34万6500円。あれこれ付属品など買えば40万円に逼迫するであろう。

 買うなら今じゃね?

 当然のようにそう思ってしまった私。発売直後の週末に買ってしまったのであった。X-H2S。

隣の怪しい犬は次の投稿で紹介する予定

 じゃじゃーん。

 買ってしまった。フジフィルムAPS-Cサイズミラーレスのフラッグシップモデル。X-H2S。

 この写真を見て、わかる人はきっと「マジかよ」と思うことだろう。マジかよ。X-H2Sにそんなショボいレンズ付けるのかよ、と。

 写真で装備されているレンズはX-T20を購入したときにレンズキットとしてセットされていたXC-15-45mm という広角ズームレンズ。プラスティック筐体の廉価モデルで、フジフィルムの再安価レベルのレンズなのだ。フラッグシップボディに対して明らかに力不足。

 わかってる。もちろんわかってる。ほんとはXF16-55㎜ F2.8 が欲しかった。合わせて買うことも検討した。というかほとんどそのセットで買おうと思っていた。

 なのに踏みとどまった最大の理由は、9月に出るXF18-120㎜ というレンズがあまりにもX-H2S専用っぽい内容で、それ一本あればほとんど事足りるのではないかと思えるほどの内容だったから。これはもう9月を待ってそれを買うしかあるまい、ということで今回はボディのみ購入し、手元にある安いレンズでしばらく楽しむことにした。

さっそく撮ってみる

 本当はどこかへ出かけて行って撮影したかったのだけれど、土曜日の夕方購入した後、日曜、月曜(祝日)とずっと雨模様だったので、自宅の庭で撮影した。
 以下作例はいずれもJPEG撮って出し、無加工だ。

X-H2S+XC15-45mmOIS 22mm F4.2 1/350


X-H2S+XC15-45mmOIS 22mm f8.0 1/120
X-H2S+XC15-45mmOIS 20mm f8.0 1/110
X-H2S+XC15-45mmOIS 20mm f4.2 1/350
X-H2S+XC15-45mmOIS 26mm f4.4 1/250


X-H2S+XC15-45mmOIS 20mm f8.0 1/30

 たぶんこのカメラにこのレンズという組み合わせで作例上げている人はいないんではないかと思う。現状わたしは廉価ズームと面白中華レンズしか持っていないのでこのカメラ本来の性能は9月にならないと享受できないのだが、それでも既に驚きが満載。

 X-T20からの乗り換えだとまずフィルムシミュレーションの数が段違いで、特にクラシックネガ、ノスタルジックネガあたりや、ETERNA CINEMA系が使えるのはとても嬉しい。動画でもスチルでも、特にRAW現像しなくてもフィルムシミュレーションを選ぶだけでいい感じに仕上げてくれるのでとても効率が良い。

メインは動画撮影

 わたしのメイン用途は動画撮影だが、撮るのは主にASMRなのでこのカメラが持っている動体追跡や高速シャッター等はあまり必要ない。それでも不気味なほどのAF性能やフィルムシミュレーション、以前のカメラよりも長時間の撮影ができる点など、かなり作業効率に影響が出ている。

 X-H2Sで撮影した動画は今後どんどんYoutube に上げていくけれどひとまず最初の一本を。

 せっかくカメラを買ったからと張り切っていたのにあいにくの雨。それもけっこうな大雨が一日中降り続いていたので、逆にこの雨を長回しで撮影してみよう、とやってみたのがこれ。

 使用したレンズは中国のTTArtisan から出ている40㎜マクロF2.8 というレンズ。なんとマクロレンズなのに1万5千円。安すぎる…。

 これを使用して窓にフォーカスしたものと、窓の外の葉にフォーカスしたものをそれぞれ長回しで撮影して交互に見せるように編集した。
 切り替わるタイミングは次第に長くなり、最後は5分間かけてフェードアウトするというオヤスミ用映像になっているので作業BGM代わりとか寝るときのお供として使ってください。

 ちなみにこの動画の撮影に使用した三脚はVelbonの名機Mark-7。

名機Velbon Mark-7G

 買ったのはもう20年近く前。当時アナログのカメラをやっていて、写真学生だった友人(現在はプロのカメラマン)に勧められるままに買った。

 この三脚、雲台のハンドルを締めると圧倒的な力でガッチリロックされ、まったくビクともしない。その安定感に度肝を抜かれて購入したのだけれど、如何せん重すぎて持ち運びが億劫すぎる。セッティングも億劫だし移動も億劫。ということでほとんど使わないままになっていた。

 しかし友人が「これなら中盤カメラでも超望遠の巨大なレンズでも余裕っスよ」と言った通り、重い機材になっても何ら問題なさそうな迫力がある。もちろんX-H2Sは軽いのでここまですごい三脚などなくても事足りる。どうもわたしは何事もオーバースペックになりがちなので、沼に陥りやすい性分と言えそうだ。

 今後はこのX-H2Sがメイン機材になるけれど、これまで愛用してきたX-T20もスナップ用途などで引き続き使っていこうと思う。

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