自己肯定感?なのか?
ありえないくらい、気持ちに波がある。
こないだ、会社で、ある企画を考えてこい、と命じられたのだが、
「企画を考える」ということをちゃんとやったことがなかったわたしは、想像以上に苦しむことになった。
命じられたときは「がんばるぞ!」と意気込んでいたのだけれど、やっていくうちにどんどん迷路にはまっていく。
とにかく、具体的に何をすればいいのかさっぱりわからない。「いいかも!」と思ったアイデアも、形にしていくうちに的外れなものに思えて、白紙に戻す。その繰り返し。
そこで、ひとまず、社内での打ち合わせにネタをいくつか持っていって、ネタが決まってから、中身を固めよう、ということにした。
その結果……当然といえば当然なのだが、
「こんなのは企画でもなんでもないっ!」と上司にキレられてしまった。
そして「月曜までになんとかしろ!」と言われた木曜日。白紙の状態から形にするには、時間がなさすぎる。
その後も、考えても考えてもいい企画が思いつかなくて、土日に突入。
泣いても何も進まないのに涙が止まらない土日。2日間まるまる使って、やけくそになりながらなんとか資料を作る。もちろん企画は全くおもしろくないし、そもそも方向自体が間違ってる気もする。自信はゼロ。
月曜。メンタルは地の底まで落ちる。消えてなくなりたい。会社辞めたい。辞めても行くあてがない。そもそも何もできない。何もしたくない……などと、ネガティブな思いはマグマのように吹き出て、止まらない。
そして、発表のときがやってきた。
消え入りそうな声での発表。心なしか場の空気も死んでいる。ああ、死にたい。
ところが、意外にも上司が口にしたのは、
「方向性は大体いいんじゃない?」という言葉だった。
え?これでいいの?いや、いいってわけじゃないとは思うんだけど、間違ってはないってこと?頭の中がハテナで埋め尽くされはしたが、とりあえず、何とか乗り切ったんだな、ということはわかった。
その瞬間、憑き物がとれたように心が解けていった。
そして同時に、ひとつの疑問が浮かぶ。
わたしは、こんなに苦しむ必要があったのか?ということだ。
仮に発表が失敗しても、ダメと言われても、死ぬわけじゃない。そんなことは頭ではわかっているのだが、溢れる不安があまりにも勢いよくて、冷静な判断を簡単に押しつぶしてしまう。
毎度毎度、何かあるたびにジェットコースターのような気持ちで過ごさなければいけないのは、正直ごめんだ。どうにか治したい。
あまり使う気のしない言葉ではあるのだが、自己肯定感なのか?と思う。自分がダメでもいいと思える力がない。プライドばかりが高い。だから失敗が怖い。
根っこの部分をどうにかしないと、またジェットコースターの底がやってくる。そう思ってまた不安になる夜であった。
つづく
とぅあー
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