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【令和3年】とある私の扶養義務の履行について(照会)【生活保護】

※本記事は同日公開した下記のブログ記事をnote記事として転記・編集したものです。(執筆は同一人物)


扶養照会を避けるために生活保護の申請を行わない困窮者が居る……
無知の為に酷い言葉を投げつけ、申請を門前払いしてしまう職員が存在する……という事が(ようやく?)メディアでもホットワードとなっている最中、私にも恒例のお手紙が届いた。

「扶養義務の履行について」(扶養届書) である。

"恒例の"と書いたのは、私がこの書面を見飽きるほど見慣れているからである。メディアの報道などを全て見ている訳では無いので、今どれほど正確に伝えられているか分からないが、照会とは1度だけでは無いのだ。

せっかくホットになっているので、届いた届出に記入するついでに、記事を書いてみる事とする。

※下記はあくまでも私の実体験に基づくもので、各自治体(福祉事務所)による細かい違いがある場合があります。また、令和3年時点の記事である為、見る時期によっては変わっている可能性がある事をご了承ください。
※より正確な情報を知りたい場合、この記事を鵜呑みにするのではなく、信頼できる情報源にて情報を得てください。
※何故か途中で口調が変わりますが、
よくある事なので気にしないでください。

どんなものが届くの?どれ位の頻度でくるの?

あくまでも私の場合だが、「生活保護受給者が在住している役所の福祉事務所」から、ごくごく普通の茶封筒が送られてくる。

中にはA4の書面2枚と返信用封筒が入っており。そのうちの1つが返送すべき「扶養届書」だ。

私の記憶はアテにならないのだが、毎回忘れたころに改めて同じ照会がやってくる。軽く調べたところ、特定の血縁者(「重点的扶養能力調査対象者」と呼ぶらしい)に対しては年1回程度行うようにと定められているが、それも必ずしも毎年行われている訳でも無いらしい。

これまたざっくり調べると、都道府県で取り扱い要領があったりする所もある様だ。

「絶対にこの頻度で来ます!!!」というのは無いものの、「毎年来てもおかしくない」ものではあるらしい。

返信用封筒は切手不要のものなのでお金は掛からないが、宛先はよくある「行」で終わっているものなので、ジャパニーズマナーに倣うならば、二重線で訂正したのち、相応しい文字を書く必要がある。

(※マナーをぶん投げても別に怒られたりはしない)

書面には何が書いてあるの?

あくまでも私の場合(略)、2枚あるA4の書面の内、

1枚目に「この方が生活困窮していて、あなたに扶養義務があって、法律で聞くことになっているので書面を送りましたよ~~何時何時までに返信くださいね~~」という事が書いてあり、

2枚目に「精神的に支援できますか!?金銭的に援助できますか!?あなたの世帯はどうなってますか!?土地の資産状況は!?抱えている負債やローンは!?加入している保険(皆保険)は何ですか??電話番号の記載と捺印をして、必要書類を添付して返送ください♡」という事が書いてあります。(※超絶意訳)

1枚目は分からないのですが、2枚目は国が定めた「全国で共通するテンプレ」的なものがあるらしく、基本的な部分は同じらしいです。

↓参考記事

何だかめんどくさそうでウゲゲ、と思うかもしれませんが、うっかり屋さんの私は今書いていて「書類添付必要だったんだ??」と思ったレベルでダメダメな回答をしたり、ハテナを付けまくったり、うっかり期限を過ぎて未回答になったりしていますが特に連絡が来た事はありません。

↑のケースワーカーさんの記事によると、「緊急連絡に使う電話番号の収集としてのみ機能している」という発言もあり、役所も役所で「聞く事になっているので聞いてます(こっちも忙しいんだけど……)」という状況なのではないかと、勝手に思ったりしています。(※妄想です)

自治体によると思いますが、1枚目の下には根拠となる法律の条文が参考として記載されている他、担当のケースワーカーさんのお名前と担当の課の電話番号が記載されたりしています。

所で私のあまり信用できない記憶によれば、最初は「精神的な」という項目の記憶が無くてお金の話だけだった気がするので、亀の歩みで若干進歩している気もします。
(※だいぶ前に精神的な~を見た時「へぇ、追加したんだ~~」と思った記憶があります)(自治体のアレかもしれないし、私の脳みそがしんでいたのかもしれない)

ちゃんと回答するには何の情報が必要なの?

うっかりでちゃらんぽらんな私は「分からない事は分からないまま雑に回答してビューン」していますが、キッチリ記入したいしっかり者さんや、「一体どんな事を書かされるんだ!?」と興味津々の方が居ると思うので、2枚目を詳しく見ていきます。

(※具体的な用紙イメージは↑のブログさんや検索にて参照ください)

「精神的な支援」「金銭的な援助」については、「可否のチェック」「その理由(金銭のみ)」「これから開始する場合の開始時期」「具体的な支援頻度/.支援金額や物品など」を記載する欄が設けられています。
金銭の欄に「氏名○○を引き取ります」という部分があるので、恐らく「複数人で困窮している内の誰かを引き取る」事も具体的な援助例としてあるのだと思います。

この辺りは特に何かを調べる必要もなく決まっている事を書けばいいので、
2回目以降は特に負担では無いですね。
(提出期限があるので「今から考える」となると悩ましいかもですが)

「自分の世帯について」では、「同じ世帯の氏名・続柄・生年月日・職業・勤務先・平均月収額」「家屋や宅地等の資産状況(㎡を数字記載)」「負債の有無とその返済額・返済終了予定日(各ローン含む)」「健康保険(皆保険)の種別と困窮者の被扶養者の認定について」を記載する欄が設けられており、

収入・負債の状況については「源泉徴収票・給与明細表・ローン返済予定表の写し」など状況が明らかになる書類を添付するように注釈があります。

何だか一気に面倒くさくなってきましたね!!
どうでしょう、雑に回答してビューンしたくなってきましたか!?

私は家族環境が超絶・複☆雑なので、同世帯の生年月日すらあやふやです。(特に年)
生年月日にハテナを付けて返送された書類を見る担当者さんのお気持ちとは、如何ほどでしょうか。

ちなみに「世帯」とは、一般的に「住居及び生計を共にする者」を指し、
「住民票」で括られているものと同じと考えるのが早いと思います。(色々例外はありますが)

「私の世帯」を聞いてきているので、私以外の人間に扶養義務が無くても全て記載する必要があります。(※少なくとも表向きは、の話です)
1人暮らしの場合は1人で良いので楽ですね。

ちなみに平均月収については、「総収入から所得税、社会保険料、事業経費等を差し引いた額を記入」するようにと書いてありましたが、寝起きの私でも理解できる様な細かい期間指定などは見当たりません。(これも場所によるとは思います)
一般的な価値観をググると、更に交通費支給も差し引き、直近3ヵ月を足して3で割って算出するとかしないとか。

手取り20万越えになりたい人生だった。(※人生終了してません)

いつまでに回答すればいいの?

あくまでも私の場合(略)、今過去最速のスピードで記入している書類の提出期限が3月1日までなので、私が送る先の事務所では大体1か月くらいを期限としている様です。

1か月あるから後回しにしよ!と思うと忘れて期限を過ぎてしまいますが、
封筒自体の差出期限はそれより長い場合もあるので、タダの内に出すのでも……良いのでは……!?

(今届いているものだと、2023年1月31日までタダで出せる封筒になっています)(たぶんその時の封筒状況による)

「初めて照会が来てキッチリ不備なく回答したい」という場合、1カ月はそこそこしんどいと思います。

というか、初めて見ると憎悪が芽生えるくらいの「いっぱい書いてね♡」感はあると思います。

もしあなたの元に初めての照会が来た時に吐き気を催さない為に、
"「雑に書いてビュン」で特に何も不利益を被っていない私" の事を頭の片隅に置いておくと多分効果があります。

2回目以降は状況が変わらない限りは書き写すだけになりますが、
うっかりコピーを取り忘れていると1から調べ直すハメになります。(私です)


みんなはコピー、ちゃんと取ろうね!

~ おしまい ~

※ちなみに私は未成年から正社員で働いていますが、働いてすぐではなく、成人した後くらい?(わからん)から照会が届くようになりました。扶養義務を履行できる人物として認められた瞬間である。(薄給)
※誰にどんな扶養照会が何時おこなわれていて、それがどんな書面なのかは、困窮している当人に伝わっているものでは無い様です。(今は違ったりTPOによるかも)

体験談は調べると色々出てくると思うので、気になる人は検索してみると新しい何かが開けるかも☆彡

↓ 2008年のYahoo!質問