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2021年7月 チョウチョちゃんと長女ちゃんたち


結果的には逃してあげたという話なのですが。

長女ちゃんは当時5歳で、虫は全般的に苦手な様子ではあったものの、最近少し手で触れる虫も出てきていました。アリとかダンゴムシとか。

その長女ちゃんが虫かごでチョウチョちゃんを捕まえてきました。


我が家の虫かごはあまり大きくなかったり、虫かご自体が全体的に網目になってて羽が傷つきやすいように見えたりして、チョウチョちゃんには大変辛い環境なのでは、と僕は思っていました。

そのため、「逃してあげたらどう?」「羽が傷つくと飛べなくなってしまう、チョウチョちゃんが死んでしまうよ」と何回か長女ちゃんに伝えていたりしました。しかし、長女ちゃんの返答はNOで。何回か、「逃してあげては?」「NO」というのを繰り返し。チョウチョちゃんは虫かごではそんなに長生きできないだろうし、親子間で言い合いになってても先に進まないな、と思うにいたりました。


嫁さんの方で、チョウチョちゃんのこと調べてみたら?と長女に投げかけていたこともあり、チョウチョちゃんには申し訳ないけど死ぬまで飼うことを視野に入れて「チョウチョちゃんのこと、知らないからちゃんと調べてみよう」と投げかけたところ、長女からOKが出ました。


ちなみにここまでに次女ちゃん(3歳)が出てきませんが、次女もこの話に絡んでいて、主に「ボーッとしてる」か、「チョウチョ飼いたい」との趣旨の発言をしています。3歳ってかわいいです。


で、調べたところチョウチョちゃんの生態がいくつかありました。本当は図書館でチョウチョちゃんの本を借りたかったのですが、図書館やってなかったです。仕方なくネットで検索しました。捕まえたチョウチョちゃんの特徴とどれくらい合っているのかわかりませんが、とりあえず全般的な、ざっくりとした情報として調べてみました。


【チョウチョ全般の特徴】

・虫かごでは羽が痛む。結果、飛べなくなって、死ぬ

・せまい空間では疲れてしまって、死ぬ

・砂糖水を飲む。砂糖水の濃度が濃すぎると腹がつまって、死ぬ

・ライトの近くだとライトの方にいきたくて、でも行けなくて疲れて、死ぬ


というですね、結果的には数日、長くても1ヶ月程度までには、死ぬ、ということがわかりました。やっぱめっちゃ死ぬんだなーと思いました。


調べた特徴を長女に伝えます。これまで父親の話をあんまり聞かない(そこがカワイイ)長女ちゃんでしたが、この時の聞く姿勢ったら、「真剣」といった感じです!!

調べた内容についても理解しているように見えますし、神妙な面持ちをしているように見えたところで、もう一度聞きます。


父:「それで。。。やっぱり、チョウチョちゃん飼うの?」

長女:「飼う」


(いや飼うんかーい。神妙な面持ちしてたんとちゃうんかーい)と思いましたが、それでも飼うというなら、それはそれかなーと思いました。あと、死んでしまった時にどういう風に受け止めていくかを話していくのは大事かなーと思っていました。なかば、逃すというのは諦めていたところ。


しかし、話を聞いていた嫁さんが


長女ちゃんがチョウチョちゃんとやりたいこと、チョウチョちゃんのやりたいと長女ちゃんが思うこと、チョウチョちゃんが長女ちゃんのお家にいることの良し悪し


なんてことを聞き出して、紙に書いてまとめていました。そしたら、いっぱい出てくるんですね。自分のやりたいこと、チョウチョちゃんのやりたい(と思う)こと。僕は聞いているだけでしたが、「めっちゃ出てくるやん」と思ってました。そして、そろそろ「長女」なのか、「チョウチョ」なのか、よくわからなくなってくるでしょ?


で、その話の節々に「(チョウチョちゃんを)閉じ込めている」という言葉が長女ちゃんから出てきてたり。その後に「(チョウチョちゃんを)逃す。暗い部屋に(明るいと疲れてしまうから)」という言葉が出てきたり。長女ちゃんの思っていることが少し変化してきたようでした。

しかし、その日は家で飼う、離さないという話で終わった感じでした。


次の日の朝、起きてすぐ、嫁さんと長女ちゃんが話し合いをしています。


嫁さん:「昨日の(チョウチョちゃんの)話なんだけどさ」

長女:「ちょっとまって」「もう決めてるから」「逃す」


ということで、その日の夕方にチョウチョちゃんとサヨナラいたしました。羽はだいぶ傷ついてしまってはいましたがなんとか飛んで行ったところを家族みんなで確認しました。


余談ですが長女ちゃんはその時、「おてて絵本」を毎晩読んで欲しい、という時期でした。

寝る前に絵本を読むというのが我が家では習慣化しているのですが、絵本ではなく、おてて絵本を読んであげていたんですね。それと「鬼滅の刃」が大好きですから、鬼滅の刃に長女ちゃん・次女ちゃんが出てくるストーリーをおてて絵本で読む、というのがお好みでした。

おてて絵本、といっても読み手は親です。毎夜少し頭を働かせてなんとかかんとかストーリーをつくります。

チョウチョちゃんを逃してあげた後、そのおてて絵本で「鬼滅のみんながピンチ」「長女ちゃん、次女ちゃんピンチ」という状況を作り、その状況を救うのが「逃してあげたチョウチョちゃん」というストーリを嫁さんが読みました。それがかなり子どもたちに響いたようで。

次の日、僕も「チョウチョちゃんを逃してあげたから、チョウチョちゃんとおてて絵本で遊べるようになったねー」「逃してあげても、一緒に遊べるんだねー」とか言って父親ぶりました。無視されました。虫だけに。


ここまで書いていて思いましたが、この話は嫁さんと長女ちゃんの話ですね。僕、あんまり何もしてない。。。でも関わってはいるからね!!ブログにする資格はあるはずだ!


そんなこんな。

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