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モチベーションの立て直し方 ~WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第9話シーン1ネーム&字コンテ公開

わたくしの父は今入院中です。

脳梗塞の影響で視力のほとんどを喪失してしまい。その上、一緒に生活する予定だった母も肝不全で入院してしまったため。

父は「退院後の自宅での生活は極めて困難」と主治医の先生から宣告されてしまいました。

のでわたくし、退院後に父がお世話になれる施設を、ここのところずっと探していて。

見学9件目にようやく「ここぞ!」というところを見つけることができました。

のですが、そこへの健康診断結果の提出や診療情報の提供をお願いするため病院さんに情報共有したところ。

「空き部屋が2階で、階段ありとのことなので、階段で転倒するリスクが大きい」

「1階で生活の全てが賄え、施錠等で階段を利用者が利用しない施設の方が好ましい」

とのアドバイスをいただきました。

ご指摘まことごもっともではあるのですが――

「こっちは素人でそこまで気がまわらないから、先に伝えといてくださいよ!!!」

という気持ちに正直なってしまいました。

その上

「退院日は早ければ早いほど好ましい」

ということもあわせ伝えられてしまったため。

1: できるだけ早く退院しなければ病院にご迷惑をかけてしまう

2: しかし、施設探しは実質振り出しに戻されてしまった

という二律背反的な状況に陥ってしまったように思えてならず。

ちょっと――というか正直かなりガックリときて。

「なんもする気にならん」

状態にハマってしまいました。

モチベーションが、激減というか、崩壊しかけてしまったのです。

しかし、退院までの時間には限りがあるのですから、モチベーションをなんとか立て直し、施設を探しなおさねばなりません。

このようなとき。

わたくしは、モチベーション再構築の第一歩として「手を動かす」ようにしております。

シナリオライターであるわたくしにとって、一番馴染みがあり=一番平常心に戻しやすい手の動かし方は「タイピング」でございます。

ので、ともかくも状況を整理しようと、上記内容を箇条書きで、テキストエディタにメモしはじめたのです。

――ざっと羅列された「現状」を改めて見てみると、ふたつの点があいまいであり。
そのあいまいさを解決することが、「追い詰められた気持ち」の解消につながりそうだと感じることができました。

つまり

1:「いまの病院に入院できる残り時間は、正確にはどのくらいなのか?」

2:「階段あり、2階での生活が厳しいのなら、1階での生活はどうだろうか?」

という点を明確にできれば、それが解決策への糸口になりそうだ、と感じたわけです。

ので、「手を動かす」の第二弾は、電話となりました。

病院さんと、第一候補の施設さんに電話をしてそれぞれのお話を聞いたところ。

病院さんからは
「できるだけ早くご退院いただきたいのは確かだが、介護保険認定がおりないと入所できない、等の明確な事情があれば、介護保険認定がおり次第の入所のタイミングまで退院を遅らせることは可能」

『介護保険認定がおりるタイミングまでは、入院可能』

とのお返事をいただくことができました。

介護認定の時期については市役所から「GWもあるので5月中旬以降となる見込みが濃厚」的なお返事をいただいておりますので、あと2週間+α程度の猶予は期待できそうです。

施設さんからのお返事は

「認定が下りるまでに1階の部屋が開く可能性は低くはない。開いたらすぐ連絡をします」

「開かなかった場合にも、介護保険認定が折り次第での面談・状態確認をして、例えば"1階があくまで2階で生活していただく形でのサポートが可能かどうか”等の検討もできます」

的なお返事をいただくことができました。

ので「現状の第一候補施設さんをナシとするわけではなく、候補として残し続けることもできる」ことが判明しました。

この整頓ができたことにより、ぐっと気が楽になり、視野もひろがってまいりましたので、
「他の候補施設を探すとしての、条件と優先順位」をリストアップしようということを思いつけました。

起こしましたリストがこちらです

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<必須>

・介護保険料や医療費、薬代を除いた支払いが、月々XX万円代以下であること

・1階に部屋を借りられること

・視力をほぼ喪失している状態でも受け入れてもらえること

<できれば叶えたい>

・外出の許可がでること

・面会の許可がでること

・階段が施錠等で塞がれており、利用者が勝手に使える状態にはないこと

<もし叶えば嬉しい>

・食事で常食を選択できること=療養食オンリーではないこと

・介護保険の認定がおり次第(5月中旬予定と聞いています)早期に入居可能なこと

////

――ここまで整頓できましたら、あとはいったん人様におまかせします。

介護施設探しのWEBサービスは結構たくさんごさいまして、
その中で一番「この方はお仕事できそう!」と感じた方とは何度かやりとりしておりましたので、

「これこれこういう状況なのですが、この条件の施設って探していただけますか?」

「承りました」

というやりとりへと、すぐに至ることができました。

ここでようやく一区切りで、わたくしは結果を待ちつつこの文章を書いております次第でございます。

自らの行動を振り返りつつ、まとめます。

わたくしの場合の、
「モチベーションの立て直し方」は

1:とにかく手を動かす
→慣れた方法で手を動かして、ざわつく気持ちを落ち着ける

2:状況を整頓する
→紙に状況を羅列して書き出し、不明瞭なところ=問題解決の糸口になるかもしれないところを探す

3:問題点を明確にし、小分けにする
→今回の場合「退院日が迫っている」「施設探しの条件が抜けていた」「新条件を加味して施設を探さねばならない」が問題点だったので、
その一つ一つを「退院リミットの確認」「条件のリストアップ」「リストを専門家にお渡し」と小分けにして解決しました。

これをもっとざっくり書くと

【落ち着く】

【問題を洗い出す】

【小分けにして処理していく】

となります。

落ち着くことができ、問題を整頓できた時点で、モチベーションは「解決法」へと向く≒立て直しに成功しておりますので、
一番大事なポイントは『とにかく落ち着く』のその一点となってくるような気もします。

深呼吸なり、手を動かすなり、誰かと話すなり。
ご自身にあった方法で、まずは落ち着き、それからモチベーションダウンの原因となってしまった事象に、向き合いなおしてみてください。

そのようにしてみましたら、パニック時には見えてこなかった問題解決への糸口が、見えてくることもあるのではないか――と存じます。

少しでもご参考なり、半面教師なりにしていただける部分ございましたら幸いです。

そんなこんなで本日からは
WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』の第9話
「赤井宮司とニイロク」のネームを掲載してまいります。

まずはシーン1からですね。

こちらはメンバーシップ会員さま限定での閲覧物となっておりますが、
字コンテの方はどなたにも無償でご確認いただけますので、
どうぞお楽しみいただけましたら幸いです。

また、0~7話までのネームの方もどなたにも無償で公開しておりますので、
よければどうぞ、あわせご確認いただけますと幸いです。

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【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』

にご参加いただきますと、内部設定資料や、レイルロオドたちにまつわるのショートストーリー。あるいは掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。

『レヱル・ロマネスクゼロ』の字コンテ掲載字には、その字コンテがネーム化されたもの、および推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などを公開していきたく思っております。
どうぞご笑覧いただけますと幸いです。

『門番ニイロク』

(あらすじ)
来客や相談が多すぎて、あきらかに過労の見える赤井宮司。
そんな宮司を心配し、ニイロクは門番役をつとめるのです。

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