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【雑学】夜行新幹線の計画があった?

 山陽新幹線が開業する前、実は夜行新幹線の計画がありました。
 夜行新幹線の運行に当たり、夜間の保守の必要性から、単線での運転も計画されておりました。
 このため、東京と最終目的地の博多との中間点に当たる、兵庫県内には比較的多くの駅が作られ、原則として退避できる構造を作っていました。   
 相生駅は、夜行新幹線の退避駅として作られたそうです。
 ただ、新幹線の走行による騒音について、「深夜に騒音を出されても困る」という声や、各地で公害訴訟が提起されたりしたことから、この構想は立ち消えとなりました。  

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過去に夜行新幹線の計画がありました。

1985年には、日本国有鉄道(現在のJR)が「夜行新幹線計画」を発表し、東京と福岡、そして東京と新潟を結ぶ夜行新幹線の開業を予定していました。当時は、空路や高速バスとの競合を意識したもので、就寝用の寝台車両を導入する計画でした。

しかし、夜行新幹線の導入には、車両の導入費用や運行コストが高額なことや、就寝用の車両の設計が複雑であること、そして騒音や振動などの問題も指摘されました。そのため、実現には至らず、代わりに高速バスや格安航空会社の台頭など、他の交通手段が普及することとなりました。

現在でも、新幹線の夜間運行については、列車の点検やメンテナンスのための時間帯を除いては、運行されていません。

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