引きこもりは才能なのかなと思う
いわゆるゴールデンウィークという期間に突入。私はそもそも自粛中なタイプなのでひきこもる準備を嬉々として開始。
つまり買い出し。
ひきこもるには一旦外に出る必要がある。我々は食物を喰らわなければならないからである。
井戸の底で水を飲みながら1週間過ごせる人もいるかもしれないが、私はご飯食べる。
朝起きて、最低限の日課をこなし、買い物へ。私は可愛いから買い物に行く前に「買うものリスト」を作る。
手書きのメモである。
それを買い物の最中にズボンのポッケから取り出し、まるで「お使いに来た旦那さん」みたいな感じになる。だが、私は独り身である。
などと脳内で独り言をして、少し落ち込みながら、いそいそと買い物かごに肉や野菜を放り投げる。
ビニールシートで隔離されたレジ員と金銭の受け渡しを行った。
こうして手に入れた物品で、私は約1週間過ごす。
なるべく家から出ない。社会が外出自粛を促しているからではない。
村上春樹的にいえば井戸。鳥山明的にいえば精神と時の部屋。それに入りたい。
そう。入りたい。
入りたいとは常々思っている。ずっと抱いている思いである。
だが、十分な時間を井戸や精神と時の部屋で過ごせたことはない。
引きこもりは才能なのかなと思う。
しかし、何度も引きこもりに失敗しながら私は学んだ。少しずつ引きこもりが上手くなってきた。近年私は絶賛自粛希望中である。
世間の後押しを受け、今回さらなる飛躍を目指したいと思っている。
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