見出し画像

【poem】溶岩と浪漫


言語とは流体であるそうだ


言語の根底には
マグマのような流体が存在し
絶えず流れ、重くうねり、
それが噴き出して発語する




マグマのような流体とは
何がどこからやってくるのか

歯の間からぱらぱらと
こぼれているだけだと思っていたそれは

身体よりもさらに深いどこかから
熱され どろどろになって
この世界へ噴き出してきたということか


観測も証明もできないけど

その言葉はマグマ


そう想っていていいのだ 
わたしも あなたも

熱くて熱くて とても危険で
ひとたび噴き出せば

時間をかけて岩を創り 命が茂り島となり

いつか誰かが
その上で眠るのかもしれない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?