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菅野はソフトバンクには通じない?

日本シリーズは2年連続の同一カードである読売ジャイアンツvs福岡ソフトバンクでした。結果は福岡ソフトバンクの2年連続の4連勝で日本一となりました。読売ジャイアンツが無抵抗のまま敗退してしまいましたが、果たして日本一になるにはどのように戦えばよかったのでしょうか?様々な視点から考えていきます。

巨人が勝つには継投が大事

読売ジャイアンツのエースは菅野です。千賀(ソ)との投げ合いを避けて2戦目に投げさせることを提案する方もいますが球会の盟主を自負している読売ジャイアンツにその選択は選べなさそうです。一つ提案があります。

菅野を複数試合登板させるのはどうでしょうか。具体的に言うと先発として計算できる戸郷、サンチェス以外の日は菅野が3〜4イニング試合の要所に出てきては登板するのがいいでしょう。

MLBではこのような投手の起用法は以前から活用されています。チームで一番優れた投手を試合の要所で使うという短期決戦を勝ち抜く手段です。

球数と休養

だいたい先発投手は1イニング15球として3イニング45球放ったら肩は1日休養が必要という計算です。この計算のもとMLBでは1日余分を持たせて中4日という考え方が浸透しています。
日本はそれを都合よくとらえて週に一度の登板なのに100球前後で降りる場合が多く、中継ぎ負担が大きくなっています。

日本シリーズで菅野を3〜4イニングを目安に複数試合登板を目指し、尚且つ試合を決定付ける要所で使うことは十分に可能です。

中川の好投が流れを変える

ショートスターターやブルペンデーなどの言葉もMLBから輸入され少しずつ浸透してきています。

ここでオープナーに中川を使うのが秘策になるかもしれません。

オープナーは、本来リリーフで起用される投手が先発登板し、上位・中軸打線に回る1、2回の短いイニングを投げ、しっかり抑えた後、本来の先発投手をロングリリーフとして継投する起用法、及びこの際、先発したリリーフ投手を指す。wiki引用

オープナーは本来セットアパーが務めるため普通の中継ぎが最初に投げるショートスターターとは別になります。オープナー中川が怪我明けで初回をきちんと抑えることができるならチームに間違いなく勢いがつきます。

リリーフ例

中川1イニング→菅野4イニング→大江→ビエイラ→高梨→デラロサ→田口

1戦目と3戦目に中川オープナーからの菅野待機の布陣でいき2戦目は先発戸郷、4戦目は先発サンチェスで挑むのも面白いと思います。

セはパより球速が速い

一般的にはパ・リーグの方が平均球速が速いと認識している人が多いですが、意外にもセ・リーグのが平均球速は速いです。特にリリーフでは顕著です。

読売ジャイアンツと福岡ソフトバンクの2チームを比べると先発投手では福岡ソフトバンクの方が平均球速は勝りますが、リリーフ投手をみると読売ジャイアンツのが平均球速が速いです。

読売ジャイアンツの立場からみると、自力に勝る相手(前年日本一の福岡ソフトバンク)に勝つには、自チームの優っているところで小さな勝利を重ねていくことが勝利に近づくためには必要です。

実は150キロに強い巨人打線

読売ジャイアンツは日本シリーズでは主力が軒並み不調でした。シーズン中では150キロ以上の直球に強い吉川、岡本、丸、坂本も鳴りを潜めたところを見てもわかります。

キープレイヤーは増田大輝

増田をスタメンで起用してみるのも面白かったと思います。今シーズン増田の出塁率.458、OPS.810と優秀な成績でした。出塁率が特に高いので1番打者にうってつけの選手であり守備固め、代走に使うにはもったいない存在です。昨年は2軍で四球率23.5%、三振率9.6%、OPSは1.021と片鱗を見せていました。

もし出塁し甲斐(ソ)から盗塁を決められれば試合の風向きはかわったかもしれません。

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レギュラーシーズンとポスシーズンは違います。不調な選手は打順では下位に落とし調子の良い選手や福岡ソフトバンクに強いウィーラーなどは上位に固めてみるのが良いでしょう。

巨人は全体では2番目の強さ(交流戦から読み解く)

最後に読売ジャイアンツ目線で記事を書いてきましたが、福岡ソフトバンクはセ・パ交流戦では勝率1位、最多優勝回数を誇っています。またポストシーズンに非常に強く先発投手も複数揃っていたので下手に慣れないことをして失敗するリスクを避けるためレギュラーシーズン同様正攻法な投手起用でよいでしょう。

読売ジャイアンツは過去のセ・パ交流戦の成績をみると12球団中で4位の成績です。

セ・パ交流戦通算勝率

1位 福岡ソフトバンクホークス.勝率629

2位 北海道日本ハムファイターズ 勝率.542

3位 千葉ロッテマリーンズ 勝率.541

4位 読売ジャイアンツ 勝率.525

5位 埼玉西武ライオンズ 勝率.510

6位 オリックス・バファローズ 勝率.503

7位 中日ドラゴンズ 勝率.497

8位    阪神タイガース 勝率.484

9位 東北楽天ゴールデンイーグルス 勝率.469

10位 東京ヤクルトスワローズ 勝率.465

11位 広島東洋カープ 勝率.436

12位 横浜DeNAベイスターズ 勝率.402

近年の読売ジャイアン交流戦にも強く今年なら全体で2位ほどの実力はあったと思われます。シーズン後半戦からチームは不調に陥っていましたので、少なからず日本シリーズに影響はあったと思います。福岡ソフトバンクはポストシーズンよりレギュラーシーズンの方が苦労したと思いますし期待の若手もたくさんおり日本一でありながら伸び代があるチームです。




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