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赤ちゃんの世界は発見と喜びに満ちている。

子育てのイメージというと、笑ってる赤ちゃんをお母さんが抱っこして微笑んでいる風景で、そんなイラストがいたるところにあふれている。

まだ歩かない時期の赤ちゃんは1日泣くか寝るかがほとんどなことも、新生児期の赤ちゃんが笑うのは実は生理現象だと知ったのは子育てがはじまってからだった。

赤ちゃんを抱っこするときというのは、赤ちゃんが泣いてへろへろなときか授乳でふらふらなときで、赤ちゃんをみて微笑むことができるとしたら赤ちゃんの寝顔をみてるときが多いというのもあとからわかった。


でもまぁ子育ての中に幸せはたくさんある。

赤ちゃんと目があえばうれしいし(寝た!と思った瞬間に目があってしまったときをのぞく)、こちらをみて笑ったり手をふったり(ぐうぜんだけどそうゆうことにしとく)、自分に向かってトコトコ歩いてきてくれるのは至福。

床にぶちまけられた離乳食や、ちらばったおもちゃたちの存在を一瞬忘れるくらい幸せな気持ちになる。


だけど、わたしが子育てをしていて好きな時間はそこではない。

赤ちゃんがひとりでなにかに熱中しているのをうしろからそっと見ているときだ。


0歳の次男を見ているのは楽しい。


自分の手をグーしてパーして不思議そうに眺めながらそれをずうっと繰り返して遊ぶ。


お風呂で手桶のお湯を湯船にむかってゆっくり流したら、手をのばしてつかもうとする。でもつかめない。

あれ?という顔をしてまた手をのばす。でもつかめない。おかしいな、という顔をして助けを求めるようにこっちをみる。


ちいさなちいさな足をぷるぷるとふるわせながらつま先立ちをして、ソファの上に手をのばし、リモコンをとった!というときの「やった!」と言いそうな表情。

とったその瞬間に長男にリモコンをとられてその勢いで尻もちをついたときのなにがおきたの?!というびっくりした顔。

長男をうらみがましく見上げて、またソファを目指して立ち上がるときの決意に満ちた立ち姿。


箱をひっくり返し、おもしろいものはないかとけわしい顔で探索し、はじめてみるものを不思議そうに眺め、そうっとさわってみる。

なんどかそうっと触っていたと思うと、急にぎゅっとつかんで満足げな顔でなめてみる。



なにやら自分の世界で遊んでいる様子をみているとあきない。


赤ちゃんの世界は発見と喜びに満ちているのだ。

言葉はまだ話せないけれど、その様子や表情をみているだけで「?」→「!」→「!!」→「?」→「!」

ずっとそれをくりかえしている。


わたしが子育てをしていておもしろいなぁと思うのは子どもたちの「?」と「!」をみつけたときだ。

そこに「?」を見つけるんだなぁ。

そういう「!」のときにそんな顔するのかぁ。

お、新しい「!」を見つけたっぽいぞ。


そんな風にななめ後ろくらいからストーカーみたいに眺めては、へぇとかほぉとかふふふとか思ってる。(あやしい)

子どもは自分とはちがう感性、ちがう世界をもっている。

その子どもの世界の端っこみたいなものをちょっと覗き見すると、子どもの目からみた世界をちょっと知れる。

それがわたしにとって「!」となることが多くて。

それがおもしろい。


子育てをしていてわたしがおもしろいと思うのは、そんな風に自分の知らない世界を、見えていない世界を、子どもたちが見せてくれるからなのだと思う。

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