息子のやさしさに触れて気付かされる
ダンボールの梱包をあけていたら、手を切ってしまった。
反射的に「いたっ」と声がもれる。
ダンボールでスッパリ切れて一気に血が出てくる。
やってしまった…と思っていたら、それを聞いていた小4長男がゲームを中断して「ママ、どうしたの?」ときてくれる。いつもゲーム中に話しかけても生返事しかしないのに。
私の指の出血をみた長男はあわてて「ばんそーこー!ばんそーこー!」と絆創膏を探しに行き、ティッシュで血をふいて、「ぼくが貼ってあげるよ」と絆創膏を貼ってくれた。
びっくりするほど、やさしい対応だった。
指の先なので血は出るけど、大ケガというわけではない。
それなのに私よりも、私のことを心配してくれた長男。
絆創膏をもってきて貼ってくれた、その行動に助けられた。
でもそれ以上に、心配してくれるその心になぐさめられたし励まされて、とてもうれしかった。
子どもたちはよくケガをする。
それこそ絆創膏を貼ることは日常茶飯事である。
日常になりすぎて、家事をしてる途中だったり、疲れていたりすると、息子たちに「絆創膏はってー」と言われても、「貼ってあげるから絆創膏もってきて」とか、ついつい言ってしまうことがあることを思い出す。
ケガをしたとき、大事なのは絆創膏を貼るという対処ではなく、痛みや悲しさに寄り添うという気持ちなのだよなぁと、長男のやさしさにふれて気付かされる。反省反省。
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