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寝る前のおしゃべり

真っ暗な寝室の扉をガチャっとあけて、そうっと小2長男が入ってくる。

「ママ?おきてる?」

ささやくような小さな声。


起きてるよ。

同じく小さな声で答える。


家族3人で一緒に寝ていた生活から、去年次男が生まれてからわたしと次男、夫と長男で寝るようになった。

さみしそうにしていた長男だったけど、最近気付いたら先に次男と寝室に移動して寝ているわたしのところにおやすみを言いにやってくるのが習慣になっていた。

寝室に移動する前に私は長男におやすみを伝えているのだけど、そのタイミングでは長男はまだおやすみではないから、ママのおやすみは聞いたけどぼくのおやすみはぼくが寝るときに伝える、という理屈らしい。

おやすみというのは、双方向性があってお互いに言うものだと勝手に考えていたのだけど、言われてみたらまだ寝ないのにおやすみを言うのは変だというのもまぁわからなくない。


長男の「おやすみ」に対して、おやすみと伝えて、おやすみのぎゅうをして、長男が赤ちゃんのときからの習慣で、今日も大好きだよと伝える。

そうすると、長男がこれまた小声で昼間話したかったけど話せなかったことや今日やったゲームの話をしてくれて、話して満足すると「じゃあねバイバイ」と両手タッチして、またそうっと戻っていく。


日中お互い家にいるけれど、わたしは仕事があるし長男は長男でみたいYou Tubeがあったりやりたいゲームがあり、仕事が終わったと思ったら次男が保育園から帰ってきてなかなか長男とゆっくり話せるような環境にならない。

だから、次男が寝たあと、長男が寝る前のこのちょっとの時間は、ふたりでゆっくり話せる時間。

真っ暗で静かで、お互いにいつもよりちょっと素直に安心して話せる雰囲気がある。

寝る前に大好きだよって伝えるだけで、ちょっと優しい気持ちになれる。


なんのルールも約束もなく、長男の気分で続いているこの習慣。

いつまで来てくれるのかなぁと思いながら、毎日おやすみを伝えている。

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