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息子にはじめて服を選んでもらった話

「いいねぇ、ママその服似合ってるよ。誰が選んだの?」

「息子さんです。選んでいただいてありがとうございます」


と、いうわざとらしいやりとりを最近何度も繰り返しているのだけど、小1長男はとてもうれしそうだ。


少し前のこと。

1年前の断捨離によってあったかくて授乳もしやすい服がない!という状況になった。

長男と0歳次男を連れて買い物に出かけたものの、わたしは優柔不断。

お店をぐるぐる回りながら迷っているうちに、0歳次男がぐずりだしてしまった。

でもなにか買って帰らないと着る服がなくて困る。でも決められない。

あせったわたしは長男に聞いた。

「ねぇ、こっちとこっち、どっちがいいと思う?」


わたしの買い物に付き合うのにすっかりあきていた長男がちゃんと答えてくれるという期待もなく、とりあえずくらいの軽い気持ちで。


長男はわたしが両手にもった服をじっくりみはじめる。

あれ?予想とちがうぞ。

真剣な顔で考えていた長男が「こっち。茶色のほう」と言ったので、うん、これにしようと決める。

「選んでくれてありがとう」と伝えて急いでレジに向かう。

次男も泣いてるからはやく撤退せねばならない。


こんな風に意見を言ってくれるようになったんだなぁと成長を感じつつ、優柔不断なわたしはおかげで決められて助かったなーと思っていた。


だけどわたしが思っていた以上に、それは息子にとって大きな出来事だったらしい。


家に帰ると「ママさっきの服、早く着てみて!」と言われ、ええーっと思う。

着ると今度は夫に「これぼくが選んだんだよ、いいでしょ」と自慢。


それ以来、その服を着るたびに冒頭のやりとりが発生し、着ていないと「なんでぼくが選んだ服着てないの?」と悲しい顔をされる。

わたしにとっても大切な一着になった。



子どもというのは、大人からサポートされる立場になることが多い。

そんな中で、大人をサポートする経験というのは自信につながるんだろうなぁ。

だれかのために選ぶ行為ってうれしいよなぁと改めて思った出来事でした。


ちなみに今日は次男の服を買いに行ったら自信満々で「ぼくが次男の服、選んであげようか〜?」と申し出があったので、服選び係に任命したら、楽しそうに選んでいました。

きっと明日からわたしだけでなく次男も、その服を着るたびに「いいねぇ、その服だれが選んだの〜?」と聞かれることでしょう。





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