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きっと忘れないバタースコッチパイ

「ママ、バタースコッチパイ食べたい!」

小2長男が言った。


もし我が家の休日の定番おやつがバタースコッチパイならば、はいはいと作ればよいわけだけど、そうではない。

バタースコッチパイなんてつくったこともなければ、食べたこともない。


「バタースコッチパイってなに?」と長男に聞いてみるも、要領をえず、とにかく食べたいと言う。

なにがいったいどうなって、どこから出てきたんだ、バタースコッチパイ。


とりあえずググる。

なるほど、バターとキャラメルのパイらしい。

カロリーの塊すぎる。

材料をざっと調べてみるが、我が家の冷凍庫にはパイシートもなければ、コーンスターチもない。


買い物に行かないと材料が足らないと説明してなんとかその日は終わったものの、そこからとにかく食べたいとアピールが続く。

簡単そうなレシピを調べていたら、長男が大好きなゲームの再現レシピとして、バタースコッチパイが紹介されているのを発見。

これだ!

突然我が家で誰も食べたことのないバタースコッチパイを食べたいと言い出した理由はゲームだったのだ。


なんとなく食べてみたい理由に納得したので、重たい腰をあげて材料を買い、お菓子づくりが好きな我が弟にパイ型を借りてつくってみることにした。


人生初のバタースコッチパイ。


意外とスムーズにうまくできたのだけど、つくっている途中からずっと思っていたことがある。

それは、これ長男食べなさそう〜ということである。

長男はそもそもケーキ自体あまりすきではなく、誕生日だってテンションの最高点はろうそくを消す瞬間。

食べるのは上に乗ってるチョコとフルーツ、みたいな感じなのだ。

お菓子は好きだけど、生クリームみたいな甘いものはあまり好まない。

でもバタースコッチパイは、これでもかというほどの甘さ。

さてどうなる。


完成したバタースコッチパイを見た長男はテンションあがったものの、切り分けてみると微妙な顔。

一口食べてやはりイメージとちがったらしく、ほぼ食べず!(笑)

やっぱり!!!!

そんなわけで夫とふたりで「これカロリーやばいね」と話しながら食べました。


てきとうな性格すぎて、お菓子づくりが苦手すぎるので、人生の中で休日にバタースコッチパイを作る日がくるとは思ってもいなかったし、長男が食べたいと言わなかったらバタースコッチパイを食べることもなかったと思う。

子育てっておもしろいなと思うのはこんな日。

息子たちのおかげで自分の予測しない方向に自分の世界が広がっていくのだ。


ちなみに長男はずっとバタースコッチパイって言ってたけど、正確にはバタースコッチシナモンパイらしいです。

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