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保育士さんに学ぶフィードバック

感想を伝える。

意見を伝える。

仕事で面談をする。

子どもがいたずらしたときになにを伝えるか。


他者にフィードバックをする機会というのは意外と多い。



そのフィードバックでエンパワメントされるのか、エネルギーを奪われるのか。行動したくなるのか、したくなくなるのか。

フィードバックする側は無自覚でも、フィードバックを受ける側はどんなフィードバックを受けるかによってその後の行動や思考に影響をうけやすい。


最近、フィードバックを受ける側としてすごいなと思ったのが0歳の次男の一時保育先の保育士さんだ。


最初の一言はポジティブに

秋ごろから月に何回か一時保育で短時間の預かりをしてもらってる次男だけど、預かり時間中そこそこ頑固に泣き続けている様子。

迎えに行ってもだいたい抱っこされている。


いつも泣いてるかな…と心配しながら迎えにいく。

そんな親の気持ちを保育士さんはすごく理解してくれている。

だから最初の一言は絶対ポジティブなことをフィードバックしてくれる。

「ご飯、ご機嫌でぜんぶ食べれましたよ!」

泣いてる時間が長くても、あまりミルクを飲めなくても、心配を解消する一言を最初にくれる。

最初の一言は、印象に残りやすい。

そこでネガティブなことを伝えると、気持ちもそちらにひっぱられてしまう。

だから最初の一言で安心をつくってくれるのだ。


できないことではなく、できたことに注目する

保育中の様子も、「膝に座らせてないと泣いちゃって遊べませんでした」ではなく「膝に座らせてるとおもちゃで遊べましたよ!」と言ってくれる。

同じ状況でも、できたことに注目して伝えてくれるから、受け取る側の気持ちはだいぶかわる。

ちょっとでも遊べてよかったと、ホッとした。


一見ネガティブなことも視点をかえて伝える

次男は、ふだん眠いときとお腹がすいてるとき以外はあまりぐずることがない穏やかボーイなのだけど、一時保育先の建物が見えてくると察して泣きはじめ、受け渡しのときには大号泣してえびぞり状態。

わたしとしては一番胸がいたむシーンだ。

ごめんね、とつい思ってしまう。

そんなときも保育士さんは「すごいね〜もうわかるんだね〜」「お母さんのこと、大好きなんだね」と次男に声をかけてくれる。

泣いてる→いやなんだ→預けるわたしがわるい

みたいに意味づけしがちなんだけど、それをちがう視点でとらえてリフレーミングしてくれて、そういう見方もできるなぁと思う。

子どもに対する新しい視点をもらえることは、とても貴重な機会になる。



保育士さんのフィードバックに一貫しているのは、親の安心をつくっている、ということ。

子どもを預かるという機能だけでなく、子どもを育てる親を支えるという役割をもってフィードバックしてくれていることが伝わってくる。


子育てをしていると、ふとしたところからナイフみたいな言葉がとんできて、油断してると刺さる、みたいなことがやっぱりある。

だから防衛反応として油断しないように油断しないように、なにを言われても大丈夫なように心の準備をして、ネガティブなことを言われることを想定しておく、みたいなことをたぶんわたしはよくしている。

だけど、一時保育の保育士さんからのフィードバックの積み重ね、安心の積み重ねで、ここの人たちには防御してなくても大丈夫そうだなと思えるようになってきた。

子育てに対する気持ちがすこし軽くなってきた。

とてもありがたいなぁと思っている。




そのフィードバックは相手を力付けるだろうか。

そのフィードバックは相手にどんな影響をつくるだろうか。

そのフィードバックは相手にどんな変化をうむだろうか。


フィードバックをする側の立場にたつとき、そんなことを心にとめておきたい。

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