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息子から学ぶこと

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子育てをする中で考えたこと、感じたことのマガジンです。
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2018年10月の記事一覧

母でもあるけど、母ではない。

どこへ行っても「お母さん」と呼ばれ、TVでもネットでも親戚からも「子育ては、母親こうあるべき」という話を聞かされる。 息子が生まれ、「母親」という役割が増えた。 それは事実だし息子はかわいいのだけど、本を読むのがなにより幸せで仕事もそれなりに楽しんでいて、学ぶのが大好きな「わたし」は今までどおりここにいて。 それなのに、周りから見たわたしは「お母さん」でしかない。 育休中、そんなすこしぽっかりとした気持ちを感じていた。 ** 「ママモードにお休みを」をいう特集企画を

その子が、その子らしくいられるために必要なこと。

この前まで、ちゃんと座ってられたじゃん!!なんで!!?? わたしは心の中で叫んだ。 ** 少し前に、4歳の息子を連れて美容院にいった。 はじめてその美容院に行ったときは、座っていられるだろうか、大丈夫だろうかと心配しながら行ったのだけど、お姉さんに話しかけられてはにかみながら、カットの30分の間じっと座って鏡を見ていた息子。 お姉さんに「じょうずにすわれるね!」「かっこよくなったね」とほめられて、帰り際にはアメまでもらって上機嫌で帰宅した。 美容院、意外といけるじ

わたしの中にある「母」の割合

育休中ほど、1日を長く感じたことはない。 働いていたときには「やばいもう16時!時間ない!仕事終わらない!」なんて思っていた16時だったけど、育休中はなかなか16時にならなかった。 やっと16時になってからも、息子が泣き出すたびに夫が帰宅する19時まで何度も何度も時計を見て、ため息をついていた。 話ができない赤ちゃんと1日ずっとふたりきりで過ごすことの孤独、みたいなことがよく言われて、たしかにそういう側面もあるのだけど、産後すこしたった頃に小説家である平野啓一郎さんの『