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スランプと補欠合格。鬱々とした日々の先に手にした大学生活と幸運のワンピース

RAHA KENYAは、いつも応援下さっている皆さまに支えられ、常に共に歩んで参りました。

そんな皆さまとRAHA KENYAの出会いやエピソードのひとつひとつを思い出という形で残したい、という想いから、「私にとってのRAHA KENYA」ブログを毎月配信しております。

今月は第2弾として大学の入学祝いにRAHA KENYAのワンピースを購入いただいたTokoさまにお話をお伺いしました。

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「アフリカ=人助け」を変えたリエさんの姿

ラハノワの皆さん、こんにちは。
東京の大学に通う、大学1年生のTokoです。
今日はお昼に久しぶりに外出する予定があるので、大学入学祝いに両親に買ってもらったRAHA KENYAのワンピースを着てワクワクしています!

私とRAHA KENYA、そしてアフリカ布との出会いは、Twitterでした。2019年の10月頃、受験勉強でまいっていたときに息抜きで眺めていたタイムラインにリエさんのツイートが流れてきたんです。
気になってページに飛んでみると、リエさんがアフリカ布で作ったお洋服を着ている4枚の写真が添えられている固定ツイートが目に入って、「可愛い!」と思いました。

原色を使った色鮮やかなイメージがあったアフリカ布が、アジア人の肌の色とこんなにも合うんだ、と新鮮でそこから気になるようになりました。

もともと同世代の友達に比べて海外に行く機会は小さい頃から多い方でした。新興国を旅するのが好きだった母の「あなたが今住んでいる、ここ(日本)だけが世界じゃないのよ」という教えを受けていたため、グローバルな環境が好きで、海外、世界で活躍されている方々のアカウントをフォローしていました。
とはいえ、アフリカのイメージは「貧困」とか、ネガティブなもので、「アフリカに行く人=人助け」という印象があり、信念を持つ人が行く場所だと思っていました。しかし、リエさんのツイートを見ていてそのアフリカのイメージがガラッと変わりました。「アフリカにいる人みんなが人助けをしに行っているわけではないんだ」という発見と、高層ビルが立ち並び、ダウンタウンがあって、おしゃれな洋服がたくさん作られているという環境にも驚きました。

1万件いいね!ツイートの反響

リエさんと職人さん・ウィリアムとの関係性や会話の内容、そして動画や写真と一緒に配信されるリエさんのケニアでの日常をTwitter上で楽しんでいたのですが、日を追うごとにより一層その世界観に引き込まれている自分に気がつきました。そんな時に一目惚れしたのが、当時「試作中」として配信されていたノースリーブワンピースでした。

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モデルさんの着画写真を見て「可愛い!絶対欲しい!」と思いました。普段の買い物であれば「なくなったらそれがご縁だった」と思っているところなのですが、このワンピースだけは「誰かに取られたくない。」と思ったんです。早速、「購入したい」という意志だけでも伝えよう、と2020年の2月にリエさんにDMを送って値段や詳細を尋ねました。すると、「2万円くらいを予定しています。高校生には高いですよね…」とのリエさんからのお返事が。

もともとこのワンピースは大学合格祝いに親に買ってもらうつもりでいたんです。なので、値段が2万円と聞いた時も、「その値段なら買えない……。」とはならず、、なんとか親にも商品の裏にこめられた思いと、そこにかけられた時間とこだわりを伝えて買ってもらおう、と思いました。もし親に買ってもらえなくても自分のお金で買うつもりでした。
親の理解を得ようと何日間に渡って「こんな素晴らしい人がケニアにいてね!」「最近いいなって思ってて。」「近々ワンピース販売するらしいよ!可愛くない?」「ひと段落したら買いたいな。」と少しずつアプローチしていました!

そんな中、Twitter上で驚くことが起きました。

リエさんからのDMの回答に対して「手間も時間もかかっているのは承知の上なので、値段が高いとは思いません」という旨のお返事をしたところ、想像以上にリエさんが喜んでくださって、私とのやりとりをツイートしてくださったんです。

すると、たくさんの良いねとリツイートが来て、なんとそのツイートの影響でワンピースの需要が高まったとのことでした。

何の気なしにお伝えした一言が多くの方に届き、「親御さんの教育が素敵なんですね」「感動しました」「ものの価値を理解している」といったコメントを見ていて、改めて自分が生まれ育った環境のことを思いました

東京で生まれ育ち、幼少期から恵まれた環境で育ったことはわかっていました。「値段よりその背景にある価値や想いが大切」と思えたのは、日々の暮らしでその考え方を教えてくれた親がいたからだと思います。そして、その思考を持つことができる生活基準を維持してくれた親のありがたさに改めて気づきました。

とはいえ、同時に焦りと緊張もありました!

「みんながそのワンピースの良さに気づいてしまった!私はどうしても欲しいのに、自ら商品の認知度を上げてしまったなんて…購入出来なかったらどうしよう…!」

「補欠合格」と先への不安

今だから言える話なのですが、実は当時まだ大学に合格はしていなかったんです。
最初に少し、「受験勉強でまいっていた」とお伝えしたのですが、本当に受験期は苦しいことの連続でした。
私の代は文科省が決定したセンター試験廃止の前年で、最後のセンター試験が行われた年でした。そのため、浪人生が最後の挑戦と全力で挑み、合格基準が例年よりもかなり上がっていたんです。

勉強している、という自負はあったものの、うまく力が出せる時と何をしても成績が上がらない時の波があり、そのスランプと受験期が重なってしんどくなり、鬱っぽくなっていた時期がありました

リエさんに「合格祝いで買ってもらいます」とお伝えした時期は、受験した全ての大学の状況が「補欠合格」で、まだ晴れやかな気持ちとは程遠いところにいました。
例年だと受かっていたであろう大学でも落ちている人はたくさんいて、もしかしたら私も浪人かもしれない。大学生活は1年先になってしまうかもしれない。また受験勉強をしなければならないかもしれない……

そんな気持ちで、半分願掛けのような気持ちでDMを送ったことを鮮明に覚えています。

そんな心境だったからか、リエさんからいただいたお返事は私の心を救ってくれました。「久々にいいことがあった!」と思えて、とても嬉しかったです。

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だからこそ「何が何でも欲しい!」と思い、ワンピースの発売日には5分前からスタンバイして、母に協力してもらってなんとか購入することができました!発売から3分程度で一部売り切れの報告ツイートがあったので、ドキドキハラハラしていました。

購入手続きが終わったときはもう一安心でした。

それからまもなくいただいた、大学からの正式な合格通知。
時を見計らったように手元に届いたあざやかなオレンジのワンピース。

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普段色鮮やかなものには手を出さないのですが、手元に届いたときには、写真よりあざやかなその色合いにとてもテンションが上がりました。

合格祝いに、と購入したワンピースが本当に「合格」したしるしとして手元に届き、本当に嬉しかったです。

夢見たキャンパスライフと現実、その先の「夢」

今私は大学1年生です。正直、ワンピースを購入したときに思い描いていた大学生活とは全く違う日々を過ごしています。
私の大学がコロナ対策を徹底していることもあり、前期・後期合わせて入学以来、大学に行ったのは2回だけしかありません。
講義は全てオンラインで行われ、友達と話をし始めたのは後期に入ってからです。実際に顔を合わせて遊ぶことができたのはつい最近でした。

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本来ならこれも4月に経験しているはずのことなんだよな、と複雑な思いになったり、思い描いていたキャンパスライフと違っていて、休学したほうがよかったと感じることもあります。

ですが、このワンピースを海外に来ていけたら映えるだろうなと思うし、どこにでも着ていきたいをいう気持ちは変わっていません。
海外に関心があったため、大学ではいろんな国のことを知りたいと、国際関係を学び、英語や現代アメリカの講義も取ってみました。リエさんを通してアフリカに関心を持ち、発表の場でアフリカの話をしたこともあります。

この状況が落ち着いたら、小さい頃から広い世界のことを教えてくれていた母と、旅行好きな祖母と3人で旅行に行きたいと思っています。
そして、ケニアにもいつか必ず行きます!その際は是非購入したワンピースを着てリエさんたちのもとを訪れてみたいです。

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高校3年生ながら商品の裏にある過程や想いを受け止め、購入を考えてくださり、辛い状況の中商品を楽しみにしてくださっていたTokoさま。

インタビューを通じて、どんな状況であってもその心境・環境に少しでも楽しい瞬間や思い出を一緒に作ることができる商品をお届けしていきたいと改めて感じました。

Tokoさま、インタビューへのご協力、本当にありがとうございました。