見出し画像

【ベビー商品発売!】ただ可愛いだけじゃない、ママ・パパのニーズを最重視したアイテムが誕生

RAHA KENYAはベビーライン【RAHA BABY】の販売を開始いたします。

画像24

弊社の代表・リエ(@KawanoYOME)は昨年9月に女の子を出産。ママになった代表が育児を通じて「こんな商品が欲しい!必要だ!」と思う商品を開発。加えて子育て経験のあるママ・パパさん19人に商品企画に携わっていただき、ママ・パパさんたちのニーズを起点に製作を進めました。

今回は商品企画〜製作まで全てを担当したRAHA KENYAスタッフのリホさん(@Rihito_viajera)に製作秘話や商品に込めた想いをインタビューしました。

画像3

「欲しい」じゃなくて、「必要」なもの

 ー ベビーアイテム、商品製作を進める上で軸としたことはなんですか。

(リホ)ママ・パパさんたちの真のニーズを追求することです。ただ可愛い商品じゃなくて「本当に必要なもの+可愛いもの」を作ることにこだわりました。

ー ニーズを知るために『ベビーお助け隊』を結成したんですよね?

(リホ)代表は新米ママで子育ては初めてのことばかり、RAHA KENYAのスタッフは子育て経験がないので、本当のニーズはわからない。

だから、SNSで『ベビーお助け隊』を募集しました。すると19人のママ・パパさんが参加を希望して下さいました。お助け隊でLINEグループを組み、商品企画を進める上で、リアルタイムに様々な助言をいただきました。

ー なぜこの6商品ラインナップにしたんですか

(リホ)まずお助け隊の皆さまに「ベビーアイテムで欲しいものはなんですか?」という質問をしました。すると「ネクタイ、ヘアバンド、キーホルダー、甚平...」などとお答えいただきました。

でもそこで「ん?」ってなって。

ヨダレかけやロンパースなど、絶対に子育てに使うでしょ!というアイテムが回答にほとんど出てなくて。

「欲しいものと、必需品は違う」ということに気づいたんです。

毎日使っているものは、当たり前すぎて「欲しい!」とならない。でも、その毎日当たり前に使っているものがママさんの本当に必要なものなんじゃないかなと思いました。

そこで「普段の子育てバッグの写真を送ってください」という質問に変えました。皆さんから送っていただいた写真をみたら、全員がブランケットやスタイ 、ポーチを持っていることがわかりました。普段意識しないけれど絶対に使っているものと、欲しいものって違うんだとわかりました。私たちは普段絶対に使うものを届けたいと思ったんです。

画像1
画像2

実際にお助け隊の方々に送ってもらった写真

ママさんの必需品である6商品『スタイ・ロンパース・キッズTシャツ・かぼちゃパンツ・ブランケット・ポーチ』を製作することを決定しました。

画像25

こだわったアフリカ布のデザイン

ー 商品に使うアフリカ布はどうやって決めたのですか?

(リホ)当初私たちが選んだのは6種類の布でした。アフリカ布は派手なものが多いので、普段私たちが布選びをするとき、派手すぎず、日常に取り入れやすいデザインを選ぶようにしていました。

画像4

当初選んでいたアフリカ布の組み合わせ

でも、お助け隊の皆様に意見を伺うと派手なものを好むことがわかったんです。普段、ママさん自身が派手なものを持つには抵抗がある。でも、子どもにはビビットな派手なデザインを使いたい!という方が多かったんです。だから、思い切って普段では抵抗があるような派手で個性的なデザインの布を選びました。

デザイン性と機能性にこだわったスタイ 

すたい1

ー なぜこのデザインにしたんですか?

(リホ)お助け隊にアンケートをとると満場一致で360度スタイを希望されていました。

ー 理想のデザインを実現するのは大変でしたか?

(リホ)正直、途中でもうできないかと心折れそうになりました。(笑)

スタイの全周をバインディングで囲うデザインにしたのですが、それが想像の何百倍も難しくて。ミシンで縫う時に、日本では裏を見ながら縫えるミシンがあるんです。でもこのミシンはケニアではなくて、バインディング部分から縫い目が両面ずれないように縫うのはとても難しかったんです。だから、バインディングのデザインを色々変えてみました。結局サンプルは35枚くらい作ったと思います。

すたい

ー サンプル完成したと思ったらハプニングもありましたよね。

(リホ)バインディングもできた!最終サンプル決まった!と意気揚々と実際にお子さんに試着してもらったら、まさかのサイズが小さいことに気づきまして。サイズを調整しつつ、街で見かける子ども達に声をかけまくって試着してもらいました。

画像8

路上のお子さまに声をかけ試着をしていただく様子

ロンパース・キッズTシャツ

画像10
キッズTシャツ

ー なぜこのデザインにしたんですか?

(リホ)当初、ケニアの国のシルエットのアフリカ布を縫い付ける予定だったんです。

画像11

ケニア国旗のデザインを縫い付けたサンプル

でもお助け隊の皆さまから子どもに洋服を着せるとき「これはキリンさんだよ〜ぞうさんだよ〜」と言いながら着せたい!というお声をいただき、動物のシルエットを縫い付けることにしたんです。

ー なぜこの配色にしたんですか?

(リホ)当初はアフリカ布とTシャツの色が馴染む組み合わせにしようと思っていたんです。でも、出来上がったサンプルをお助け隊の皆さまに見せると「アフリカ布が目立つような映える色合いの方がいい!」という意見をいただき、組み合わせを変えました。そして、男の子と女の子用でバランスよくなるように配色を決めました。

画像12

組み合わせ候補の一部

ー アフリカ布をTシャツやロンパース に縫い付けるのはどうしたんですか?

(リホ)刺繍ができる『ウィリー』という職人さんが製作を担当してくれました。全自動のミシンを使って縫い付けているのですが、縫い付ける位置や縫い目が脱線しないように細心の注意を払ってくれました。どれだけ丁寧に位置を調整しても、糸が脱線してしまい検品落ちしてしまうものもありました。縫い付ける糸の幅も太いとダサいし、細いと目立たないし、と色々な太さで縫い付けてもらって何度もサンプルを作り続けました。

画像13

かぼちゃパンツ

パンツ

ー カボチャパンツの製作で難しかったのはどんな部分ですか?

(リホ)一番難しかったのは、パンツに使うゴムの素材調達です。当初使っていたゴムだと伸縮性が悪くて、実際にお子さんに試着してもらうと、きつくて泣かれてしまったんです。伸縮性がよいゴムはなかなか見つけられなくて、テイラーさんにも手伝ってもらってよりよいゴムを探しました。そしてパンツ自体のサイズも調整して最終的なサイズを決めました。ケニアでは同じ素材を大ロットで調達するのがすごく難しくて、素材の調達はいつも争奪戦です。

ー 他にもこだわったところはありますか?

(リホ)縫い代の始末の方法ですね。最初はオーバーロックで縫っていたんですが、お子さんの肌への刺激を最小限にするために二つ折り縫いにしました。このかぼちゃパンツは『ジョセフ』という職人さんが作っているのですが、何度も何度も何度もサンプルを作り直しても一切文句を言わずに直してくれる彼のプロフェッショナルさにたくさん救われました。

画像15

ブランケット

ぶらんけっと

ー ブランケットは裏地がフリース素材になっていて肌触りがいいですよね。

(リホ)そうなんです。でも実はこのフリース素材の調達にとても苦戦して、ブランケットも、もう販売できないかもって思いました(笑)

裏地

ー フリース素材の調達も難しかったんですか?

(リホ)はい。とても。(笑)

サンプルが全て完成し、量産に入ろうと思いフリース素材を調達にいったら、サンプルに使っていた色の素材が売り切れてしまっていたんです。しかも、次にいつ入荷するかわからないと言われてしまって。だからフリース自体の色も再び選び直しになりました。ナイロビのあらゆる素材屋さんを回って、フリースを探しました。あとでこのフリース買おうと思って、別の素材屋さんの店舗を回っているたった数分の間にも売り切れてしまうこともあり、戦いでした。

ー 職人さんとのコミュニケーションも大変そうでしたね。

(リホ)製作をお願いしていた職人さんに最終サンプル完成間近に「忙しいからこれ以上はできない」と言われてしまって。検品の基準が厳しいので、私たちの商品を作ると時間がかかってしまうから嫌がられてしまうこともあるんです。そこから焦って新しい職人さんを探しました。そして『コリン』という職人さんに出会い、製作をお願いすることにしました。

コリンの口癖は「Tomorrow is another day」(明日は明日の風が吹く)で。いい言葉なんですけどかなりマイペースな人だったんです。「この日までに10枚はできるよ」と言っていたのに結局4枚しかできていないとか、納期も伸び伸びになってしまって、何度言っても「OKOK!」としか言われず結構焦りました。でも、諦めずに連絡し続け、工房に通い詰めました。そして量産の最後の最後には、納期ぴったりに全てのブランケットを揃えてくれたんです。

画像18

巾着ポーチ

ポーチ

ー なぜこのポーチのデザインになったんですか?

(リホ)お助け隊の皆さまの持ち物をみてみると、全員ポーチを使っていたんです。だからポーチを作ろうというのは決まっていました。しかも、写真をみると、何個もポーチを持っている人が多かったんです。だから2つのポーチを1つにするだけでもママさんの荷物を減らせるのではないかと思い、ポーチを2段構造にすることにしました。上の巾着部分には、お洋服や哺乳瓶、スタイやガーゼなどを入れて、下の部分にはおむつやお尻拭きシートを入れてもらいたいです。もしくは、巾着部分には綺麗なお洋服、下の部分には着替えや汚れたものをいれるように分けられるようになっています。

画像26

ー 職人さんは誰にお願いしたんですか?

(リホ)RAHA KENYA立ち上げ当初から関わってくれている『ウィリアム』という職人さんです。彼も昨年の12月に2児のパパになりました。代表が2年前にひとりでブランドを始めた時最初に商品を作ってくれたのが彼です。代表との思い入れが深い、彼に製作をお願いできたこととても嬉しく思います。

画像24

ブランド立ち上げ時からの職人・ウィリアムと代表

ー 製作で特に大変だったことはありますか?

(リホ)日本に商品を送る2日前にハプニングが起きました。

ー ハプニング!?

普段、私たちは日本で買ったチャコペンを職人さんに使ってもらっているんです。日本のチャコペンは消しやすく跡が残りにくいからです。ポーチが全て完成して「よし!これで日本に送れる!」となったら、私たちが渡したチャコペンではなく、ボールペンを使っていることに気がついて、ほとんどが作り直しになってしまいました。「なんでチャコペン使ってくれたなかったの!?」と聞いたら「細いのがいいからこれにした!」と...(苦笑)

次回からはチャコペンだけじゃなくて鉛筆削りも渡そうと学びがありました。

iOS の画像

チャコペンの代わりにボールペンを使われてしまったポーチ

安心して身に付けてもらうために

ー 今回検査機関に素材の品質検査も依頼したんですよね?

(リホ)そうなんです。使っている素材を全て日本の検査機関に送って、ホルムアルデヒド検査しました。基準値を下回るようにチェックし、安心してお子さまに身に付けてもらえるように検査をしました。

画像24

ー たくさん聞きたいことはまだまだありますが、やっと商品をリリースできますね。今のお気持ちは?

(リホ)一言でいうと、感無量です。去年の10月から商品企画して、12月からケニアでの製作を開始して、正直に言うと「もう完成できないかもしれない」と思うことが何度も何度もありました。職人さんを探したり、素材を探したり、製作の方法を改善したり、職人さんと連絡が取れなくなってしまったり....ハードルばかりでした。でも、サンプルが完成した時、ひとつひとつの商品が完成したときの喜びは大きかったです。

お客さまに「え!可愛い!これケニアで手作りしているの!?」という驚きと感動をお届けできたら嬉しいです。

製作においての苦労は語りきれないほどありますが、それ以上に技術や人柄の素晴らしい職人さんに出会った時、彼らと一緒に改善を重ねたサンプルが完成したとき、そして商品が完成したときの喜びは何物にも変えがたい喜びだったと語ってくれたリホさん。

画像21

ベビーお助け隊の皆さま、製作してくれた職人さんたちの努力、そしてリホさんの絶対に諦めない精神が揃って実現した子育て中のママさんたちのニーズに寄り添ったベビー商品。

『ただ、可愛いだけじゃない、本当に使えるアイテムを目指して作った商品』です。お子さまやご友人のプレゼントにぜひお手にとっていただけたらと思います!

イエロー

最後までお読みいただきありがとうございました。

▼代表リエが【RAHA BABY】立ち上げにかける想いはコチラ