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てんぐのドラゴンランス卓観戦記③:視聴者参加型TRPG配信!

ドラゴンランス読み始めました

 拙宅の最寄りの公立図書館は、なぜかTRPG関連書籍に強いです。なにしろ、文庫版時代のGURPSルナルのリプレイや央華封神のルールブックまで所蔵してるくらいです。
 そんな図書館ですから、ダークエルフ物語やドラゴンランスシリーズといったD&D小説も全巻所蔵されてます。特に後者があるのはありがたいです。なにせ、電子書籍で合本版は出てますが、凄い値段になってますからねえ。

 で、そんなドラゴンランス物理書籍ですが、恐ろしくスイスイと読めちゃいます。フィズバンやレイストリンやローラナやティカといったD&D関連書籍で名前を目にしてきた面々が登場するたびに、「お噂はかねがね」と呼びかけたくなります。
 この面々はもちろん、主人公タニスたち冒険者一同も実に魅力的ですし、なにより「このキャラは5eだとレンジャーかな、それとも弓剣兼用ファイターかな?」「彼はパラディン一択だな」「やはりクレリックがパーティにいると安心感が増すよなあ」などなど、実際のシステムと照らし合わせて考えることで、ますます感情移入していきます。これもTRPGを題材にしている作品ならではですね。
 そしてもうひとつ、「このドラゴンランス世界はこうなってるから、彼らはこう考えて行動するんだな」と予習できていたからでもあります

 その予習となってる炯遊えいりさんのドラゴンランス卓の配信ですが、ここ数週間配信された3話と4話と5話がこちらです。

今回の配信感想

 呂布めいたロン先生を筆頭に、このドラゴンランス卓の冒険者一行の大活劇を拝見していると、「D&Dでも三国無双みたいな暴れぶりってできるんですよ」という事例になりますね。

 そして、ドラゴン軍団に焼け出された村の避難民を城塞に受け入れようとしない腐敗領主を合法的に追い落とすための政治工作として、各ギルドのお使いをしつつ票獲得の根回しをするという展開も熱いです。やはり政治はTRPGと同じく人間理解の芸術ですからね。どんどん参加しましょう。

 さて、その「参加」って単語を出しましたが、このドラゴンランス卓ではリアルタイムで配信を視聴してる視聴者が、コメントチャット機能を使ってPCへ声援を送って<インスピレーション>(ここでは不利な判定のやり直しなどを行える特別なポイント。本来はセッション時のカッコ良いロールプレイやクリティカル成功などでのボーナスとしてDMから与えられる)を与えることができましたが、5話からはモブPCのロールプレイができるっていう別の面白い機能が採用されました。
 モブっていうか、名も知られぬままワンシーンだけ登場して退場していくキャラクターのたったひとつのセリフって、その作品の世界観の象徴というか、依り代だったりすると思うんですよ。もしくは、推しのキャラクターに倒されて断末魔のセリフをあげることで、その株を上げることに貢献もできます
 というわけで、5話途中からてんぐも参加してみましたが、実に刺激的でした。まあ、何回かは「セリフを言おうとしたら『お前はもう死んでいる』状態だった」なんてハプニングもありましたが。主にロン先生によって。

 でもロン先生の暴れぶりを、感覚的に間近で見られると「かっこええ~~」ってセリフは出てきますね。蒼天航路の山隆の気持ちがよくわかりましたね。

 次回以降もこの視聴者参加型システムは運用されるそうですし、今度はどんなキャラが出てくるか、モブのひとりひとりに至るまで目が離せませなくなりそうです。
 そして、着々と進撃を続けているドラゴン軍を英雄たちはいかにして食い止め、民を戦禍から救うのか。そこもワクワクしながら待っております。

ドラゴンランス本への期待

 少し前にフィズバン本が出たばかりでもありますし、まさに絶好のタイミングで登場のドラゴンランス:女王竜の暗き翼。年末の発売が待ち遠しいです。
 発売前の予習としては公立図書館で物理書籍を借りるか、電子書籍を大枚はたいて買うか、その他にこちらの解説動画も見るのも良いかもです。

 ちなみにてんぐは、本日アスキー版ハードカバー本の3巻を借りてきました。さて、これから読むぞー。

今回のてんぐ推薦作品

 このドラゴンランス卓の感想記事では、度々「TRPGで戦記ものを遊ぶ際に参考になりそうな作品」を紹介しています。
 今回ご紹介したいのは、スターウォーズのスピンオフアニメ「クローンウォーズ」「反乱者たち」の二本です。

 どちらも「戦時下における少人数チームの冒険」または「圧制を敷く占領者への抵抗活動としての冒険」の参考事例が目白押しです。
 また、神秘性を前面に出したエピソードも多く、これらを見てるとフィローニ監督はD&Dユーザーでもあったんじゃないかって思えてきます。
 ダソミアの魔女なんか、サーイのレッドウィザードとメンゾベランザンのドラウを足して2で割ったような印象がありますし。

 話題のドラマ「アソーカ」の前日譚でもありますし、この場を借りて強く推薦する次第でもあります。

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