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耳が不調な話

2022年2月22日20余時
猫の日、しかも年月日に2(ニャン)が6個も含まれる「スーパー猫の日」に、私はインターネットやSNS上で猫を眺めたり、自分の写真フォルダから何を載せようかな〜と吟味していた。

ベッドに横たわりスマホをフリックしていた(そう、まるでこのnoteを作成しているまさに今のわたし)ある瞬間、右耳が塞がった。
というか、詰まった感じがして音の聞こえが鈍くなった。

頭を過ぎるは「突発性難聴」

迅速な治療開始が必要だと聞いたことがある。
また、治療しても聴力を完全に取り戻したり後遺症なく過ごせたりするのは発症者の1/3だとか…

耳抜きをしても依然として変わらぬ片耳の圧倒的な不快感は、不安と焦りに変わり、#7119 をコールしたのでした。

#7119  についての説明を厚生労働省HPより抜粋したものを以下に記載します。

【♯7119】とは

「すぐに病院に行った方がよいか」や「救急車を呼ぶべきか」悩んだりためらう時に、医師・看護師等の専門家に電話で相談できるものです。
実施エリアでは♯7119をプッシュすることにより、医師・看護師・トレーニングを受けた相談員が電話口で症状などを聞き取り、「緊急性のある症状か」や「すぐに病院を受診する必要性があるか」等を判断します。相談内容から緊急性が高いと判断された場合は、迅速な緊急出動につなぎ、緊急性が高くないと判断された場合は、受診可能な医療機関や受診のタイミングについてアドバイスを行います。
(抜粋おわり)


耳の閉塞感が突然始まった旨を伝えた後、担当者さんから幾つか質問を受けた。
ざっくりだが以下のようなものだ。
・めまい/吐き気/耳鳴り/痛みの有無
・真っ直ぐ歩けるかどうか
・発熱などの風邪症状の有無(コロナ対策①)
・濃厚接触の疑いの有無(コロナ対策②)

自ら訴えた耳の閉塞感の他、当時該当したのは痛みのみ(しかもほんの少し)であった。
しかし判定としては「緊急で医療機関を受診して下さい」すなわち緊急度:高であった。

そのまま救急受付を行なっている医療機関の案内窓口へ繋いでもらい、病院を3箇所教えてもらった。
最も近い病院へ電話したところ、耳鼻科医が勤務中とのことだったので、そこへ向かった。

冷たい夜風に当てられて痛みは強まり、上着のフードを被るといよいよ世界の中の音から遮断され、病院の警備員さんの言ってることがわからなかった。

救急では応急処置を施してもらったが、聴力検査などができなかったため、診断は下されなかった。
医師の口振りからは突発性難聴ではなさそうな雰囲気を感じ、安堵。

最寄駅と自宅の道中は大きな道路が走っており、横断歩道もあるが歩道橋も設置されている。

信号待ちがかったるいので普段私は歩道橋を利用しているが、昨年の仕事終わりのある晩に、歩道橋の上から見える車の走行に吸い込まれそうになった。
それ以来陽が落ちてからは、横断歩道を利用するようにしている。

しかし耳がしんどく、一刻も早く帰宅したかった私は判断力が低下して歩道橋を登ってしまった。
途端にあの晩の記憶が蘇り、吐き気に耐えながら帰宅した。

日を改めて近所の耳鼻科を受診し、結果としては外耳炎であった。
突発性難聴でなくて本当に良かった、しかしなかなかの痛みと耳鳴りはまだ続いている。

声など体内の音が拡張して響いて、外の音が全然きこえない、お湯が沸いていてもわからない。
自分の心拍音が五月蝿い。
自分が生きている証によって、自分の生活を陥れているという状況に打ちひしがれている。


でも世界と途切れる時があってもいいね。
耳鼻科を受診したのは何気にはじめてのことだった。

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