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土屋文明記念文学館企画展「新進気鋭の作家たち」について

群馬県高崎市にある群馬県立土屋文明記念文学館で、企画展「新進気鋭の作家たち ―阿部智里・如月かずさ・武内涼・友井羊の世界―」が6月18日(日)まで開催中です。
群馬県出身の4人の現役作家の創作にまつわる資料などを展示する企画で、光栄にもその作家のひとりに私も選んでいただきました。企画の詳細はこちらのページをご覧ください。

その土屋文明記念文学館に、展示を見にうかがってまいりました。
館内に入るとすぐに、『給食アンサンブル2』の大きな書影がお出迎えしてくれて感激。そして展示室にはまさに私の資料を見てくださっているお客様がいらっしゃってまた感激。そんなに熱心に見ていただいてありがとうございます、と離れた場所からひそかに感謝の念を送りました。

展示は阿部智里さんが描かれた絵や、武内涼さんが書かれた地図や設定資料、友井羊さんの愛用品など、それぞれの作家さんの個性が伝わってくる内容で見応えがありました。特に阿部さんの絵がとてもお上手でびっくり。
一応、私の描いた絵も飾ってあるんですけど、小学校低学年のときにつくった絵本の絵なのでだいぶお恥ずかしい。まさか表紙だけじゃなくて中身も全部スキャンして展示してくださるとは思いませんでした。

私の資料はほかに、中高生時代に授業や部活でつくった作品集や創作ノートやプロット、朱入れのしてある草稿やゲラなどが多数展示してあります。
プロットは『ラビットヒーロー』のものが全ページ読める形で展示してあるので、もしかするとプロットの実例として作家志望のかたの参考になるかもしれません。『ラビットヒーロー』は執筆後に大規模な修正をしているので、プロットと完成版では内容がかなり異なりますが。

※特別に許可をいただいて撮影をいたしました。

展示室の片隅にはぬりえコーナーもありまして、お子さまにもおたのしみいただけます。館内のロビーに色鉛筆が用意されていたので、私もリッパのぬりえに挑戦してきました。しかし袖を塗り忘れたせいで怪盗衣装の上がベストのように。ごめんリッパ、けどこれはこれで格好良くはありません?

企画展の開催期間中には、記念講演会とサイン会も予定されています。
私の講演は6月3日(土)の14時から。演題は「いつもそばに物語があった」です。展示資料にまつわるエピソードや子ども時代からの物語との関わり、どんなことを考えて児童書の物語を書いているかなど、いろいろお話させていただこうと思っています。
講演会の参加には事前の申込が必要ですので、もしいらっしゃっていただけるなら、土屋文明記念文学館のイベント申込ページからお申し込みください。

最後にアクセスについて。土屋文明記念文学館は最寄りの高崎駅からだいぶ離れているので、車がないとちょっと不便だな、と思っていたのですが、高崎ではなく前橋駅からバスが出ていることを知りまして、今回はそのルートで訪れたところ結構スムースでした。
バスは2時間に1本くらいの間隔ですが、展示を見て昼食を食べて、記念館のとなりにある古墳などを見ていると、ちょうど帰りのバスの時間になるのではないかと思います。電車でお越しのかたは参考になさってください。バスの時刻表はこちらのページの下のほうのリンクからご確認を。

文学館に資料を展示していただくなんて初めてのことですので、ぜひ多くの方々にご覧になっていただけたらと願っております。

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