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初めて自分のクルマを契約した(メモ)

 筆者はいわゆるアラフォーという年齢層に属しているが、今まで一度も自分のクルマを持ったことがなかった。もちろん普通自動車免許は持ってるし、仕事でもプライベートでも運転はするが、それは結局他人様のクルマだったわけである。トヨタ王国であり自動車王国である愛知県民(筆者は愛知県在住)が自分のクルマを持っていないなどあり得るのかという感じだが、実際そうなのだから仕方ない。理由は色々あるが、とてもクルマなど維持できる生活を送っていないというのが言い訳であった。

 しかしある日何をトチ狂ったか『いつ死ぬかわからんし、あったら便利だし、いい加減自分のクルマ持つか』ということになり、きょう新車を契約してきた。ここに契約までの流れなりを記載しておく。

・何を契約したか

 今回契約したクルマはトヨタ・カムリの新車である。クルマの構成はこんな感じで、外観は一番上の写真とほぼ同じである(はず)。

・車種: トヨタ・カムリ
・グレード: WS E-Four(電動モーター式四輪駆動)
・色: ダークブルーマイカメタリック
・メーカーオプション: アクセサリーコンセント(1500Wで炊飯器も使える)、寒冷地仕様
・ディーラー装着のオプション: T-connectナビキット(要するにナビ)、ETC

 本来の車両本体価格はおおむね413万円という感じで、少なくとも安くはない。コンセントとか使うのかという感じだけど、このご時世なんかあったときには便利やろと思って選択。寒冷地仕様も居住地を考えると不要な気はするが、長野等寒いところに行くと違うやろなという感じで選んでおいた。

・カムリとは

 いわゆる4ドアのセダンである。カムリは北米がメインターゲットである世界戦略車で、そのためか全長は約4.9m(正確には4910mmで、同じトヨタのカローラより400mm以上長く、大型ミニバン・アルファードより30mm短い程度)、車幅も1840mmとご立派なサイズを誇り、要するにデカい。最小回転半径も5.7mで、つまりデカくて小回りがきかないクルマである。特に今や日本ではコンパクト・SUV・ミニバンの時代でセダンなど風前の灯という感じだが、まあ欲しくなったので仕方ない。

・なぜ選んだの

・燃費がよい
 全長が4.9m、排気量2.5リッターの車としては異常に燃費がよく、このサイズでリッター20kmを超える。ハイブリッドということもあるけど、それを考えても恐ろしい。レンタカーで適当に乗ったときは、高速や山坂道を含めてリッター25kmくらいをたたき出した事がある。平地でEV走行(モーターで走るのでガソリンを消費しない)を駆使しまくったのは確かだが。

・よく走る
 燃費をよくしようとすればよくできるけども、頑張ってもらおう(隠語)とすればそれなりに排気量とパワがあるクルマなので、それなりの速度で走ってくれる。会社では社用車のプロボックスに乗ることがあるが、中央道のようにアップダウンが激しいところ、特に上り坂で親の敵のごとくアクセルペダルを踏まないとならない。しかしカムリはもうちょっと楽に走れる。
 エンジンは4気筒だからか、回してしまうとそれなりにうるさいんだけど、基本的には車内は静かだし、ハイブリッド車なのでモーターで走ってる間はさらに静か。足回りも同グレードに試乗したときに満足を感じた。

・思ったより運転しやすい
 デカいんだけど、ダッシュボードの高さが抑えめだからか運転席からボンネットもよく見え、見切りはしやすい。

・パドルシフトがある
 カムリの他にも、もう少し小さいカローラ(セダンの方)も検討していた。こちらの方が当然安く、とはいえ装備もそれなりに充実してるんだけどパドルシフトがない(ハッチバックのカローラスポーツにはあるけど、ハイブリッドにはない)。対してカムリにはWSグレードの場合についてくる。これは下り坂でエンジンブレーキをカカッと活用したい場合に大変楽で便利である。本当に活躍するかは知らないが。

・あれこれの装備が便利そう
 社用車のプロボックスに比べたら、天国のような各種装備が充実のクルマを見ると感動してしまう。まずUSBポートが標準である時点でご立派である(最近は当たり前だ)。

・セダンが好き
 まあお前の勝手やという感じだけど、社会性があるのはよい。

・トヨタ
 愛知県民はトヨタ車を持たなければならない(ウソ)。もちろんメルセデスベンツにも乗りたいしBMWもアウディも転がしたいお年頃ではあるが、とりあえずトヨタ車なら色々大丈夫だろうという刷り込みがある。でもお金と余裕があったら多分ベンツ買ってた。

 ネガな点として、ドアの閉まる音が多少いまいち(デカいセダンだが高級セダンではないという感じ)、センターコンソールのピアノブラック調はやめてほしい(光沢感は不要)など色々あるが、許容できる範囲だった。

・どうやって契約したの

 簡単にいうと5年のリース契約にしたが、今までの文章に"購入"という単語がないので察した人もいたかもしれない。普通の人は現金一括したり、ローンを組んだり、残価設定ローンで支払額をちょっとでも安くしようとするに違いない。筆者はトヨタが去年始めたKINTOというサービスを使った。筆者が支払う総額は5年でざっくり500万円ちょっとという感じで、恐らく残価設定ローンならもうちょっと支払費用は安くなっただろう。KINTOは自らをクルマのサブスクとか言ってるが、要するにメンテナンス付リースである。この手のリース商売はどこでもやっているが、トヨタのKINTOがいいなと思ったのは以下の点である。

・任意保険も含まれる……この手のサービスは大抵任意保険が含まれていないので、自分で契約する必要がある。KINTOにはロードサービス・レンタカー費用補償や弁護士費用の補償に関する特約のついた任意保険が含まれており、保険を比較したりする必要がない。ただし既存保険の等級引き継ぎはできないし、無事故でも等級は変わらないことを考えると微妙な点ではある。ただ筆者の場合前者は関係なかったし、何より任意保険をどこの会社・どういうサービスにするか考えるのは自分にはしんどいので楽ではあった。
支払はクレジットカード……ポイントがたまるねという程度の話だけど、引き落としよりはいいかも分からん。
・Webでほぼ完結……リースの審査から本申し込みまでWebで終わってしまう。筆者はクルマの試乗や疑問点の解決などのために一応ディーラーに行ったが、本来は行かなくてもよかったのである。もちろん実印を押すという行為もしていないし、なんなら本申し込みをしてから『一応普通に買う前提での簡易見積も欲しい』とかディーラーで寝言を言ったくらいである。数店舗を回っての営業との値引き交渉が苦手な人や、そもそもこのご時世に外になるべく出たくないマンには向いているかもしれない。

 あとはメンテナンス付リースなので、あれこれの諸費用を別途考える必要がないというのは自分に向いていた。あれこれの諸費用とは、つまり税金なり車検なりタイヤ含む消耗品代(KINTOは5年契約以上ならタイヤ交換も含まれるし、オプションで冬タイヤも付加できる)等のことである。筆者は頭がそれほどよくないし、何より面倒くさい事は苦手なのでこういった(表向き)楽のできるサービスはありがたい話である。
 もちろん、リースだから自分が好きなようにいじったりできないし(改造は規約で禁じられている。ただし装備の追加は現状復帰が出来ればOKという話)、走行距離制限はあるし(月1500km換算を超えると返却時に加算金がかかる)、残価設定の高いクルマなら残価設定ローンを使った方が負担が少ないし、KINTOの任意保険には無保険車傷害特約がないので保険なしのクルマが突っ込んで来たら損である。さらにKINTOは車種や選べるグレード・オプションも限られており、自由度が低い。分かってる人からするとKINTOなど情弱の選びそうなサービスに思われるかもしれないが、筆者はあれこれ考えた結果別にいいと思ったのでよしとする。俺がよければよい。

・今後すること(メモ)

 ・覚悟を決める
 ・必要な書類を揃える。ここは購入と大差ないと思う
 ・JAFの加入
 ・駐車場の確保(家には駐車スペースがない)
 ・車載する用品を考える
 ・クルマのコーティングについて考える

・余談1

 さすがに申し込み前に試乗はしたいし、実際契約したらクルマを受け取るのはディーラーなのだから事前に行っておいた方がいいと思い、審査が通った段階でトヨタのWebページから商談予約をしてディーラーには行った。筆者の自宅近辺にはトヨタの販売店がまったくなく、電車で数駅先にある一番近いディーラーへ行ったが、ディーラーは大抵クルマがないと行きづらいところにあるのは本当につらい。
 担当営業氏は自分より若くてほどほどに快活な人で、印象はそこそこよかった。ただKINTOで申し込みをする客は自分が初めてだったようで、正直KINTOの理解度は自分より低かったと思う(愛知県の田舎ではKINTOを使う人間などいないので当然かもしれない)。さらにKINTO経由でクルマを申し込むと販売店の利益は普通より少ないらしく、そりゃディーラーにとっても訴求する理由がないわけだ(KINTOの案内すら店内になかったと思う)。

・余談2

 自分のクルマって書いたけど、所有者は株式会社KINTOなんだから自分のじゃなくて単に使用者だった。まあ長期間使ってもいいという意味ではレンタカーと違うわけだしヨシ!

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