RAFTができるまで。vol.25



~とーまさん編
また、上野の靴屋さんで働く。。。

そして色々あったり先輩の熱烈オファーにより、副店長として本格的に靴屋さんで働く事になる。

チェーンではないけれど、20人以上のスタッフがいて、靴の激戦区と言われる上野のお店。長く働いているスタッフも多く、常連さんも多かった。

手始めにネットショップ運営を任されることになる。

プラットフォームはあったけど、うまく稼働してないから、これから少し注力しようのタイミングだったので、ほぼイチから手探りで業務が始まった。

もちろん、専任ではなく売り場に立ちながらの運営。。。
閉店時間後とかシフトが休みの時に作業をする。

ほぼ毎日お店に通うスタイル。笑
住んでるんじゃないかと思われるほど。。。

先輩の期待に応えるためにも!という気持ちと働いているスタッフの半分以上が年上だったし、出戻りでの採用だったので、しっかり結果を出さないといけないという思いもあった。

写真を一新したり、在庫更新をしたり…地道なところからコツコツと。

少しずつ認知度をあげて、売上も立つようになってきた。

売り場では怖い副店長をやっていた。

店長も先輩(マーチャンダイザー)もとても優しい人だったので「締める役目」を買ってでていた。

小さいお店ながら先輩の努力のおかげでメーカーさんとの付き合いは深く、他にはない靴屋さんだったと思う。

紹介で加入したスタッフも多かったので、たくさん喋って知識も伝えるスタイルで底上げをはかっていた。

レッドウィングの正規代理店だったりこんな靴もワゴンに?!と思われる、ワゴンセールも人気のお店で、お客さまの幅は広かった。

そして、いい特価商品が入荷するとだいたいスタッフが最初に買う。笑

家には靴が溢れていた。
今も溢れているけど。。。笑

そんな感じで靴屋生活が流れていく。。。

同級生がビジネスシューズを買いに来る姿を見て、みんなちゃんと働いているんだなーってしみじみと思ったり、靴が欲しくなったら連絡をくれるおばちゃんお客さまがいたり、旅行のたびに寄ってくれる海外のお客さまがいたり、靴屋さんに来て野球の話だけして帰っていくお客さまがいたり…

最終的には10年以上在籍していたのでお客さまの話をしだすとキリがない。笑

商品に因縁つけられ、お客さまが暴れだして警察を呼ぶ事態になったり、消費者庁の名前まで出てくる事態になったり、裁判沙汰になって、お店の代表として裁判に出たり…。

いいことばかりじゃないけれど色んな社会経験も靴屋で積んだ。

ヒロミさんの「八王子工務店」に魅せられた先輩がお店の什器を作り始める。板に色を塗ったり電ノコでカットしたり、ドライバーで組み立てたり…。

売り場作りもそうだけど、センスでちゃちゃっとできてしまう人だったので、その背中から学ぶことは本当に多かった。

そのうち「鶯谷工務店」としてTシャツやトートバッグを作り始め…

そんなこんなで慌ただしくも中身の濃い靴屋生活が流れていく。

同世代のスタッフが揃って、それぞれが得意なことを持ち寄ってお店が作られている感じだった。

色々考えることは多かったけど、小さい会社だったので判断は現場に任されていたり、売り場の変更もスピード感あったりで、前のめりな仕事が出来ていた気がする。

大手には敵わない部分と小さいからこそできる部分と。

色んなことを感じて考えて、靴屋さんでの時間が過ぎていった。

次回に続く…

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